クラウド生活のススメ

クラウド生活のススメ序章~まずはGoogleアカウント、Evernote、Dropboxの設定を≪クラウド生活のススメ≫


記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)

 
 

平成元年からパソコン通信を始めた私にとって、令和の時代のインターネット環境は夢のようだ。スマホなどを持っていれば出先でもどこでもメールが読めて、未読・既読も家のパソコンと同期できる。メールだけじゃない、いろんなデータがインターネット上に置いてあって、どこからでもアクセスできる。そう、クラウド(「雲」の意味)を日々の生活で活用しているのだ。
 
昔は一家に一台パソコンがあったら「進んでる」部類だったけど、今はひとりで複数のパソコン(デスクトップとノートなど)を使うこともあるし、古くなったのを買い換えることもあるだろう。そんな時も、クラウドにデータがあれば、複数のパソコンで同じような環境を作ることができるし、古いパソコンから新しいパソコンへの移行も楽だ。
 
そしてクラウドを活用すれば、出先のノートパソコンやスマホから、家のパソコンで使っているのと同じデータにアクセスできる。スマホで写真を撮ったりウェブを見たりSNSを利用したりするのもいいが、自分で蓄積したデータに出先からアクセスできるのは利用法に厚みが増すというものだ。
 
そのクラウドだが、サービスにもいろんな種類があって、どれを使えばいいのか迷ってしまうこともあるだろう。ハードディスクがわりにデータを置いておく「ストレージ」サービスだってたくさんあって、私自身いろんなところにアカウントを持っているのだが、この連載では私が個人的に使い込んでいるクラウドサービスを中心に書いていこうと思う。
 
さてここからが本論である。
 
私が新しいパソコンを買った時、前のパソコンからデータをインポートしたこともあるが、全く新しく設定し直すこともある。その時にまず設定するのが
 
Google アカウント
Evernote
Dropbox
 
の3つだ。iPhone はたいていiCloudバックアップから復元するが、これら3つの設定だけはまず確認する。
 
Google アカウントでは、Google Chromeというブラウザ、Gmail、Googleカレンダー、Googleフォトなどを活用している。YouTubeもGoogleアカウントに紐付けられている。AndroidスマホではGoogleアカウントが必須なのでこれらのサービスを使うのが前提だが、MacやiPhoneにGoogleアカウントを設定しておくととても便利なので愛用している。
 
EvernoteはテキストだけでなくPDFや画像ファイルなども保存できる、なんでもデータベースとでもいおうか。有料のプレミアムサービスにしておけば画像内の文字データも検索してくれるのが便利である。私はWebクリップ、原稿執筆、日々の出費のレシートの保管、などに活用している。電子書籍が今ほど盛んじゃない頃は、処分したい本をスキャンして画像データを入れておき、疑似電子書籍を作っていたこともあった。Evernoteは個人で使うだけでなく、設定によっては他のユーザーと共有することもできて、共同で本などの執筆作業をする人もいるそうだ。
 
Dropbox はストレージサービスで、有料版にすると2TB(ギガじゃなくてテラ!)保存できるようになる。無料版は2GBで、同期する端末数も制限される。他にも Microsoft One Drive、iCloud Drive、Google Drive、Amazon Drive などいろいろなストレージサービスがあるが、私はDropbox以外ほとんど使ってない。あちこちにデータを分散させるのはなんとなく面倒くさい。Dropbox だと、パソコン上にあるデータを同期する速度が体感的に他のより速いし、保存容量も十分大きいからだ。また、選択型同期といって、クラウドに置いてあるデータを全部同期するのではなく、パソコンに同期するフォルダを指定することもできる。だからパソコン本体のストレージが少なくても大丈夫。Dropboxは2TB保存できるけどうちのMacBookは128GBと256GBだ。いわば貸倉庫みたいな感じかな。これも設定によっては他のユーザーと共有することができて、大きなファイルのやりとりに使っている人もいるようだ。
 
ともかくこの3つさえ最初に設定してしまえばあとはゆっくり設定すれば大丈夫、というのが私流のクラウド活用法だ。今のところ他のユーザーとの共有は使ってないけど、複数のパソコンを同じように使うのは非常に重宝している。だから私にとってのクラウドとは、パソコンやスマホを含めた複数の端末で、ネット上に置いた同じデータを扱うこと、といってもいいかもしれない。
 
あとはライティングゼミでWordを使うから Office 365 を契約していたり、家計と資産管理にマネーフォワードを使っていたり、サブスクリプションサービスを含めていろいろ書きたいことはあるのだけど、それはまたいずれ。
 
さぁ、あなたもクラウド生活を楽しんでみませんか?
 
 
次回予告:パソコンやiPhoneにGoogleアカウントを設定しよう
 
 
つづく。

 
 

❏ライタープロフィール:安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため実家に帰る。iPad Pro・mini+Apple Pencil愛用、4Gガラケー(au、通話のみ)とiPhone 3本と Google Pixel 3(データのみの格安SIM利用)を電話代とWiFiオプション込みで合計月5000円かからずに使うなど大のガジェット好き。パソコンは永年のMS-DOS〜Windows利用を経て、2008年初めからMac使用。日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。
2019年2月よりWeb READING LIFEで「素人投資家いちねんせい」週刊連載中。天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。

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2019-11-04 | Posted in クラウド生活のススメ

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