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美人っていいですね


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

記事:西村友成(25年・年末集中コース)

 

 なんと下世話なタイトル。女性の中にはピリつく方がおられるかもですが、やっぱり美人っていいですね。ありきたりですが、目の保養になる。癒しになる。美人が現れるとつい見ちゃいます。いつでも、どこでも、何してようが「ピピッ」って反応しちゃう。生得的にセンサーが埋め込まれてるんでしょう。美人に反応するための練習したことないし。

綺麗な人見た時って服装にも目がいきます。と、言うのはかつてテレビで所さんが言ってた「綺麗な人が着てる服は、すごく柔らかい素材でできてるように見える」って説に心底同意してまして。ハイブランドでないセーターとかカーディガンとかごくごく普通の服装でも美人が着るとゆったりして見える。命が宿るんでしょうか。

 そんな訳で美人は見てるだけで飽きない存在ですが、映画とかドラマを見てるときに、しっくりこないというか、そりゃないだろって思うことがありまして……。

 高校中退。旦那が蒸発し借金だらけのシングルマザー、北川景子。

 これまでまったく男に縁がなく適齢期を過ぎて結婚を焦る、広末涼子。

 変人ばかりの男に囲まれたシェアハウスで暮らす唯一の女、広瀬すず。

「そんなアホな」と、言わずにおれない設定の数々。違和感満載なんですね。ずば抜けた美人たちがモテてない設定だと素直にストーリーが入ってきません。銀幕の世界で主役張るような人は、マスクがいいことが前提条件なのは百も承知ですが、現実とのギャップがありすぎるのも考え物です。

 

かつて近所のおばちゃんが言ってました。「男前は歳いくと使いにくい」んだと。若い頃主役を張ってた男前は、中年以降脇役に回しづらいのだそう。キムタクや福山くらい飛び抜けてないと男前は男前なりの苦労があるようです。美人女優はさらにそうではないでしょうか。

 例に挙げた女優さん、よほど趣味が屈折してるか「美人」の意味をはき違えてない限り、日本国民なら誰もが認める美人女優でしょう。無論私も異論はありません。ただし、ただしです。これはあくまで現代の日本社会における「美人」です。時代を超え、国境を越えた美人では決してない、ということをご存じでしょうか。

 

昨今、「黄金比」なるものが存在し、顔のパーツの位置関係や大きさの比率により美人が決まるようですが、これは現代の一部で通用するものであります。流行を裏づけようと頭のいい人たちがこしらえた「1つの美人の定義」にすぎません。

たとえばモーリタニアと呼ばれる西アフリカの民族は、女性は太っていれば太っているほど美人、とみなされます。ある女性は1日に5リットル牛乳を飲んで日々太る努力を重ね、そのうえ食欲増進の薬を飲み、胃を大きくさせています。いい男に嫁ぐため、おかあちゃんがスパルタ教育を強いており、拒絶すると体罰があるそうです。憤りを覚える方がおられるかもですが、ここでは倫理的な問題は置いておいて、おデブ=美人と定義する人たちが今この世に存在しているのです。

ところ変わってタイやミャンマーに住むパドゥン族は「首長族」ともよばれ、首の長い人=美人の等式を採用する民族です。女性たちは幼少期から首輪をはめ、できるだけ首を長く見せる努力をしています。実際のところは鎖骨が下がって首が長く見えるそうですが、一度スマホ検索してください。リングが十数本はまった首、めっちゃ長い。「スラっと見える」という範疇には到底とどまらず、キリンやろくろ首を連想させます。

さて、問題。日本を代表する美人である北川景子や広瀬すずがモーリタニアやパドゥン族の地へ嫁げるでしょうか? 考えるまでもありませんね。当然、否です。彼女たちはあまりに体が細く、とことん首は短い。美人とはかけ離れた存在として、男から全く相手にされずにみじめな思いをするだけです。

ここまでの主張ならば「文化・歴史のちがう異国なら当然のこと」という見方もできましょう。しかし日本国内だけを見ても、美人は時代とともに移り変わっています。さかのぼること平安時代。女性はオタフクソースのお多福さんみたいに目が細くておちょぼ口、頬がぽってりとした顔が好まれました。江戸時代では浮世絵で見るように面長で一重まぶた、小さな口が美人の象徴だったのです。

……ね? いまの時代の「美人」像とはずいぶん異なります。絶対的な美人は存在しない、という主張。ご理解いただけたでしょうか。

 と、なるとまた逆も然りです。「不美人」とか「ブ男」なんて呼び方もあくまで現代の日本社会においてそうゆう見方をしている、ということになります。

 

世のモテたことない人たち。ぜひ覚えておいてください。「ビジュアルでは勝てない」と安易にあきらめてはいけません。世界各国見渡せば、「カワイイ」とか「男前」と認めてくれる地域があるんです、民族がいるんです。最悪見つからなくとも、個人単位でそう定義する感性の人がいます、必ず、どこかに……。と、私は日々自分自身に言い聞かせ、モテへの妄想を描く日々を過ごしています。

 

 

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