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劇団天狼院旗揚げ公演『膝上29センチ以下の彼女』《11月13日(木)豊島公会堂》

劇団天狼院旗揚げ公演『膝上29センチ以下の彼女』《11月13日(木)豊島公会堂》


劇団天狼院

◇◇STORY◇◇

彩りを見失ってしまった彼女が天狼院を訪れたのは、

夏も終わりにさしかかろうとしていたころのことだった。

「本を処方してもらえると聞いて」

どこでそんな噂が広がっているのだろうか。

薬のように、本を処方して欲しい。

そう頼まれることが多くなった。

失われた彩りを取り戻すために、本を処方する。

たしかに本屋であればそれだけでいいのかもしれない。

けれども、本とともに「体験」を提供するというのが天狼院のコンセプトだ。

彼女のあまりに美しい脚を見て、試しに僕はこう提案してみた―。

「僕に、脚をくれませんか」

 「脚、ですか」

ええ、と僕は頷く。

「脚だけでいいんです。それ以外の体には指一本触れないと約束します。

そして、もしあなたが彩りを取り戻すことができたら、脚はあなたにお返しします」

 

 

彩りを見失ってしまった彼女がその男の家を訪れたのは、

秋も終わりにさしかかろうとしていたころのことだった。

「これを飲むと落ち着くと思うので」

何の疑いももたずに、その白くて甘い飲み物を飲まされた彼女は、

その男から渡された分厚い本を読んでいると、急に我慢できないほどの眠気におそわれた。

「まさか……」

と、思うまもなく、彼女は深い眠りに落ちた。

目覚めると、すでに朝だった。頭が痛いような気がした。昨夜の記憶が曖昧だった―。

「私、眠っていたんですね」

 おそるおそる、彼女は探るようにそう聞いてみた。

 その男は、意外なように彼女の顔を見つめるとこう言った。

「何も、本当に何も、覚えていないんですか」

 彼女は何と答えていいのか、ためらいを覚えたが、正直に答えた。

「ええ、覚えていないんです」

 すると、その男は嘲笑うかのように、ふっと鼻で笑った。

 彼女は反射的にこう言った。

「約束が違うじゃないですか」

 それは記憶なのか、妄想なのか、わからなかった。

 けれども、そう言った瞬間に、確信めいたものが芽生えた。

 息遣いを、とても近くで聞いたような気がした。

 大丈夫、心配ありませんよ、とその男は言った。

「何も変わってはいませんから」

彩りを見失ってしまった彼女の身に怪しい影が忍び寄ってきたのは、

冬も終わりにさしかかろうとしていたころのことだった。

どこに行くときでさえ、都会の雑踏の中、たとえ誰もいない踊り場でも、誰かに見られているような気がした。

そう正直に話すと、あの男はこう言ったのだった。

「もうすぐかも知れませんね」

 彼女には男が言う意味がまるでわからなかった。

「どういうことですか」

 その男は、言うか言うまいか、迷っているようだった。

 促すように彼女が見つめると、男は観念したかのように口を開いた。

「もうすぐ、あなたから預かっていたものを返すことになるように思えます」

◇◇その日、その瞬間だけ、ステージ上が天狼院書店になる◇◇

11月13日(木)。

その日だけ南池袋の東京天狼院は店を閉めさせていただきます。

別の場所に「漂流書店」として現れるからです。

天狼院書店が現れるのは、収容人数802人、豊島公会堂のステージ上です。

劇団天狼院の旗揚げ公演が終わったあと、ステージ上に幻のように現れた書店で、あなたは本を買うことができます。

◇◇劇団天狼院旗揚げ秘話◇◇

劇団天狼院は未だかつてないスタイルの演劇である。

もはや、演劇という概念に収まるかどうかも定かではない。

書店が主宰する劇団であり、書店の客が役者として演じる劇団であり、

旗揚げ公演から802名のキャパの劇場を借り切る劇団である。

そして、その日、そのときだけ、その劇場が書店になる。ステージ上が書店になる。

あるいは、劇団天狼院という名前の新しい何かが生まれた

と考えてもらったほうが、より近いかも知れない。

演目は『膝上29センチ以下の彼女』。

完全にオリジナルの脚本なのだが、その創作方法にも特徴がある。

写真のモデル撮影の際にこしらえたストーリーを、そのまま発展させて脚本とした。

その物語を根幹として、オーディションに集まった人からその人にあった役を引き出し、

それぞれのストーリーを紡ぎ出し、それをまとめあげて1つの脚本に仕上げた。

「別にプロの役者でなくていい。その役のプロでさえあればいい」

そう伝えると、最初は不安な面持ちだった役者たちの目が輝き始めた。

役を楽しむようになり始めた。

劇団が一体感を持つようになった。

それぞれが紡ぐストーリーを、そして、ラストへと向かうに連れて加速する疾走感を、

ぜひ、堪能して頂きたい。

あなたは、劇団天狼院という新しい概念の誕生の目撃者となるだろう。

劇団天狼院旗揚げ公演『膝上29センチ以下の彼女』概要

日時:2014年11月13日(木)

開場 19:00(受付開始)
開演 20:00〜21:10(70分)

「ステージ上の天狼院」開店 21:10

場所:豊島公会堂
〒170―0013 東京都豊島区東池袋1−19−1
http://www.toshima-mirai.jp/center/a_koukai/

チケット:当日3,000円 前売り2,500円

お問い合わせ:天狼院書店

《前売りチケット販売》*こちらからお買い求め頂けます。

劇団天狼院旗揚げ公演『膝上29センチ以下の彼女』の前売り券を販売致します。
ここで決裁いただきますと、前売り券を発送いたします。
*11月10日以降の決裁の場合は、会場でのチケットお引き渡しとなりますので、ご了承ください。

劇団天狼院旗揚げ公演『膝上29センチ以下の彼女』前売り券 2,500円(税込)




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TEL:03-6914-3618

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