*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
パリの“ひと休み”はこう楽しむ——パリのパッサージュ散歩、カフェ、サロン・ド・テ、美術館カフェ、
パリのカフェでゆったりとテラスに座り、道行く人を眺めて過ごす。
これは憧れる光景ではありますが、旅行者目線だとなかなか贅沢な過ごし方です。
あれもこれも行きたい、見てみたい短期旅行者にとっては、観光場所から有名スポットまで駆け抜けるようなスケジュールになることが多いのではないでしょうか。
そんなあなたに提案です。
今日は、カフェとサロン・ド・テの違いから、ミュージアムカフェ、そして街歩きにぴったりのパッサージュまで——
“ひらすら歩いて、休んで、また歩く”というパリの理想的な過ごし方をまとめてご紹介します。
散歩が似合う町、パリ
パリは比較的小さな比較的小さな都市です。山手線の内側が63㎢で、パリの環状道路線内が87㎢。良く引き合いに出されます。
中心部のセーヌ川沿いに世界遺産群が集中していて、平坦なため歩いても回れるので、メトロ移動よりも徒歩の方が景色も良く、楽しめます。
中世から抜け出たような街並みを見ているだけで気持ちが上がり、ついつい頑張って歩いてヘトヘトになってしまいます。実はここ数年、毎回歩きすぎで夜中に足がつるということも。
なので、街歩きの間に上手に「カフェ休憩」を取り入れましょう。
1. カフェ?サロン・ド・テ? 実は役割が違う
● カフェ = 街のリビング
パリのカフェは、朝のエスプレッソからアぺロまで、とにかく“なんでも屋”。
常連客が新聞を読んだり、ビジネスマンが打ち合わせしたり、若者が談笑したり…
雰囲気はカジュアルで、メニューも軽食中心です。
パリに来たら、19世紀から続く老舗カフェには是非立ち寄ってみて下さい。と言っても今回、サンジェルマン・デ・プレ地区にある名店、レ・ドゥ・マゴやカフェ・ドゥ・フロール、どちらかに入りたいと目指して行ってみたのですが、観光客で大行列でした。
ちょっとだけ離れた、カフェ・パレットやモンパルナスのラ・ロトンドも、かつては有名画家たちのたまり場でした。当時の絵も(レプリカですが)飾られていて当時の雰囲気満点です。
こちらは比較的すいていて、気軽に利用できました。カフェを目指して歩くというより、散歩の途中で隠れ家を見つけて立ち寄る感覚で、肩の力を抜いて行きたい場所です。
● サロン・ド・テ = お菓子と紅茶のくつろぎサロン
一方サロン・ド・テは、ケーキや軽食をメインにゆったり過ごす場所。
紅茶が充実しているのも特徴で、インテリアはカフェよりも繊細で上品。
ショコラティエ併設のサロン・ド・テも多く、甘いもの好きには天国のような空間です。
有名なところでは、マリアージュ・フレールやマカロンで有名なラデュレなどが大人気。
2. パリで“アメリカンコーヒー”は存在しない?
注文のコツを知れば快適!
パリはエスプレッソ文化です。パリのカフェで日本の感覚で「アメリカンをください」と言うと、まず通じません。
日本で普通のコーヒーに相当するのは
・Café allongé(カフェ・アロンジェ)
エスプレッソを少し薄めたもの。
・Café creme(カフェ・クレーム)
カフェオレに相当します。
「薄いコーヒーが飲みたい」場合は、
“Un café allongé, s’il vous plaît.”
これでほぼ解決します。
3.サロン・ド・テでメニューに迷ったら
紅茶は日本風の鉄瓶で出てくることも多いです。
ケーキはサイズが大きいのと種類が多くて目移りしてしまいます。そんなとき、間違いのないメニューがあります。それは「カフェ・グルモン」プティ・サイズのケーキの盛り合わせがセットになったもの。甘いものでホッと一息、お腹に重すぎません。
4. 実は穴場。美術館併設のカフェ
パリ散歩に外せない「美術館巡り」、大きな美術館は結構歩きます。そんなとき、ミュージアムカフェは安心スポット。
なぜなら、街中のカフェも楽しいのですが、
人が多すぎて落ち着かない、テラスは寒い、トイレが心配……
そんなときにミュージアムカフェが強い味方になってくれるのです。
● オルセー美術館 「カフェ・カンパナ」
1900年に建造された駅舎を再利用したオルセー美術館。
そこでぜひ寄っていただきたいのが、5階の時計塔の裏にあるカフェ・カンパナ。
ブラジル人のデザイナーのカンパナ兄弟が手掛けた内装は、現代デザインのオブジェが並んでいて、にぎやかな感じです。
巨大な時計越しに見えるモンマルトルの景色は、まるで時間が止まったかのよう。
お値段もパリ中心部にしては良心的で、クロワッサン一個から頼めます。
“軽く休みたい”“座って景色を眺めたい”というときにぴったりです。
カフェを楽しみながら、ミュゼ(美術館)の世界観を楽しめる、そんなこだわりで素敵なカフェが大抵の美術館には併設されています。
こちらも観光の合間に楽しめるスポットです。
5. 街歩きのハイライト:パッサージュで雨が降っても優雅に散歩
これは本当に“パリらしさの凝縮”。
パッサージュとは直訳すると「抜け道」「通路」です。19世紀のアーケード街のことで、「屋根付き商店街」。独特のムードにあふれています。今回は王道のギャラリー・ヴィヴィエンヌに行きました。1825年にオープンした、ということは日本で言えば江戸時代から続く小径です。
ガラス屋根とタイルの床に小さなブティックや古本屋が並び、
静かに歩くだけで絵になる空間です。
小さなパッサージュはパリに代表的なもので12か所存在しています。
毎回、迷い込むように、引き寄せられるように素敵なパサージュを見つけています。
● パッサージュ・ジュフロワで見つけた手芸店
今回、ブラッスリーの帰りにオペラ座まで、腹ごなしも兼ねて街歩きをしていて、滑り込むように入ったパッサージュ・ジュフロワ。
細い路地を入っていくと観光客は減り、そこに出入りする地元の方々のライフスタイルが透けて見えました。
地元のマダムがお洒落をしておしゃべりを楽しんでいるサロン・ド・テをガラス越しにそっと眺めたり、観光客相手のお土産屋の半値以下で売っていた名画のランチョンマットを買ったり。その先には刺繍の専門店を見つけたので入ってみました。奥でマダムが手仕事をしながらスタッフ同士で楽しく会話を交わしていました。お店の奥の壁には何と、日本のひな祭りや桜、日本の伝統行事や風景の刺繍が枠に入れられてたくさん飾られていました!日本が大好きなのだそうです。
ここでは記念にクロッカスの花の刺繍キットを買いました。フランス刺繍に憧れて小学生の頃からステッチを練習していたくらい刺繍が好きで、当時の糸も道具も大切に保管しています。
世界中の手芸愛好家から愛されているSAJOU(サジュ―)というお店があるほど、フランスの刺繍の芸術性は高く評価されています。パリの中心地で、日本の文化が愛されている、そんな嬉しい発見は、歩いたからこそ見つけられました。
6. “歩く・味わう・休む”を繰り返すと、パリはもっと深くなる
パリはあちこちせわしく「名所を巡る旅」よりも、
「歩いて、気になった場所に入り、感じたままに休む」旅のほうが
ずっとその街らしさが見えてきます。
カフェでの注文に少しだけ慣れ、
サロン・ド・テで甘いものを楽しみ、
美術館のカフェで静けさに浸り、
パッサージュを当てもなく歩く——
それはきっと、ガイドブックにはない、
“あなた自身のパリ”をつくる時間になるはずです。
7.イベントのご紹介 あなただけの風景を形にする理由
いよいよ今週末、ドメストル美紀さんのイベントが開催されます。今回、「書くこと、書き続けることで見えてくる、自分自身の本当の気持ち」をZineという形にした経緯。文筆家としての文章へのこだわりについて語ってくださいます。残席ごくわずかです。
【11/22(土)】11:30〜13:00べルサイユ在住 ドメストル美紀さんご登壇「べルサイユから紡ぐ日々の言葉をZineに」~日記からエッセイへ~文章の手ほどき
https://tenro-in.com/event/336618/
8.プレゼント企画
実は私も数年前、パリで出会ったサロン・ド・テやモンマルトルの美味しいケーキ屋さんについてA4見開き表裏でパンフレットを作りました。
たまたま天狼院で開催されていたパンフレット講座に挑戦。アドビのインデザイン講座でした。全くゼロから受講して形になったときの喜び、その時一緒に受講生だったKさんとはそれをきっかけに知り合い、今でも親交が続いています。
その時お世話になった先生ともご縁を得まして1年ほどデザインについてマンツーマンで学ぶ機会が与えられました。その時の経験は宝物で、今自分でバナーやチラシ作成を作る基盤になりました。
前置きが長くなりましたが、今回プレゼント企画で、その時に作ったパンフレットとモノプリのエコバッグ、ブルーと白のストライプ柄のもの1つを読者の方にプレゼントいたします。
天狼院公式noteのフランスクラブの全記事(10個)イイネを押して下さった方で、店舗まで取りに来られる方、先着1名に差し上げます。天狼院の公式HPのお問い合わせに「フランスクラブ プレゼント希望」とメッセージを下さい。
天狼院では、あなたのクリエイティブな活動を形にする講座がたくさんあります。
AI絵本講座
https://tenro-in.com/zemi/366133/
「最後まで読まれる文章を書くため」のライティング・ゼミ
https://tenro-in.com/pickup/368911/
是非、あなたのクリエイティブを形にすることを始めてみませんか。
《おわり》
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
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