3000年前の『易経』が、最強の「現代サバイバル戦略書」に変わる瞬間。私たちは今、これをどう読み解けばいいか?
*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:山岡達也(ハイパフォーマンス・ライティング)
「世界の変化が早すぎて、どう動けばいいかわからない」 「自分の軸を持ちたいけれど、日々の仕事に忙殺されている」 「何かを変えたいけれど、スマホばかり見て時間が過ぎていく」
もし、あなたが今、そんなふうに感じているとしたら、この記事に最後まで目を通して下さい。
私たちは今、かつてないほど「ノイズ」の多い時代を生きています。ポケットの中のスマートフォンからは絶え間ない通知が鳴り止まず、SNSを開けば「他人の成功」や「不安を煽るニュース」が雪崩のように押し寄せてきます。
そんな情報の激流の中で、多くの人が「自分の人生の主導権」を見失い、ただ流されるままに溺れそうになっています。
そんな現代人にこそ、手渡したい「最強の武器」があります。それが、『易経(えききょう)』です。
「易経って、あの神社の前で筮竹(ぜいちく)をジャラジャラ振る占いの本でしょ?」 「高尚な古典なんて、忙しい私には関係ない……」
そう思ったあなた。もったいない。あまりにも、もったいないです。
実は、易経こそは、変化し続ける世界で自分を見失わずに生き抜くための、極めて論理的で実践的な「サバイバル・ガイド」なのです。それは単なる吉凶を占うものではなく、「変化の法則」を体系化した、古代のビッグデータ解析とも言える書物です。
ただし、3000年前のテキストを現代に蘇らせ、あなたの人生を劇的に変えるには、現代的な解釈を加える「補助線」と、それを実行に移すための「具体的な武器」が必要です。
今回、私は『易経』を読み解くために、天狼院書店の「インフィニティ∞リーディング」で取り上げた3つの強力なテーマを掛け合わせました。
・変えられないものを受け入れる(不動の心と世界観)——過去回「人生の教科書」より ・葉隠・武士道(決断と覚悟)——過去回「理想と実践の対比」より ・デジタルデトックス × ワークバトル(実践のための環境と技術)
これらを組み合わせたとき、易経は単なる占いの書から、「仕事も人生もコントロール下に置くための最強のOS」へと変貌します。
それでは、なぜ『易経』なのか。そして、どうやって「人生を変える書店」でそれを実践するのか。その驚くべき本質を、これから紐解いていきましょう。
1.世界観のアップデート——「変えられないもの」と「変えられるもの」を見極める
易経は「変化」の書です。しかし、変化の波にただ流されるだけでは意味がありません。
ここで大切なのは、シンプルな区別です。
世の中には、「自分で変えられないもの」と「自分で変えられるもの」がある。
変えられないもの:天気、景気、他人の評価、過去、そして今置かれている状況。
変えられるもの:自分の意志、判断、行動。
多くの人は、「変えられないもの」にとらわれ、一喜一憂して心をすり減らしています。
易経で筮竹を振って出た「卦(運勢)」も同じです。今あなたが置かれている現状も同じ。これらは「変えられない事実」です。
例えば、「坎為水(かんいすい)」という卦があります。これは「水に溺れて苦しい状態」を示します。人生には、どうしようもない困難の波が押し寄せてくる時期が必ずあります。不景気、予期せぬ病、理不尽な人事異動。
ここで、「なんで私だけがこんな目に!」「この状況さえなければ!」と嘆くのは、コントロールできない天気に文句を言っているのと同じです。時間の無駄であり、精神の浪費です。
大切なのは、「この状況を受け入れる」ことです。
これは諦めではありません。「この嵐は、今の私に与えられた海だ。ならば、この海でどう泳ぐかだけを考えよう」という前向きな覚悟です。
易経は、「悪い運勢を避ける魔法」を教えるのではありません。「どんな運勢が来ても、それは私の一部だ」と認め、その中でどう行動するか——つまり、自分でコントロールできる「意志」と「行動」だけに集中するというリアリズムです。
この考え方があって初めて、私たちは占いに振り回されるのではなく、占いを「活用」する主体的なプレイヤーになれるのです。
2.心の構え——「武士道精神」で読む易経
「今の運命を受け入れると決めた」。世界観が定まりました。では、その上で、プレイヤーはどういう心持ちでフィールドに立つべきか?
ここで、過去の回で「外への理想(武士道)」と「内への実践(葉隠)」として読み解いた、日本の「武士道精神」をインストールします。
『葉隠』には、あまりにも有名な一節があります。
「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」
これは決して「死」を賛美しているわけでも、投げやりになっているわけでもありません。これは、究極の「マインドフルネス(今への集中)」の教えです。
私たちは放っておくと、すぐに「過去」を悔やんだり、「未来」を心配したりします。
「あの時ああしていれば、今の苦境はなかったのに」 「もしこのプロジェクトが失敗したら、私の評価はどうなるだろう」
そうやって心が「今」から離れ、上の空になっているとき、人のパフォーマンスは最低になります。そして何より、目の前のチャンスを見逃します。
葉隠は言います。「毎朝、死ぬ覚悟をせよ」と。
これは、「明日死ぬかもしれないなら、ごちゃごちゃ悩んでいる暇はないだろう? 過去の後悔も未来の不安も捨てて、『今、この瞬間』に命のすべてを燃やせ」というメッセージです。「死」を意識することで、逆説的に「生」の純度を極限まで高めるのです。
易経とは、本来「兆し(変化のサイン)」を読む書です。大きな変化が起こる前には、必ず微かな予兆があります。部下のちょっとした表情の曇り、市場のわずかな違和感、体調の小さな変化。
未来の心配ばかりして「今」を見ていない人には、この微かな兆しが見えません。見えないから、対応が遅れ、波に飲まれるのです。
武士道には「残心(ざんしん)」という言葉があります。刀を振った後も、心を途切れさせず、相手が倒れたことを見届け、いつ状況が急変しても即座に対応できる身構えのことです。
易経が求める理想のリーダーの姿も、まさにこれです。変化の兆しを感じたら、間髪入れずに決断し、行動する。「運が悪い」と嘆く暇があったら、その状況下で打てる最高の一手を、電光石火で打つ。「いつ状況が急変しても対応できるよう、刀を研ぎ澄ませておく」
この迷いのない覚悟こそが、不透明な未来を切り開く唯一の剣なのです。
3.実践と技術——「デジタルデトックス × ワークバトル」で読む易経
「今の運命を受け入れて、覚悟を決める」
これで、易経を現代社会に活かす準備ができました。しかし、現代社会にはこれらを実践する上で、あまりにも巨大な壁が存在します。
それは、「圧倒的なノイズ」と「時間の欠如」です。
どれだけ高尚な哲学を学んでも、スマホの通知に追われ、残業続きで疲弊していては、実践など不可能です。易経を人生に実装するためには、具体的な「技術」が必要です。
ここで、天狼院書店が提供する2つの武器が登場します。
デジタルデトックス——静寂を取り戻す
易経の核心は、変化の「兆し(きざし)」を読むことです。しかし、現代人の脳は、スマホから流れてくる膨大な情報によって常にオーバーヒート寸前です。
通知音、SNSのタイムライン、動画サイトのレコメンド。これらに脳がハックされている状態では、微細な兆しなど見えるはずがありません。脳のメモリは常にパンパンで、思考のスピードは著しく低下しています。
そこで必要なのが、物理的にスマホを手放なして、デジタルノイズから身を遠ざけることです。
天狼院書店のデジタルデトックスでは、ただスマホを封印して使わないだけではありません。デジタルの世界を離れて、散策、フィルムカメラでの撮影、鉛筆削りから始まる対ライティングなど、アナログな世界に没入します。
最初は不安かもしれません。しかし、外界からのデジタルノイズを物理的に遮断することで、次第に脳内の嵐が静まっていきます。その「静寂」の中で初めて、溜まりに溜まった脳のキャッシュがクリアされ、あなたの本来の感度が回復します。
「オフラインになる勇気」を持った者だけが、ノイズの向こう側にある「次の変化」を見通すことができるのです。
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ワークバトルの全技術——時間を支配する
感度を取り戻しても、行動する「時間」がなければ意味がありません。
「易経を学びたいけれど、忙しくて……」「やりたいことはあるけど、目の前の仕事が終わらない」
そう言い訳した瞬間に、すべての変化は止まります。現状維持という名の緩やかな衰退が待っているだけです。
だからこそ、「ワークバトルの全技術」が必要なのです。
天狼院書店店主・三浦崇典氏は言います。「ビジネスは戦争であり、仕事は戦闘である」
易経と同じく中国の古典である『孫子の兵法』をベースに、現代の仕事を「戦場(環境・金・人・時間・自分)」として捉え直す。そして、一つひとつのタスクを「敵」と見なし、最新のAIツールや外注、そして自身の集中力を総動員した圧倒的な「火力(処理スピード)」で瞬殺していく。それがワークバトルです。
なぜ、これほどまでに攻撃的な仕事術が必要なのか? それは、「空白(戦略を練る時間)」を強制的に作るためです。
本来、長時間かかる仕事を、ワークバトルの技術で短時間で終わらせる。そうして捻出した時間の「空白」で、易経を読み、未来の兆しを分析し、次の一手を打つ。時間を支配する者だけが、運命を支配できるのです。
「静(デジタルデトックスによる感度)」と「動(ワークバトルによる高速処理)」。この両輪を回すことで、初めて私たちは現代社会という戦場を生き抜くことができます。
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4.統合——人生を変えるストーリー
さて、ここまで3つの補助線と実践技術を見てきました。これらを統合すると、易経という書物は、私たちに次のようなストーリーを語りかけてきます。
【世界認識(変えられないものを受け入れる)】 「易(卦)が出た。今は『冬の時代』だという。これは私の力では変えられない天気だ。だから嘆かない。この冬を受け入れ、その中で何ができるかだけを考える」
【現状覚悟(葉隠・武士道)】 「未来を憂うことなく、『今、この瞬間』のなすべき準備に全精力を注ぐ。春が来た瞬間、誰よりも早く抜刀できるように、刀(心)を研ぎ澄ませておく」
【具体的行動(デジタルデトックス × ワークバトル)】 「そのために、まずはスマホを封印してノイズを消す。静寂の中で兆しを読む。そして、目の前のタスクを圧倒的スピードで片付け、未来のための時間をこじ開ける」
いかがでしょうか。
こうして捉え直すと、易経はもはや、埃をかぶった古い占い本ではありません。「変化の激しい現代を、動じず(変えられないものを受け入れ)、鋭く(武士道)、巧みに(技術)生き抜くための戦略書」——それが、私たちが手にする新しい『易経』の姿です。
5.「インフィニティ∞リーディング」への招待 なぜ、この読み方ができたのか?
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
最後に、なぜ、私は今回、難解とされる『易経』を、これほどまでに実践的な「武器」として読み解くことができたのかを、説明します。
私はただ、「本の読み方」を変えただけなのです。それができたのは、天狼院書店が提唱する究極の読書術「インフィニティ∞リーディング」のおかげです。
▼ 人生を変える、究極の読書体験「インフィニティ∞リーディング」
https://tenro-in.com/category/infinity_reading/
これは、ただ本を読むだけの読書会ではありません。AI(人工知能)とCI(集合知)を掛け合わせた、まったく新しい知的生産のスタイルです。
通常の読書は「1対1(自分と本)」の関係ですが、インフィニティ∞リーディングでは、ChatGPTなどの最新AIを「究極の家庭教師」として使い倒します。AIに問いかけ、要約させ、関連する概念を引き出させる。さらに、その場に集まった参加者たちの脳(集合知)を繋ぎ合わせ、対話を重ねることで、一人では絶対に到達できないレベルの「解」を導き出します。
今回の記事を書くにあたり、『易経』のインフィニティ∞リーディングに参加しました。今までになかった知見が得られましたが、同時に、もっと深く読み解きたくなりました。
『易経』 × 『変えられないものを受け入れる』 × 『葉隠』 × 『ワークバトル』
過去のインフィニティ∞リーディングで得た知見を、AIを使って脳内でスパークさせることで、「現代人のためのサバイバル戦略」という答えが導き出されました。
これまで天狼院書店では、『人生の教科書としてのストイシズム』や、『葉隠』『武士道』など、数々の難解なテーマに挑んできました。それらの積み重ねがあったからこそ、今回の『易経』の真価に辿り着くことができたのです。
「本を読んでから参加する」必要はありません。実際、『易経』の原典どころか、初学者向けの案内書を読むことすら、自分には出来ませんでした。
AIに問いかけ、議論し、思考を深める中で、「この本にはこんなことが書いてあるのか!」「自分の悩みへの答えはこれだったのか!」という強烈な知的好奇心が湧き上がってくる。それこそが、インフィニティ∞リーディングの醍醐味です。
これからの私たちに必要なのは、バラバラに見える知識を繋ぎ合わせ、自分の人生を変えるための「具体的な行動」を創り出す力です。
天狼院書店は、「人生を変える書店」です。
ここには、集中して本を読むための「環境(デジタルデトックス)」、時間を生み出すための「技術(ワークバトルの全技術)」、そして、世界を新しく読み解く「読書術(インフィニティ∞リーディング)」が全て揃っています。
あと必要なのは、「今の自分を変えたい」という、ほんの小さな覚悟だけ。
変化の激しいこの世界を、武器を持って生き抜くための「最強の読書体験」を、一緒に手に入れましょう。
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