クラウド生活のススメ

第7回:EvernoteでWeb記事のクリッピングをしよう≪クラウド生活のススメ≫


記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)

 
 

Evernoteにはいろんなものを保存しておける。第5回に書いたように私はレシートをスキャンして保存し、家計の管理&日記代わりに使っているのだが、それに加えてよくやっているのが
 
Web記事のクリッピング
自分が書いた原稿の保存
 
である。いろんなサイトを見ていて、この記事は後でまた読みたいなと思ったものなどを、Evernoteに保存しておくのだ。それぞれのノートの下には「関連ノートと記事」といって関係ありそうな記事が表示されるのがいい。あと、日経新聞電子版やGoogle検索をEvernoteと連携させておくと、日経新聞の記事の下、Googleの検索結果にも、自分の持っているEvernoteのノートの関連記事が表示されるのである。これはなかなか便利。ノートが増えれば増えるほどヒットする記事も増えるわけだから(表示される数は決まっているみたい)、昔こんなのクリッピングしたんだなぁ、と読みふけることもある。
 
あと、ifttt(イフトと読む。if this then that の略)という、何かトリガーがあると作業をしてくれるサイトがあって、私の書いたブログ記事が自動的にEvernoteに保存されるようにもしている。RSS(更新情報を配信するためのフォーマット、だそうだ)を自動的に取得してくれるようになっているらしい。
 
さらに、こうやって書いている連載原稿、ライティングゼミで提出した課題原稿なども、提出すると同時にEvernoteにコピペして保存してある。ライティングゼミでは「この原稿はここがこうでいまいちでしたね」的なフィードバックを受けることがあるので、そのフィードバックも書き加えて保存してある。
 
そんなわけで私が書いたものは自動的または手動でEvernoteに保存してあって、Web記事で気になったものもじゃんじゃん保存している。そうして随所に関連ノートが表示されるのはなかなかよろしい。この連載の目次ノートを見ていたら、以前ライティングゼミに提出して落選した原稿なんてのも出てきて、なるほどなるほど、と思うわけである。
 
さてそんな風に自分の書いた記事やWeb記事を保存する時に、ちょっとだけ工夫してあることを書いておこう。
 
ifttt でブログ記事を保存するときは、blog というノートブックに自動的に入るように設定してある。
 
連載はふたつあるから「株がんばる」(素人投資家いちねんせい)「連載クラウド生活」(この連載、クラウド生活のススメ)のノートブックに入れる。掲載日と回数・タイトルを書いた目次のノートも作ってある。
 
ライティングゼミの原稿は、タイトルに日付とコース(日曜コースとか平日コースとか複数受けているので)を入れて「ライティングゼミ」のノートブックに入れる。
 
これらのノートブックは、「2:あたし」というスタックに入っている。レシートを入れてあるノートブックも「2:あたし」の中にあるのでそのスタックだけショートカットに置いてある。ふだんいじるのはここ。
 
Web記事は「1:時事」というスタックの中にあるノートブックに入れていく。全部まとめてもいいんだけど、なんとな~く分野をわけている。その時工夫しているのが、ノートブックの頭に英数文字をつけておくことだ。たとえば
 
1:下関
2:関門南九州
3:西日本
6:首都圏
C:クラウドとか
E:エネ原発防災
g:健康家族生活
H:保険税金
J:事故事件訴訟
K:中朝韓
P:政治
Q:皇室など
R:露欧米中東
S:スポーツ音楽娯楽
V:交通
W:市場経済雇用
X:教育
Z:ひと・訃報
 
など、など
 
なんとなく適当なんだけど、こうやって英数をつけておくと、Webクリッパーでノートブックを指定する時に頭文字だけ入れれば探してくれるからとっても楽なのである。Webクリッパーは主にGoogle Chromeの拡張機能についているものを使っている。たいていの場合記事の内容をみてうまくノートブックを選んでくれるんだけど、意図しないものになった時は頭文字を入れて指定すればいい。
 
日経電子版付属のクリッパー(各記事についている象のボタン)ではデフォルトのノートブック(うちでは log という名前)が最初に指定されるから、やはりノートブックを指定すればいい。日経電子版のクリッパーは秀逸で、何ページにもわたる記事でもちゃんと1つのノートにしてくれる。日本経済新聞のロゴが冒頭に入り、記事の最後には無断転載はダメよ、みたいなのが入ってくる。そういうテンプレートができているのだろう。この、ページにまたがった記事もひとつのノートにしてくれる機能が他の新聞サイトでもあれば購読するんだけどなぁ。やっぱり日経電子版、強いよなぁ。
 
Google Chrome付属のWebクリッパーで何ページにもわたる記事をクリッピングするときは、最後のページから順番にクリップしていけば更新の新しい順がページ順になるので、保存されたものを全部まとめてマージすればよい。各ページのタイトルが太字でつくのを消しちゃえばできあがり。でもめんどくさいからやっぱり日経電子版の記事に頼ることになる。ページビューを稼ぐためもあるんだろうけど、1記事1ページの方が、私は好きだなぁ。
 
ともかくこうやっていろんな記事や自分で書いたものをEvernoteに保存しておき、折に触れて関連ノートを読み返すというのは悪くない。もちろん、何か気になることがあったら検索して探し出すこともできる。ああ、Evernote、便利だ。画像内の文字検索ができるようになるのと、同期できる端末の数が無制限になることから有料版にしているけど、とりあえず無料版でもパソコンとiPhoneの2台で同期することはできるはずだから、まずは無料版から試してみませんか。
 
Evernote、オススメです!
 
 
つづく。(次回以降不定期連載)

 
 

❏ライタープロフィール:安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため実家に帰る。iPad Pro・mini+Apple Pencil愛用、4Gガラケー(au、通話のみ)とiPhone 3本と Google Pixel 3(データのみの格安SIM利用)を電話代込みで合計月4000円ほど使うなど大のガジェット好き。パソコンは永年のMS-DOS〜Windows利用を経て、2008年初めからMac使用。日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。
2019年2月よりWeb READING LIFEで「素人投資家いちねんせい」週刊連載中。天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

http://tenro-in.com/zemi/102023


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