メディアグランプリ

朗報:ヤバいよヤバいよ~心がガチガチに凝っている、あなたへ——ほぐせる方法、あります。


*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

2025/10/23公開

記事 :和田 千尋(ハイパフォーマンス・ライティング)

 

人前で何かをやるとき、プレッシャーを感じたことはありませんか。
「うまくいくだろうか」「こんなことを言って平気だろうか」——
そう考えるうちに迷いが生まれ、気づけばタイミングを逃してしまう。
「こうしてみよう」と思っても、いざとなると飛び込めない。
相手にどう思われるかが怖くて、リスクを取れない。

コミュニケーション本をいくら読んでも、人前で思うように話せない。
話すのが苦手?
知識はあるのに、言葉がなかなか出てこない?

——それ、変えられます。

 

「4歳の息子が“ウンチ!”“おちんちん!”と連発してゲラゲラ笑っているんです」
——そんな微笑ましいエピソードを、天狼院書店の三浦崇典店主が語っていた。

小さな子どもは自由だ。
大人になると、頭の中に“検閲官”が住みつき、評価や失敗への恐れが心を固めていく。
「大人は萎縮した子どもである」——そんな言葉を思い出した。

 

知識があっても、使えないなんて

私はこれまで、天狼院書店の講座「インフィニティ∞リーディング」を何度か受講している。
複数のAIを駆使して収集された情報を、三浦店主が独自の感性で深掘りしてくれる講座だ。

「ファウスト」「養生訓」「武士道」「風姿花伝」——
教科書の中でしか知らなかった書物の奥行きに触れられる、貴重な時間。

オンライン配信もある。講座の最後に三浦氏が、カメラに向かい笑顔で言う。
「では、現地(で参加)の方に一言うかがいましょう!」
1人ずつ感想を述べ、それに三浦氏がコメントを返す。集合知が立ち上がる瞬間でもある。

その日、現地参加の私は最後の順番だった。
人前で話すことは苦手だ。こんなことを言っても平気だろうか、と自問自答が繰り返される。
順番が近づくにつれて、まるで死刑台を登るように血圧が上がっていく。
自分の番がきた。何を話したのか、ほとんど覚えていない。
無意味な言葉を一方的に吐き出して終わった。

直前まで、知識があれほど降り注いでいたのに、何も使えなかった。

そのとき痛感した。知識は“材料”にすぎない。
それを「伝わる言葉」に料理し発信するには、瞬発力と飛び込む勇気が必要だ、と。

https://tenro-in.com/event/343832/ 

即興力は「遊び」で鍛えられる

そんな折、天狼院書店でさらに魅力的な講座「AIハイパーリーディング」がローンチされる。
脳内資産を増やす手段として、ライティングにも有効だという。

「脳内資産が増えることで、最終的には、あなた自身が“面白い本”となり無限の思考を楽しめるようになる」という。

https://tenro-in.com/event/372526/ 

 

ライティングは後から推敲できる。
でも会話での「面白い」とは、相手をよく見て、瞬時に最適な知識を選び、
その知識から言葉を即興で組み立てられるということだ。


——それを遊びながら鍛えられる方法があると知った。

それが「インプロ(Improvisation/即興劇)」だ。

 

間違いが笑いに変わる瞬間

 

もともとは演劇が上手くなるための学びだったのが、現在はコミュニケーションに不安を覚える人にも有効な手段となっている。

参加者の年齢も10代の若者から、孫がいる人まで幅広い。

演技の勉強のためという人や人前で話すと緊張で手が震えるという人、大学でインプロを教えたい学長だったりが、全員立対等な立場で時間を共有する。

 

現実とは、次に何が起こるかわからない“台本のない演劇”だ。
だから、即興劇がうまくできれば、現実でもうまくいく。

そう思って参加したが、実際のインプロは、実はもっと深いものだった。

 

近年、インプロは企業の新人研修やチームビルディングの手法として注目されている。
Pixar、Google、Netflixなど、アメリカの大企業でもリーダーシップ教育に導入されている。

インプロの起源は古代ギリシャ演劇やイタリアの「コメディア・デラルテ」にあり、
現代インプロを体系化したのはアメリカのヴィオラ・スポーリンと、イギリスのキース・ジョンストン。

スポーリンは俳優教育法として体系化し、弟子のポール・シルズが「セカンド・シティ」を設立。ジョンストンは「観客とともに物語をつくる」シアター・スポーツを提唱した。

日本に本格的に入ってきたのは1980〜90年代だ。

元々日本には昔から「即興の文化」はあった。
能の囃子の掛け合い、落語のまくら、茶道の「一期一会」——。

アメリカのインプロが「自由と創造」を軸に発展してきたのに対し、
日本のインプロは「関係と調和」を軸に発展した。

 

インプロがまず教えてくれるのは、「間違ってもいい世界」で言葉を出す勇気。

カリキュラムの最初は“心の下地づくり”から始まる。
チェック・インと呼ばれる自己紹介もユニークだ。

まず2人組になって互いに自己紹介をし合い、そのあと全体に向かって話す。
一度人とつながってから発表するため、安心感と整理された思考が生まれる。

続いて「インプロ・ゲーム」と呼ばれる遊びが始まる。
これは、あえて間違いやすいルールで設計されている。

ルールはひとつ——
間違えたら、ごまかさずオープンにすること。

間違いを隠そうとすると、場の空気がよどむ。
舞台でそれをやると、「観客を敵に回す」と言われる。

だが、間違いをオープンにした瞬間——笑いが生まれる。
観客は「完璧」よりも「人間らしさ」に共感するからだ。

その瞬間、気づく。
——あれ? みんな、笑ってくれてる?

以前はあんなに欲しくても得られなかった観衆からの自然な“笑い”が、
ただ間違いをさらけ出しただけで生まれる。

間違うことは恥ではない。
むしろ、**場を温める“ギフト”**なのだ。

そんなシフトチェンジが起こる。

少しずつ経験を積み重ね、確実に自分が変わっていく。心地いい。

思いついたら言ってみよう。
間違っても怖れなくていい。笑いに変えればいい。

そんな心許せる空間が、共に場をつくる人々の間に忽然と生まれる。
そうなると不思議と心が軽くなる。
脳の「評価への恐れ」が和らぎ、言葉が驚くほどスムーズに出る。

身体が運動でほぐれるように、心がインプロでほぐれていく。

この“ユル快感”、ぜひ味わってみてほしい。
まるで、ふんわり湯気の立つ温泉に心ごと浸かっているようだ。

 

インプロの真の目的とは

そして、失敗を恐れず挑戦できるようになると、ギアが一段上がる。
インプロの真の目的——**共創(あるいは貢献)**が見えてくる。

演劇は「関係」の芸術といわれる。
人と人の関係が変わることで、人々の心を動かすドラマが生まれるからだ。

インプロでは、相手との関係性を変化させながら、即興で舞台をつくる。
(一緒に張り込みをしていた二人組の刑事。実はそのうち1人が犯人の一味だったとか、仲良さげなバツイチどうしの夫婦だが、奥さんは旦那さんの遺産を狙って毒殺しようとしているとか……笑。)

そこで自分をよく見せようとしたら、たちまち“競争”に陥る。
逆に相手を輝かせようとする「共創」こそが、即興演劇の肝だ。

台本も打ち合わせもない。
だからこそ、プレーヤーが互いを受け入れ、インスパイアし合わなければ、
観客に届くドラマは生まれない。

インプロとは、人と交わりながら自分の中の「知」を動かす技術だ。

例えば「毒殺」なぞ、人生このかた、やろうと思ったことはない。
次に何を言うか、何をやるかは自分の引き出しの中から探しだす。

そんな思考は、対話という舞台で息づく。

そうして“生きた言葉”となり、人を動かす力を持つ。

 

AI時代に人間ができること

AIは優秀だ。
膨大なデータを分析し、正確な答えを導く。

今後さらにAIが発展すれば、人と人との関わりは減り、
「間違うこと」がより忌避される時代になるだろう。

子ども向けのインプロ・ワークショップでは、
小学校高学年で、すでに心がガチガチに固まっている子が増えているという。

こんな時代にこそ、インプロを体験してほしい。

 

飛び込む「勇気」がほしくて始めたインプロ。でも得られたのは「勇気」ではなかった。

もっと直接的で——
もっとプリミティブな、**「衝動」**だった。

AIは「場を読む」ことができない。
目の前の人の心の揺れや、空気の変化を感じ取ることはできない。

 

ハイパフォーマンス・リーディングでAIとともに磨いた知性を、
インプロで得た共創の「衝動」で対人で発展させるーー

 

“最強の人間”が生まれる予感しかしない。

 

我こそは、という方、挑戦をお待ちしている。
その瞬間、あなたの中の“凝り”がほぐれ始めるはずだ。

 

 

#インプロ #天狼院書店 #ハイパーリーディング #インフィニティリーディング 
#共創 #心がほぐれる 

 

インフィニティ∞リーディングのリンクはこちらから
https://tenro-in.com/category/infinity_reading/

 

 

 

 

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2025-11-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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