「あなたの願い」を叶えるために「心の自転車」を漕ぎはじめよう
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです
記事:加藤瞳(ライティング・ゼミ 25年11月開講コース)
12月に入ると、「残すところもあと◯日」という言葉を耳にするようになりませんか?
それを聞くと「まだあれをやっていなかったなぁ」と思う気持ちが湧くのは私だけでしょうか。いやいや、大人になるとそう思うことが増えますよね。きっとこの記事を読んでいるあなたも、私と似た気持ちを持っているはず。やりたいことを思い浮かべるものの、だいたいは仕事や家族のことなど、あなたの脳内で“やらないといけないこと”と思ったことをやり終えて、年末を迎えることが多いのではないでしょうか。
「本当にやりたかったこと」ができず、理想の姿がまた遠くに行ってしまう。「今年は仕方がない」「来年からやろう」と言い訳する自分にやるせなさを感じます。この現象、何かに似ていると思いませんか? そうです。学生時代のテストと時に似ているんです。
学生時代、私はテスト期間の少し前くらいから、次のような思いを巡らせていました。
「今回は余裕を持ってテストに臨もう」
「できれば、応用問題も解けるくらいまで進めてしまいたいな」
「なんなら次の次のテスト範囲まで勉強できたら、学年トップクラスになれるんじゃない!? それができたら、理想的な学校生活を送れるだろうなぁ」
あなたも、このように思った経験がありませんか?
しかし実際は、テスト期間に入っても日々の授業と宿題をこなすだけで精一杯。「まあ、テストまで時間があるから、明日でもいいか」と、理想的な学校生活への努力を先延ばしにしてきました。そして、テストの3日くらい前から慌ててはじめ、「覚えたらなんとかなる」と自分に言い訳をしはじめるんです。結果は……ご想像の通りです。
「もっと早くから取り組んでいれば、こんなことにはならないのに……」と反省しても、やっぱり次のテスト以降も同じような勉強の仕方を繰り返していました。だから、浪人したのだろうな……。両親よ、ごめんなさい。
年の瀬に、また「自分のやりたかったこと」を後回しにして来年を迎えるのは嫌だなぁと思った私は、「今年こそ、『実はやりたかったこと』を後回しにしないで来年を迎えよう!」と決めて、ある行動を起こしました。
それは、「心の自転車に乗れるように練習をはじめる」ことです。
具体的には、12月1日から運動をはじめました。目的は「理想的な体重と体型にするため」です。朝7時に起きて、身支度と子こども達を送り出した後に、ストレッチと筋トレをしてから散歩に出かけたのです。とっても気持ちがよかった!
先週までは、平日夜、夫と子どもたちの翌日分の弁当作りをした後、ネットサーフィンをしてから寝ていました。寝るのはだいたい午前1時前後です。ひどい時は3時までスマホをいじっているほど。朝7時くらいに「起きたくないなぁ」と思いながら起き、家族を送り出した後に二度寝する生活を繰り返していました。
不規則な生活をしていると、自律神経が乱れるのか甘いものに手を出してしまいます。気づけばベスト体重から6キロも太ってしまいました。
鏡に映る自分を見て「これはまずい」と思い、今年の夏にオープンしたばかりのスポーツクラブに入会したのですが、通ったのははじめの1ヶ月だけ。2ヶ月目以降は「また来週にしよう」と先延ばしです。
更年期と言われる世代の私は、昔のように痩せることができません。ちょっと食べる量を減らせば痩せるなんてことは、もう過去の話なのです。
「痩せたいけど、年明けからのスタートだと『お正月明けにしよう』と言い訳して、ダイエットを先延ばしにしそうだな。それは嫌だ!」と思いました。その時に閃いたのが、12月1日からダイエットをスタートすることでした。
もしあなたが自転車に乗れる方だったら、自転車を練習していた当時のことを思い出してみてください。すぐに自転車に乗れましたか? 自転車に乗れるように練習をはじめるまで、どんな思いでいましたか?「自転車なんて簡単!」と思いましたか? それとも「転んだら痛そう。乗れるのかな」と不安がありましたか?
私は「自転車には乗れるような気がしたけど、転んだら嫌だなぁ」とも思った派です。ペダルに足をかけるという行動を起こすまでに、時を費やしました。
自転車に乗れるようになったら、目的地まで歩くよりもずっと早くに辿り着けますよね。みたい景色を自分で見に行けるのです。そのためには漕ぐ練習をしなければなりません。自転車の練習って、小学一年生になる少し前くらいのことが多いと思います。漕ぐ練習をしなければ、行きたいところに行くのに、大人に頼らないといけないわけです。
私は、心の自転車のペダルを漕ぎはじめました。この一漕ぎさえしてしまえば、もう成功したようなもの。だって、美しい風景(理想的な体の自分)をみたいですから。成功するまで漕ぎ続けるはずです。
あなたも、自分で行きたいところや望む世界に行った方が嬉しくありませんか?
年末までまだ時間があります。
もし、あなたが「自分のやりたいこと」を後回しにして年の瀬を迎えているのなら、心の自転車を乗れるように一歩を踏み出しませんか?
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