第4回:iPhoneとMacの標準メモアプリを活用しよう!≪クラウド生活のススメ≫
記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
iPhoneやiPad、そしてMacには、標準のアプリとしてメモアプリがついている。これがまたスグレモノで、それぞれで書いたものがiCloudを通じて同期されるのである。設定によってはGoogleアカウントでも同期できる。どこで書いておいても同じように見られるのが、地味に便利なのだ。
たとえば、Macのメモアプリに、今日の晩ご飯は何を買ってこようかな、とか、トイレットペーパーを買っておかないといけないな、なんてことを書いておく。それを出先のiPhoneで見れば買い忘れもない。お出かけするときのバスや電車の時刻表を書いておいてもいい。一度調べておけば「ここを見ればわかる」という絶大な安心感が得られる。 逆に、出先で思いついたことを、iPhoneのフリック入力でちゃちゃちゃっと書いておけば、それをMacで活用することもできる。
最近ではメモアプリに画像も保存できるようになったので、スクリーンショットなどを保存することもできる。10月にバスの時刻表が改正になり、その少し前にpdfで発表されたのだけど、近くのショッピングセンター「ゆめシティ」前を通るバス路線の私に関係あるところだけをスクリーンショットで切り取ってメモに保存してみたら、pdfファイル全体を見るよりとってもわかりやすくて便利になった。
最近のiPadはiPad Proを含めてApple Pencilに対応しているものも増えてきたのだけど、ここでもメモアプリが活躍する。たとえば手書きの文章を書かないといけない時など、新規メモを作ってApple Pencilでばばばばばっと手書きし、それを画像として保存する。そしてそこからFacebookの某グループのコメント欄にアップする。この手順だと、紙にボールペンで書いてその写真を撮ってアップするより手軽な気がする。さらにその手書きメモのデータは、Evernoteなどにも出すことができる。私はいろんなデータを長く保存するのにはEvernoteを使って後から検索できるようにしているので、Evernoteへのエクスポート機能はなかなか便利だと思う。
メモアプリから画像を保存できるだけではなく、カメラで写真を撮ったものを写真アプリからメモアプリにエクスポートすることもできる。バス停で時刻表を撮影したものなどを写真アプリから直接メモアプリに入れられるのは便利だ。MacのFinderから写真や画像を貼り付けるだけでなく、iPhone の写真アプリから直接出せるのは重宝している。
ウェブページの記事などの文章をコピペしておくのもよい。メモにはタイトルをつけておけるから、一覧性にも優れている。あるときなどスタバの期間限定メニューを再現するレシピがネットにあったので、Macのメモに入れておいてお店でiPhoneを見せて注文したら、お店の人にエラく感心された。Evernoteに入れてあるデータは膨大で検索をかける手間がかかるので、ふだん何度も見直したいな、という文章はメモアプリにも保存しておくことにしている。
逆に、iPhoneで見ているウェブページを後でMacで読みたいな、と思った時は、共有のところからURLをメモに送っておけばよい。Evernoteにクリップするのはパソコンからの方が便利なので、一時作業場みたいな感じでメモアプリを使うのがお気に入りだ。
そんなこんなでメモアプリは非常に便利に使える。iPhone、iPod touch、iPad各種、そしてMacBookでも同じデータが見られるのはとてもよい。私がWindowsをほとんど使わない(安いのを一台持ってはいる)のは、Macならこのようにメモアプリが同期できるから、かもしれない。もしかしたら、iCloudアカウントやGoogleアカウントを使えば、iPhoneとWindowsパソコンでも同じメモを見ることができるのかもしれないけど、その設定をどうすればいいのかよくわからない。Macなら、何も考えずに、最初からついてくる標準のメモアプリを使えばいい。何の工夫も必要ない。だから、メモアプリのため「だけ」でも、WindowsではなくMacを使う価値はあるんじゃないかと思っているくらいだ。
とにかく、思いついたこと、大事だけどなかなか覚えておけないこと、などをばしばし書いておくのにちょうどいいのがこのメモアプリだ。しかも動作が軽いしオフラインでも使えるのがいい。
今入っているメモのタイトルを眺めてみようか。(軽く一瞥してください)
新規メモ(手書きのワークがあったのでApple Pencilで書いた名残。講義メモもいい)
ライティングゼミや連載などの投稿ネタ(書きたいことをいろいろメモしておく)
第××回課題(某所での投稿課題と締め切り日をコピペしてある)
ゼミの動画(各種ゼミの動画配信の URLを貼ってある)
ギガぞう(格安SIMのWi-Fiオプションにパソコンからつなげる時のアカウント設定)
筋トレ(スポーツクラブでのマシンの設定を書いてある紙の写真)
M師匠(うちの証券会社の担当のにぃちゃんからレクチャーを受けた内容)
アフォガートの再現(スタバの期間限定メニューを再現するレシピ)
ブリタ(浄水器のフィルターを交換した日を書いてある)
ゆめシティバス(ゆめシティを通るバスの時刻表スクリーンショット)
バスの時刻表各種(バス停名をタイトルにして写真を載せる)
○月○日の週(連載「素人投資家いちねんせい」のために株の売買を書いてある)
など、など、多岐にわたっている。更新すると新しいものが上がってくるので、よく書き加えるものは上になる。いらないものは削除してしまえば「最近削除した項目」というところ(要するにゴミ箱)に入る。30日たったら自動的に削除されるが、それまでなら復元するのも簡単だ。
こんな感じで、iPhone、iPad、Macでいつでもどこでも読み書きできるのがとても楽しい。AndroidやWindowsで同じことができるのか私はよく知らないのだが、この機能のためだけでもアップルユーザーになったことに後悔はない。
標準のメモアプリ、活用してみませんか。
つづく。
❏ライタープロフィール:安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため実家に帰る。iPad Pro・mini+Apple Pencil愛用、4Gガラケー(au、通話のみ)とiPhone 3本と Google Pixel 3(データのみの格安SIM利用)を電話代とWiFiオプション込みで合計月5000円かからずに使うなど大のガジェット好き。パソコンは永年のMS-DOS〜Windows利用を経て、2008年初めからMac使用。日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。
2019年2月よりWeb READING LIFEで「素人投資家いちねんせい」週刊連載中。天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
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