自社商品に待ったをかける店員の記録
*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:梶花音
究極の読書ができるようになる講座詳細↓
★11/23(日)までの早期特典あり!【50名様限定】AIハイパーリーディング/天狼院式インフィニティ∞リーディング習得メソッド《4ヶ月完成本講座》
天狼院書店の名物講座のひとつ、インフィニティ∞リーディング。
店頭ではこんな風にお客様にご紹介しています。
「インフィニティ∞リーディングは、AIを使った読書会でして、
本をより広く、深く、早く読むことを目的としています。
読書会ではAIに課題本の情報を読み込ませて
その本について訊いていくんです。AIに尋ねる会なので、
本を事前に読まなくても参加可能ですし、
むしろ“参加後に本が読みたくなる“、
そんな変わった読書会なんです」
何度も繰り返したこの台詞。
言っているうちに疑問が湧いてきました。
「AIを使ってより広く、深く、早く読むって、自分でできないのかな?」
この疑問検証が本記事の目的でございます。
スタッフがインフィニティ∞リーディングというお店の催し物に待ったをかけるというのは、いささか勇気のいることですが、読者の皆様には、エンターテインメントの一つとしてお楽しみいただければ幸いです。
予想計画
まず、何を予想するかを定義しておこうと思います。
インフィニティ∞リーディングの醍醐味の一つが、「参加後に、課題本を読みたくなる」という点。
これは、本の背景知識や本を読むときの新しい視点を得て、「こんな性格の本なのか!」「こんなこと知れるのか!」と知的好奇心が刺激されることが影響していると思われます。
そのため、今回は私が実際にAIを用いて課題本について調べてもらい、そのまとめを読んで当日話題に上りそうな観点を予想することにします。
当たったら私の勝ちです。
対象となる10/15回の課題本は、新渡戸稲造『武士道』と奈良本辰也『葉隠』。
それぞれ武士の精神を取り上げたものですが、今回の内容予測では対象を『武士道』に絞ってみます。
使用モデルはGemini Flash2.5です。Deep Rsearch機能を用いました。
プロンプトは実際のインフィニティ∞リーディングと同じように簡潔に、「新渡戸稲造の『武士道』について、詳しく調べてください」としました。

出力は長いので掲載は省略しますが、この出力から私が予想した話題が次の通りです。
一つ目は本や著者の背景について、もう一つは内容について、インフィニティ∞リーディングで取り上げられそうなトピックを選んでみました。

まずは本作の背景について。英語で書かれた理由に注目しました。
この頃の時代背景を確認すると、【明治期の日本が急速な近代化を遂げる一方で、西洋列強からは依然として文化的・倫理的な基盤が未熟な「異質な国」と見られがちであ】り、【日本人が持つ行動規範の根源、すなわち高い精神的・倫理的基盤によって自国の文明度を正当化する必要があると考え】、武士道を英語で書きました。【新渡戸は西洋の哲学者、特にカーライルの影響を受けていたため、西洋の読者が共感しやすい哲学的・倫理的な枠組みを用いて議論を構成することが可能であった】ことが、この形式を可能にしているようです。
へえ~!『武士道』は、日本人の倫理観を西洋の読者にわかりやすいように紹介する目的で書かれたものなんですね。
当時の日本人が、日本人の考えの源流をどう紹介したかったかがわかる書物ということか。面白そうです。
本の内容については、仁と隣人愛の比較に着目しました。
『武士道』で取り上げられている7つの徳目のうち、仁は、キリスト教の隣人愛と比較検討されています。【「仁」を、キリスト教が全ての人を愛することを求める普遍的な教えに通じるものとして捉え直】すことで、【新渡戸は、日本の道徳が特定の宗教的ドグマに依存しないにもかかわらず、西洋の倫理的基盤である「愛」(隣人愛や慈悲)という枠組みにおいて、十分に普遍的な価値を持つことを主張】しているそうです。この目的は、【日本の倫理体系が西洋が普遍的と認める価値観と遜色ないことを示すため】なのだとか。
たしかに、西洋の読者に日本の倫理観を理解してもらうには、馴染みのある考えと類比して考えていく方が伝わりやすいですよね。
背景を知ると、この本の目指すところが分かり、より興味が湧いてきます。
さて結果はいかに!
結果
外れました。
敗因としては
“単純に本に対する知識を深めることが、この読書会の肝ではなかった”、ということです。
では一体、何がこの読書会のポイントだったのでしょうか?
現場で起きたこと
“武士道は現代に活かせるのか?”
読み始める前に、グランドマスター(インフィニティ∞リーディングの進行役)に、こう問いかけられました。
武士の倫理が、現代を生きる私たちに響くのか。
問題意識をもって背景を確認すると、『武士道』は明治時代の西欧列強へ、『葉隠』は泰平の江戸を生きる武士へ、戦いの時代を生きた日本の武士から受け継いでいる心構えを提示する目的で書かれていたものでした。『武士道』が英語で書かれていたのも納得ですよね。
つまり、
『武士道』は海外向けファンタジー、『葉隠』は国内向けファンタジーなのだ、
というグランドマスターのまとめは秀逸。
『武士道』が英語で書かれていることの背景、たしかに触れました。
嬉しかったけれど、なんだか濃度が違う気がします。比較対象があるからなのか。
こうして進行するインフィニティ∞リーディングは最後、グランドマスターが「考えなければならない」と感じた論点について生成AIと対話することで幕を閉じます。
ChatGPTの高度な音声モードに質問。
『葉隠』の忠誠心を煽るマネジメント論的な考え方が、どうして自由を重んじる現代においてもどうして生き残っているのか?
ここに識学のリーダーの役割を全うせよ、というメッセージとの類似性や、『利己的な遺伝子』の利他的行動推奨視点も加え、組織としての在り方を探る思考実験をしていきます。
インタラクションを通じて、話題は組織内で人は利己的でいるべきか?利他的な行動をするよう促すべきか?という問いを経て、
生成AIとのやり取りは、ゲーム理論のナッシュ均衡という考え方へ。
『葉隠』的な忠誠心を持ち、上下関係を重んじ全体を考えた行動による安定を善とする組織運営のアンチテーゼとして、
ナッシュ均衡的な、みんなが自己の利益を考えて自然と安定する合意点を見つける組織運営の考え方が提示されました。
話はこの後も全体主義的思想や、能力差のある組織の運営に広がっていきます。
この回を終えた後の、私の気持ちをお分かりいただけるでしょうか。
ここまで予想するのは無理です!!!
インフィニティ∞リーディングとは何か
数日後、グランドマスターに今回の予想ゲームと、その予想が外れたことを話しました。
すると、予想するのは僕でも無理だ、という意外な答えが。
イベント版インフィニティ∞リーディングは、AIと対話の中で生まれる究極の読書会。だからこそ当日になるまで、どんな思考が生まれるのかわからない、とのこと。
そう、生まれる思考が重要なのです。
一冊の本を読んで、何を想起するか?何を考えるか?
読書で生まれるこの行為を、グランドマスターは「行間で思考する」と表現していました。
つまり読書中、インプットと同時にアウトプットするということ。
私の態度は、あくまでインプット姿勢でした。
深堀りできそうなトピックを選び、AIとのやり取りを通じてさらに知識を増やす。
それだって有意義な読書です。
しかし、インフィニティ∞リーディングではそれを越えて、自分の持ち合わせた知識や経験、思考を掛け合わせてAIを用い、アウトプットしつつ、より多くの体験を読書から得ます。
自分には到底できないな…と思いつつ、インフィニティ∞リーディングに参加する意義を改めて認識できた、いい回となりました。
AIの使い方、行間思考のやり方を今後も見て学び、自分もいつかできるようになりたいです。
と、未来への展望を述べて終わりたかったのですが、
どうもその未来はそう遠くないかもしれません。
「インフィニティ∞リーディング」が、自分でもできるようになる!
そんな講座の存在を知らされたのも、発表されたのも、実はこの日です。
タイミングが良すぎて驚きました(本当に偶然で、その存在を知ってからこの予想ゲームを企画したわけではありません!笑)。
その名もAIハイパーリーディング。
「読書はテキストを思考の呼び水として、自分の”脳内ストック”にアクセスして”行間で思考すること”」であるとし、講座内では、
- 脳内ストックを作るため、『READIND NOTE』及びデジタルドキュメントの作成
- 「READ 8 PROJECT」で世界トップクラスの読書習慣づくり
- 思考パートナーとしてのAIの正しい用い方
をはじめ、インフィニティ∞リーディング実践のためのスキルを体得するための方法論を学べるそうです。
“AIを使うには読解力が不可欠=読書は現代にこそ必須”
“自分自身であることが、楽しくて仕方がない状況”
インフィニティ∞リーディングを通じて得られるこれらが気になる!という方、ぜひ下記リンクより詳細ご覧ください↓
【50名様限定】AIハイパーリーディング/天狼院式インフィニティ∞リーディング習得メソッド《4ヶ月完成本講座》
https://tenro-in.com/event/372526/
まずは読書会を体験してみたいな、という方は下記リンクよりどうぞ!
https://tenro-in.cloud/products/practice-reading-project
(講座・イベント参加の際は、ぜひこの記事を読んだこと、スタッフにお伝えいただけると嬉しいです!)
最後までお読みくださり、ありがとうございました🌱
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