第6回:家計・資産管理にマネーフォワード≪クラウド生活のススメ≫
記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
前回はレシートをスキャンしてEvernoteに入れておくワザを書いたが、ScanSnap Cloudからはマネーフォワードなどの会計ソフトにレシートを入れることもできる。金額などを読み込んで登録してくれる、というものだ。
前回書いたように、私の場合は普通のレシートと「ゆめシティ」のポイントを書いたレシートが別々に出てきてそれを1つのノートにまとめたいから、レシートもEvernoteに入れている。もしポイントとかややこしくないのだったら、会計ソフトに入れて管理するのもいいんじゃないかと思う。
で、家計管理と資産管理には、私はマネーフォワードという家計簿アプリを使っている。各種銀行、クレジットカード、電子マネー、ポイント、証券、投資信託、現金などいろいろなものが管理できる。現金は自分で手入力しないといけないけど、各種電子マネーやクレジットカードの利用状況、銀行の出入金など、自動的に記録がとれるのは非常に便利だ。
提携している電子マネーには、モバイルSuica、LINE Pay、au WALLET プリペイドカードの他、nanaco、Edy、コメダ珈琲のコメカ、スターバックスカード、いきなりステーキの肉マイレージカード、ゆめタウンの電子マネー「ゆめか」などがある。スタバと肉マネーとゆめかが管理できるのは私にとっては非常にありがたい。この3つで日々の食費がほぼ完結しているからだ。惜しいのはまだ PayPay に対応してないこと。これはキャッシュバックなどもあるから自動的にデータを取得してくれると便利なんだけどなぁ。そのうち提携しないかなぁ。
銀行はインターネットバンキングに対応しているところならたいてい大丈夫のようだ。いちいちATMに残高照会しに行かなくても、各サイトに行かなくても、マネーフォワードのサイトかスマホアプリ(iPhoneもAndroidもある)で一括更新すれば、残高や出入金の記録が一度に見られる。普通預金と定期預金を分けて表示してくれるところもある。どこにいくら入っているか、一カ所で見られるのは安心だ。
クレジットカードの利用履歴が見られるのもいい。サイトにいちいち行くのは面倒くさいこともあるけど、アプリで一括更新して見られるのならこれまた安心だ。クレジットカードは不正利用される危険があるからこまめにチェックしておいた方がいいし。
証券会社の残高は、アメリカ株の取引であっても円建てで表示される。内訳を見ると、持っている銘柄とその時価、評価損益などもきちんと表示されていた。これまた賢い。ふだん株の取引をしているネット証券のサイトには毎日のようにログインするけど、投資信託などを置いてある大手証券会社のサイトにはたまにしか行かないから、ときどきこれで残高を確認しておくのはいいと思う。
など、など、気がつけばたくさんの口座を登録することになったので、私は有料版(プレミアムサービス)にした。月額で480円だけど、私は年額プランにしている。お試しで使ってみたい時は、10口座までなら無料で使える。だから、銀行口座とメインのクレジットカードだけ管理したい、というような使い方なら無料でいける。あと無料版ではデータの閲覧期間が1年に制限されているから、去年の家計との比較などはできない。口座の一括更新も有料版だけだ。とりあえず無料版を試しに使ってみて、これは使いやすい! と思ったら課金してみるのはどうだろう。
現金などは、手入力する。入金・出金・振替の、金額と題目とカテゴリを記録しておくことができる。だからお財布に入っているお金や家の金庫にしまってある現金など、それぞれ1円単位で管理することだってできる。といっても私は面倒くさがって入力することを忘れてしまうこともあって、しばらくたってから残高編集することもあるんだけど。その場合、差額を不明金として記帳することもできる。いたれりつくせりである。
で、この手入力が面倒くさいこともあって、私はもっぱら電子マネーやクレジットカードで決済することが多い。自動的に記録が残るなんて安心じゃない? 入出金のカテゴリは、最初は「未分類」になっているけど、一度分類すると次から同じ題目で使うと同じカテゴリに入れてくれる。たとえばスタバのカードなら全部食費→カフェのところに入るし、電子マネーゆめかも使った専門店によって食費(レストラン街やフードコートのお店)や衣類(ユニクロなど)に分類してくれる。そしてカテゴリ別の支出などがまとめて見られるようになっている。
そうか~、こんなことにこんなに使っちゃったか~、と振り返るにはこのマネーフォワードはなかなかよい。有料版ではウィークリーレポート、マンスリーレポートなどのメールも来る。プレミアムサービスの宣伝のところには、プレミアム会員は平均月25800円の家計改善を実感しています、なんてことも書いてある。クレジットカード使いすぎ防止、銀行の残高不足チェック、去年と比較して家計改善、資産も負債もグラフ化、すべての口座がいつでも最新に、診断やレポートで振り返り、などと書いてある。たしかにこれらは非常に便利で、口座はたくさんあるくせにずぼらな私にぴったりだ。
パソコンでもアプリでもいつでもどこでも家計管理ができるマネーフォワード、一度試してみませんか? とりあえずあの銀行とこのクレジットカードのふたつから無料で始めてみてはいかがでしょう。これは信用できる! となったら有料版にして、銀行もカードも電子マネーも証券会社も、ぜんぶまとめてマネーフォワードへ! 資産管理が楽ちんです。
つづく。
❏ライタープロフィール:安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため実家に帰る。iPad Pro・mini+Apple Pencil愛用、4Gガラケー(au、通話のみ)とiPhone 3本と Google Pixel 3(データのみの格安SIM利用)を電話代とWiFiオプション込みで合計月5000円かからずに使うなど大のガジェット好き。パソコンは永年のMS-DOS〜Windows利用を経て、2008年初めからMac使用。日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。
2019年2月よりWeb READING LIFEで「素人投資家いちねんせい」週刊連載中。天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
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