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ふな寿司をめぐる冒険

ミッション5:東京でふな寿司が食べられる!? “ここ滋賀”について調査せよ《ふな寿司をめぐる冒険》


記事:すずきのりこ(READING LIFE編集部公認ライター)

 

 

「東京に、滋賀県各地のふな寿司が置いてある場所がある」


そんな話を耳にしました。
滋賀県のローカルフードであるふな寿司が、東京に!?
噂を確かめるべく、今回は滋賀県を飛び出し、東京までやってきましたよ。なんと、東京駅八重洲北口から徒歩6分という立地に、その場所はあるというのです。滋賀ではありえない人の多さに圧倒されながら、たどり着きました。やってきたのは、「ここ滋賀」です。
 

 
「ここ滋賀」は、滋賀県のアンテナショップです。滋賀県発祥のキャラクター、飛び出し坊やのとび太くんが出迎えてくれます。
 

 
早速中に入ってみると、一階はマーケットフロアになっており、滋賀県の様々な特産品が並んでいます。

 

信楽焼のたぬきや、琵琶湖産の真珠、赤い色のこんにゃくの「赤こんにゃく」、琵琶湖でとれたスジエビをつかった「えびまめ」、高島帆布のバッグなどなど。滋賀県ならではの物産品が食品類から雑貨類まで、所狭しと並んでいます。そして、ふな寿司もありましたよ!
 

 
中央の冷蔵庫に、滋賀県各地の色々なお店のふな寿司が並んでいました。
時期により入荷状況が異なるとのことですが、この日はなんと8種類! スタンダードなふな寿司が4種類、一味違った商品が4種類。ふな寿司のなめろうやチーズふな寿司、そして、飯(いい)だけの商品などなど。
本当に県内各地から、ふな寿司が集まっています! それに、変わったふな寿司も多数!
面白いです! 興奮します!!
 
「滋賀県全域から、ふな寿司とふな寿司関連のアイテムがたくさん揃っているというのが、『ここ滋賀』の特徴の一つだと思っています。滋賀県内でも、道の駅などで地域のふな寿司が並ぶことはあっても、地域を越えてふな寿司が集まる場所というのは、そう多くないと思います」
 
そう話してくれたのは、「ここ滋賀」の広報担当・山本さんです。
 

 
私も、ここまで多様なふな寿司が集まっているのを見るのは初めてです。山本さんのおっしゃる通り、滋賀県内でも、各地のふな寿司が集まっている場所というのは、なかなかないんです。それなのに、「ここ滋賀」には、何故こんなに沢山の種類のふな寿司があるのでしょうか? 何か理由はありますか?
 
「ここにある商品の多くは、公募により取り揃えた商品なんです。特にふな寿司は、滋賀県を代表する伝統的な郷土料理ということで、沢山の商品が置いてあるんです」

 

なるほどー! だから、滋賀県各地のふな寿司が集まっているんですね。これだけのふな寿司が集まっているところに出会えるなんて、羨ましいです。
今までの取材で分かったことといえば、ふな寿司は地域や、作り手によって味が変わるということ! ここにあるふな寿司も、それぞれに特徴があり、味や漬け方にも違いがあるはずです。

 

大入りのものや少量のものなど、量に違いがあったり、パッケージも様々で見ているだけでも楽しい! ですが、これだけの種類があると、どのふな寿司を手にとろうか、迷ってしまいそうですね。

 

商品ごとにポップを作ってありますので、ご覧頂ければと思います。あと、スタッフセレクトでふな寿司に合う地酒も書いてあるポップもあるんですよ」
と、うんうん悩む私に、山本さんがアドバイスを下さりました。
 

 
これは、嬉しいですね。こちらを参考に悩みたいと思います。お酒に合わせたい方は、ふな寿司に合う地酒情報も必見です。店内にはもちろん、地酒や滋賀県産のワインのコーナーもありますよ。
 

 
でも、見ていると、食べたくなるんですよね……。ここにあるふな寿司は、どんな味をしているのだろう……。
そう思っていると、山本さんが「ふな寿司を食べることも出来ますよ」と、案内してくださりました。
 
 

ふな寿司を食べてみよう!



 
なんと、同じ一階のフロアの一角で、食べることも出来るそう。こちらは、“SHIGA’s BAR
”。
滋賀県内の33蔵の地酒が飲めるBARです。こちらには、「はじめての鮒ずし」、「魚治の鮒寿し」があります。酒肴3種、酒肴5種にふな寿司が入ることもあるそうです。
 

 
「はじめての鮒ずし」は、2切れのふな寿司と飯がついてきます。ちょっと食べてみるのに、ちょうどよいサイズではないでしょうか。
「食べられるかなぁ」と心配の方は、こちらで試してみるのもよいかもしれません。
 

 
今日の酒肴3種盛りは、小鮎、赤こんにゃく、山椒ソーセージでした。

 

「赤こんにゃくは、『ここ滋賀』でも安定の人気商品なんです。派手好きだった織田信長が『ワシの食べるこんにゃくは派手にせい!』と命令させて作らせたという説もあるんですよ」と、山本さんが教えてくださいましたよ。さすがは派手好きの信長。こんにゃくまで赤くさせたんですね。見た目の派手さと、ストーリー性からも人気があるようです。食べてみると、弾力があり、味も染みていて、とても美味しいです。
ちなみに、他の人気商品は、ふな寿司と、サラダパンということでしたよ。

飯を使ったメニューを食べるなら、2階へ



 
2階には「日本橋 滋乃味」という、滋賀県産の食材をふんだんに使ったレストランもあります。
ここでは、「魚治の鮒寿し」や、飯の旨みを活かしたお茶漬け「滋乃味の鮒ずし茶漬け」がメニューにありました。他にもふな寿司を使ったティラミスならぬ、“テ飯ラミス”《テイイラミス》もあるとか!?

 

「はい、そうなんです。近年の“発酵ブーム”で、飯に注目してくださる方が多くなりました。滋乃味では、飯はドレッシングや、唐揚げの衣に使われたりもしているんですよ。滋賀県の人でも、飯の部分にあまり着目してこなかった人も多いのではないでしょうか。私自身、ふな寿司を食べる時には、そぎ落としてから食べていました。でも、実は飯の部分にも旨味がたっぷりなので、ぜひ食べてみて頂きたいです」
山本さんは、そう教えてくださいました。
なるほど。2階では、一味変わったふな寿司も楽しめるということですね。面白いです!

 

「東京に滋賀県各地のふな寿司が置いてある場所がある」との噂を聞いてやってきた、「ここ滋賀」。
ここには、滋賀県各地のふな寿司が、地域や作り手の枠を超えて集まっていました。そして、その場で食べられるBARや、飯を使ったお料理をはじめ、様々な滋賀食材を楽しめるレストランもありました。ここに来れば、きっと、ふな寿司を食べてみたくなるはずです!

 

最後に、山本さんのほうから「ここ滋賀」の伝えたいことってありますか?
 
 

滋賀を知ってもらい、滋賀に行きたいと思ってもらえたら


 

 
「『ここ滋賀』という名前には『ここに滋賀があり、ここで滋賀に触れ、ここへ来れば滋賀に行きたくなる』という思いが込められています。なので、『ここ滋賀』から、滋賀のことを発信して、滋賀を知ってもらう。そして『滋賀に行きたいな』と思ってもらえる情報発信を目指しております。沢山の選択肢の中から“滋賀”を選んでもらえたら、嬉しいですね。それに、せっかく日本橋という立地にあるので、滋賀を知らなかった人にも、滋賀を知ってもらいたいです!
 
なるほど! 「ここ滋賀」で滋賀に出会い、滋賀にまで来てもらえたら最高ですね!
東京にある、滋賀県各地のふな寿司が置いてある場所、「ここ滋賀」。ここで、ふな寿司に触れ、滋賀を好きになってもらえたら、嬉しいなぁと私も感じました!
 
私も次回からは再び滋賀県に戻り、ふな寿司をめぐるあれこれと、滋賀の魅力を伝えたいと思います。「滋賀に行ってみたい!」そんな記事になったら、最高です。
さて、次回は滋賀県の「あの場所」からお送りしますよ! お楽しみに。
 
 
*商品等につきましては、取材当時2019年7月23日現在のものです。
変更になる場合もございます。

 
 
 
 

❏ライタープロフィール
すずき のりこ
1984年生まれ。2010年に結婚を機に滋賀へ移住。仕事を通してまちづくりや、市民活動に熱い人に出会い、地域や滋賀の良さに目覚める。
滋賀県のよさについて熱く話しすぎて「……観光大使?」と友達にドン引きされた経験アリ。
好きな食べ物は、鮒ずしと近江牛と彦根梨。

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2019-08-05 | Posted in ふな寿司をめぐる冒険

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