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わたしだけの神様《週刊READING LIFE Vol.65 「あなたのために」》


記事:井村ゆうこ(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
※これはフィクションです。
 
 
「ねぇ、神様っていると思う?」
自分の声じゃないみたいに低い声が出て、私はびっくりする。答えを聞くのがこわい質問をするときって、どうしてこんなにもぎこちなくなってしまうのだろう。
「神様? 何で急にそんなこと聞くんだよ」
12月の寒さを中和するようにつないでいた手をほどいて、私はポケットから一枚の折りたたんだ紙を取り出すと、立ち止まったナオトに見えるようにして広げた。
 
『あなたの願いを叶えてくれるのは神だけです。あなたを助けてくれるのも神だけです』
 
「これ、さっき駅前で配ってたチラシだろ? よくある宗教の勧誘じゃん」
私の手から抜き取ったチラシを、ひと握りで丸めて自分のポケットに押しこむと、ナオトは再び歩き出した。
「神様に願いを叶えて欲しいって、思ったことないの? 神様助けてって、お願いしたことないの?」
口から飛び出した「神様」という単語が白い息といっしょに消えてしまいそうで、思わず早口になる。
「ユキはあるのか? 神様に助けてってお願いしたこと?」
私の焦りを吸い込んでから吐くナオトの息は更に真っ白で、彼の顔が一瞬見えなくなる。
私? 私はあるよ、お願いしたこと。どんな時も私を助けてくれる、わたしだけの神様に……。

 

 

 

私がはじめて神様に助けを求めたのは、小学校3年生のときだ。
6月の雨の日、私のクラスに転校生の女の子がやってきた。担任の教師に連れられて入ってきた彼女の姿を今でもよく覚えている。雨に濡れたかのようにひかる長い髪の毛が、彼女の頭から腰までをぴったりと覆い隠していた。
「今日からみんなといっしょに勉強することになった、マイさんです」
先生から紹介されたマイは、頭を少しだけ下げてあいさつをすると、私の隣の席に座った。
「ユキさん、あした来る転校生だけど、あなたの隣の席に座ってもらおうと思うの。家もご近所さんだし、なかよくしてあげてね」
前日に教師から指示されていた通り、まだ教科書が手元にないマイに自分の教科書を見せるため、私は自分の机をマイの机とくっつけた。近づいてみると、マイの手が小さく震えているのがわかった。
「私、ユキ。よろしくね」
長い髪の間から、マイの目が不安そうに私を見つめていた。
 
担任の教師が、マイの友だち第1号として私に白羽の矢を立てた理由はすぐに判明した。マイの家は確かに私の家の近くで、放課後私たちはいっしょに校門をあとにした。マイの家より少しだけ学校に近い私の家まで来ると、表札をじっとみつめて、マイが私に尋ねてきた。
「お母さんは?」
表札には父と私の名前しかなかった。
「私を産んだときに死んじゃったんだって」
母親のことを説明すると、大人は大げさに同情するか、「お母さんがいなくても、がんばっていてえらいわね」とほめてくる。どちらの反応に対しても、私は居心地の悪さをおぼえた。私にとって母親がいない生活はかなしいものでもなかったし、ことさらにがんばって乗り越えている現実でもなかったのだ。生まれたときから目が見えない人に過剰な同情や感嘆を示しても、きっと相手はよろこばないし失礼だろう。それといっしょだ。そして、親たちから「ユキちゃんにお母さんのこと、聞いちゃだめよ」とくぎを刺されているのか、同級生が母親について、私に質問してくることはなかった。
 
「うちも。うちもお母さんいないんだ」
母親とだけいっしょに暮らす子は、同じクラスにも何人かいた。でも、私と同じように父親とふたりだけで暮らしている子に会うのは、マイが初めてだった。
 
それからマイと私は、毎日いっしょに学校へ行き、いっしょに勉強をして、いっしょに給食を食べて、いっしょに遊んで、いっしょに家に帰った。私の父もマイのお父さんも、週末は家にいないことが多かったので、学校が休みの日は、どちらかの家でいっしょに過ごした。
マイといると、ごはんを自分で作って食べることとか、授業参観のお知らせを家に着く前に破いて捨ててしまうことなんかが、当たり前にできて安心した。マイといると、しゃべるセリフをあらかじめ用意しておかなくていい気軽さに身をゆだねることができた。
 
長い髪をバッサリと切ったマイが、ドアの前に立っていたのは、冬休みに入る直前のことだ。
「びっくりした! マイ、髪切ったんだ」
覆っていた髪の毛がなくなって、目や耳、おでこやほっぺが現れたマイの顔は、ひびが入ったゆで卵の殻がキレイにむけたときみたいに、光っていた。恥ずかしそうにはにかむ笑顔は、今まで見たどのマイよりも幼く見えた。
「実は昨日の夜、お母さんが切ってくれたんだ」
お母さん? マイの口から「お母さん」という単語が飛び出したのは、我が家の表札をみたとき以来だ。
「あのね、ユキ。うちのお母さん、またお父さんと私といっしょに暮らすことになって……」
マイの母親もてっきり死んだものばかりと思っていた。それなのに。
体の芯からせりあがる悲鳴が、冷たい塊になってのどをふさぎ、声を発することができない。
「びっくりさせてごめんね。でも、ユキとはこれからもずっといっしょだよ。ユキは私だけの親友なんだから」
親友? 親友ってどんな人のこと言うんだっけ……。
ショートヘアになったマイの顔をじっと見つめながら、私は髪が長かったときのマイの顔を思い出そうとした。でもどうしても、どうしても思い出すことができなかった。
 
冬休みがはじまっても、私には遊びに行く場所がなかった。クリスマスはいっしょにケーキ食べて、プレゼント交換をして、いっしょに一晩中おしゃべりしようと約束してマイは、家族でどこかへ旅行に行ってしまった。
クリスマス・イブの夜。私はサンタクロースの足音を聞き逃すまいと、灯りを消した暗い部屋でずっとひざを抱えて眠らずに待った。
 
「サンタさん、私にもお母さんをちょうだい」
 
きっとサンタクロースは方向音痴で道に迷っているだけだ。きっとそうに違いない。何度自分に言い聞かせただろう。しかしその晩、廊下を進む誰かの足音は一度も響かなかった。私の願いを叶えてくれるのは、サンタさんじゃない。そう確信した私は、夜明けと共に洗面所に行き、鏡の前に立った。
マイと出会ってから1回も切っていなかった髪は肩まで伸びていた。髪を乱暴に左右に分けると、私ははさみを手にとった。右はマイ。左はサンタクロース。聖夜に私を見捨てたふたりを、ばっさりと切り落とした。
ひとりぼっちの12月25日。私は1枚の手紙を持って家を出た。
 
3学期がはじまってからも、学校では今までと同じようにマイといっしょに過ごした。鈍感なマイは、私の変化に気がつく様子を全くみせない。うれしそうに旅行の思い出を語るマイの顔をみながら、私はそのときを待った。
 
バレンタインデーが迫り、女子も男子もソワソワし始めた2月のはじめに、事件は起こった。
1時間目の授業開始直前、クラスメイトの男子が、あわてた様子で教室に飛び込んできた。息が上がって、何を言っているのか要領を得ない彼を、仕切りたがりの女子が落ちつかせると事情を聞きだした。
 
「うさぎが死んでる! のどを切られて、うさぎが死んでるんだよ!」
 
彼がそう叫んだ瞬間、教室のうしろで、甲高い悲鳴があがった。
クラスメイト全員の視線が、悲鳴をあげた女子に向けられる。そこには、血だらけのナイフを持って目を見開き、悲鳴をあげ続けるマイの姿があった。
 
「マイさんは、お父さんの仕事の都合で、春休み中に別の学校へ転校しました」
4年生になり、新しく私たちのクラスを受け持つことになった教師は、マイの転校についてひとことで片付けた。それでも、そこにいたクラスメイト全員が、マイの転校の本当の理由を知っていた。
マイは3年生の終業式までずっと、うさぎ殺しの犯人として、みんなからの冷たい視線と激しい非難の声を浴び続けた。
「私はやってない! 誰かが血の付いたナイフを私の机の中に入れておいたんだよ。私はやってない!」
どんなにマイが叫ぼうと、一度下された判決が覆ることはなかった。子どもの世界に推定無罪の原則は存在していないのだ。
「ねえ、ユキ。ユキは信じてくれるでしょ。私が犯人じゃないって」
すがりつくように私を見つめてくるマイの目は、うさぎの目のように真っ赤に染まっていた。
「信じているよ。だって、私はマイだけの親友でしょ」
私は、マイに微笑みながらこころの中で神様にお礼を言った。わたしだけの神様に。
「神様、ありがとう。私の願いを叶えてくれて」
 
マイとサンタクロースを切り捨てた12月25日、私は初めて神様に手紙を書いた。
『神様、お願いです。お母さんが生きていることを隠していたマイに、罰を与えてください』
 
手紙は、空き家となっているおばあちゃんの家のポストに入れた。おばあちゃんは忙しい自分の息子に代わって、私を5歳まで育ててくれた人だ。おばあちゃんが病に倒れてからは、父といっしょにお見舞いにいく度、門のすぐ横に設置されていた郵便ポストから父が取り出した手紙を、布団の上のおばあちゃんに届けるのが私の仕事になった。おばあちゃんの病気は発見されたときにはもう手術ができない状態で、私の仕事は長くは続かなかった。息を引き取る直前、私のいる方向に震える手を伸ばしたおばあちゃんが、最後の力を振り絞るようにして、切れ切れの声を吐き出した。
「困ったことがあったら、神様にお祈りするんだよ。きっと助けてくれるよ、ユキの神様が」
ずっと身につけていた十字架のペンダントの上にしわしわの手を置くと、おばあちゃんは静かに目を閉じた。

 

 

 

以来、20歳になる現在まで、私はどうしようもない悲しみや怒りがこみあげてきたとき、神様に手紙を書いた。
 
中学生のとき、父が女の人を家に連れてきた。
前の晩焼いたあじの開きの匂いをかき消すほど、甘い香りが部屋いっぱいに漂い、私は気持ち悪さに吐きそうになった。帰り際「お母さんにはなれないかもしれないけど、親友にはなれるかもしれないよ」と発した唇と同じ色のペンで、私は神さまに手紙を書いた。
『神様、お願いです。女の人が現れる前の家とお父さんに戻してください。私に親友は必要ありません』
 
数週間後、駅のホームから転落して、女の人は死んだ。
黒いネクタイ姿の父が、私の作ったひじきの煮物を肴に日本酒を飲む横で、私は神様にだけ聞こえる声でお礼を言った。
「神様、ありがとうございます。あの女の人が現れる前の家とお父さんに戻りました」
 
高校生のとき、バイト先で知り合った大学生の男と付き合いはじめた。
綺麗な顔を持ち美しい日本語を操る男の素顔は、薄汚く醜かった。
男のパソコンには、私が知らないうちに撮られた何百枚という写真、私の裸の写真が保存されていた。
男の素顔を隠していた眼鏡のフレームと同じ色で、私は神様に手紙を書いた。
『神様、お願いです。私の写真を勝手に撮ったあの男を、写真と一緒に消してください』
 
数日後、バイト先のロッカールームに足を踏み入れると、パートのおばさんたちがしゃべっているのが聞こえた。
「昨日の夜、近所のアパートで火事があったの知ってる? さっき店長から聞いたんだけど、その火事で死んじゃった男の子って、ここで働いていた大学生の青メガネ君なんだって」
「ええ! 感じのいい好青年だったのに。親御さんの気持ちを考えるとやりきれないわね」
「本当にね。たばこの不始末が原因で、部屋丸ごと燃えちゃったらいしいけど、こわいわね。うちの息子もたばこ吸うから、よく言っておかなくちゃ」
 
制服に着替えて、タイムカードを押しながら、私は神様にお礼を言った。
「神様、ありがとうございます。あの男と写真は完全に私の前から消えました」

 

 

 

私が高校を卒業するのと同時に、父はブラジルに赴任した。ブラジル行が決まったとき、いつ戻ってこられるかわからないから、自宅もおばあちゃんの家も処分して、お前には小さなマンションの部屋を用意してやると言われた。自宅がなくなってしまうのは構わないが、おばあちゃんの家がなくなってしまうのは困る。神様への手紙が出せなくなってしまうから……。
「おばあちゃんの家に、私ひとりで住んじゃダメ? お父さんの生まれ育った家だし、おばあちゃんの思い出もつまっているから、ひとの手に渡すのは嫌だな」
普段から父の意見に異を唱えたことがない私のわがままを、父は許した。
 
「そのちゃぶ台、捨てちゃうならもらってもいいかな?」
ナオトが話しかけてきたのは、私がおばあちゃんの家にあった古いちゃぶ台を粗大ごみ置き場に運んでいるときだった。
「こんな傷だらけの古いちゃぶ台、どうするんですか?」
どう見ても自分と同じ年くらいにしか見えない男が欲しがる代物とは思えず、私は半信半疑で聞き返した。
「もちろん、俺が使うんだよ」
自分が大学進学のためにこの近くでひとり暮らしを始めたこと、アパートには何も家具がなく、また買うお金もないことを、こちらが聞いてもいないのに説明すると、ナオトが笑いながら言った。
「それに、ものを大事にしない奴は、誰からも大事にしてもらえないって、よく母ちゃんが言ってるし。このちゃぶ台、まだまだ現役でいけそうじゃん」
ものを大事にしないと、誰からも大事にしてもらえない。
そうなのか。お母さんってそういうことを教えてくれるものなのか。
もしお母さんが生きていたら、私にも同じことを教えてくれただろうか。もし教えてもらっていたら、私は……私は……もっと誰からも大事にしてもらえたのだろうか。
「あっ、もしかして他にもいらない家具とかあったりする?」
結局ナオトは、私が捨てようとしていたおばあちゃんの家具全部を持っていった。
 
それから、私たちは度々駅やスーパーで顔を合わせた。その度に、少しずつお互いのことを話し、少しずついっしょにいる時間が長くなっていった。そして、私がやっと同い年のナオトに敬語を使わなくなったころ、ナオトが思い出したように言った。
「今度いっしょに家具屋に行かないか?」
「家具屋さん? 何か欲しいものでもあるの?」
「俺のアパートはおかげさまで、君のおばあちゃんの家具で十分足りてる。俺じゃなくて、君の話。君の家のポストの話」
ナオトは、私がぼろぼろのポストをそのままにしているのを知っていたのだ。
「ものを大事にしないと、誰からも大事にしてもらえないんじゃないの?」
神様に手紙を出すためのポストだから捨てられないって言ってみようかな。一瞬そんな考えが脳裏をよぎったが、からかいの言葉で打ち消した。
「あーそうだった! 俺としたことが。母ちゃんに怒られそう」
大げさに自分の額を叩くナオトを見ていたら、自然と言葉が口をついて出た。
「でも、家具屋さんには一緒に行ってくれない?」
「何買うの?」
「椅子。一脚しかないから、もう一脚欲しくて。いつもひとりでご飯食べているけど、誰かと一緒に食べたいなって……」
私はナオトに、どうして古い家でひとり暮らしをしているのか、そのときはじめて話をした。
次の日曜日、私はナオトと一緒に新しい椅子と、ふたり同時に一目ぼれしたグリーンのテーブルクロスを買った。
 
ナオトと付き合いはじめて、2回目のクリスマスがやって来た。
私はおばあちゃんの家の鍵をもうひとつ作り、箱に入れてラッピングすると、便箋と緑色のペンを用意して手紙を書いた。わたしだけの神様への手紙を。
 
『神様、これは私が書く最後の手紙です。私にはどんなときも助けてくれる人ができました。どんな私も受け入れてくれる人ができました。これからは、彼といっしょに生きていきます。今まで助けてくれてありがとうございました』
 
私はぼろぼろのポストに手紙を入れると、ナオトが待つ駅へと急いだ。
 
「おーい、ユキ。古いポスト取り外して、新しいの付けちゃっていいか?」
玄関を入ってすぐの廊下で、荷ほどきをしていた私の耳に、門のところからナオトがはりあげた声が届く。ナオトは私がクリスマスプレゼントとしてリクエストした、新しいポストを手に抱えている。ナオトといっしょに生きていくと決めた私には、もう古いポストは必要ない。ナオトがこの家に住み始める今日より、ポスト交換にふさわしい日はないだろう。
「うん、お願い」
 
しばらくすると、肩にかけたタオルで額の汗をふきながら、ナオトが玄関から入ってきた。
「古いポストに手紙が、届いてたぞ」
そう言うと、ナオトが私に真っ白な封筒を手渡す。
「誰からだろう?」
封筒を裏返してみたが、差出人の名前はなかった。ナオトの引越し荷物が片付いたら封を開けて確かめようと、私は手紙をエプロンのポケットにしまった。
 
アパートからおばあちゃんの家具とナオトの荷物をこの家に運び入れ終わったとき、西の空は茜色に染まっていた。再び居間に陣取ったちゃぶ台でインスタントコーヒーを飲んでひと息つくと、ナオトが「引越しそば食べようぜ! 俺、ちょっと行って買ってくる」と財布をつかんで出ていった。
鍋にお湯を沸かしておこうと、エプロンに手を伸ばすと、ポケットから少しだけ飛び出した白い封筒が目に入った。そうだ、手紙が届いていたんだっけ。あれ? 今日って確か日曜日だったよな……いつもは配達のない日曜日に届いた手紙を不思議に思いながら、ポケットから封筒を取り出し、封を開けた。
手紙には、闇のように真っ黒なペンで書かれた文字が並んでいた。
 
あなたをずっと見守ってきた。
あなたがおばあちゃん家のポストに手紙を入れるのをみて、感じた。
あなたが神様に助けを求めていることを知って、確信した。
あなたには私が必要だって。
 
だから
 
あなたのために、うさぎの喉を切り裂いた。
あなたのために、女を線路に突き落とした。
あなたのために、男の部屋に火を点けた。
 
それなのに
 
あなたは私を見捨てるのね。
あなたの父親と同じように。
あなたを生んだ私を。
 
あなたのために、教えてあげる。
男は絶対にあなたを助けたりしない。
どんなあなたも受け入れたりしない。
あなたの父親と同じようにね。
 
あなたを助けてあげられるのは、私だけ。
あなたを男から守ってあげられるのは、私だけ。
あなたを傷つける者を葬ってあげられるは、私だけ。
 
あなたのためだけに生きているのは、私だけ。
 
「ナオト!」
ナオトが危ない。ナオトが危ない。ナオトが危ない。
あわててスマホを探す私の耳に着信音が飛び込んでくる。玄関まで走って、置きっぱなしにしてあったスマホを取りあげる。そこには、ナオトからのメッセージが届いていた。
 
『この前聞かれたときは答えなかったけど、神様っていると思う。俺にとっての神様は、ユキをこの世に誕生させてくれた、天国のお母さんだ』
 
わたしだけの神様。
わたしだけのお母さん。
ごめんね。
 
 
 
 

◽︎井村ゆう子(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
転勤族の夫と共に、全国を渡り歩くこと、13年目。現在2回目の大阪生活満喫中。
育児と両立できる仕事を模索する中で、天狼院書店のライティングゼミを受講。
「書くこと」で人生を変えたいと、ライターズ俱楽部に挑戦中。
天狼院メディアグランプリ30th season総合優勝。
趣味は、未練たっぷりの短歌を詠むことと、甘さたっぷりのお菓子を作ること。

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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