私をコミケに連れてって
コミケ=コミックマーケットがその存在を知られるようになってから久しい。だがその実態は、時たま驚嘆する一場面だけがニュースなどで取り上げられ、実情は把握しにくい状態にある。そう言った状態だが、コミケに興味が湧き、自らも行ってみたいと思う人々は増えてきているはずだ。
また、いわゆる「常連さん」達にとっても、その全貌を把握することは容易ではない。参加するのは膨大な数のサークル。全てを回ろうとすれば一応可能だろうが、本当に見るだけになってしまう。目的は戦利品の調達がほとんどであり、それでは本末転倒になってしまう。加えて参加経路や目的サークル、使用する道具(カタログ含む)も異なり、どれが正解ということもない。
これは、単純な個人の行動記録であると同時に、詳細なコミケレポートである。
未体験な人々にはイベントの驚愕の実際を知ってもらいたい。それにより「行ってみたい」という思いにさせるということではなく、あくまで嘘のような本当の状態がある、ということを知り、感心していただければ幸いである。
また、常連さんには一人の同志としての行動と戦利品、そしてどのようなサークルや人々がいたか、レポートをしたい。「なるほど、こういうところもあるのか」と興味を持っていただければ、これも幸いである。