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「優しい男が嫌い」とギフトを捨て続けた7年。夫の過去が「最強」だと知った日、私の婚活は終わった。


 

 

 

 

*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

記事:マーガレット佐々木 ライティングゼミ 2026年1月コース

  1. 「刺激」という名の毒を求めて
    「優しいオトコって何だかね~。弱っちぃ感じで物足らないっていうか~」
    いつも何でも私の思い通りにしてくれてばかりだと、ありがとうという気持ちよりも先に、
    「貴方には自分がどうしたいとか、そうした意思は無いわけ?」って、逆にイライラしちゃう。

50歳で離婚後、7年もの暗黒の婚活地獄を彷徨いつつも私はそんな風に思っていました。「結婚するなら優しい男性」それは太古の昔からの定説です。当時の婚活塾でも、刺激は少なくてもぬるま湯のように心地よい男性を「温泉男子」と呼び、パートナーに選ぶよう推奨していました。けれど私は「そういう男性は好きじゃないのよね」と、上の空……。

そう、当時の私は穏やかな幸せを「退屈」と切り捨て、刺激という名の毒を「恋」だと勘違いしていたのかも知れません。「料理上手」という武器をひけらかせば、胃袋が向こうから寄ってくると思い込み、ワードローブこそ「自己表現」と曲解して、個性的であることこそお洒落だと信じていました。でも今振り返れば、最大の敗因は私が、優しい男性を嫌うなど、他人からの優しさを素直に受け取れない致命的な「受取り下手」だったことでは? と思い当たります。そしてさらに、大人世代の独身女性には、「一人で精一杯生きてきた」ためでしょうか、私同様「受取り下手」の方々が非常に多いのです。なぜ、それでは縁遠くなってしまうのか、どうすれば受取り上手になれるのか、私の失敗談も含め、お役に立てたら嬉しいです。

 

  1. 優しさを嫌悪する理由
    「君はどうしたい?」「どこへ行きたい?」「何が食べたい?」

そう問いかけてくれる優しい男性に対し、私は心の中で舌打ちをしていました。「責任逃れ」「自分軸なし」「エスコートする気あるの?」と、相手の気遣いをあたかも「リーダーシップの欠如」であるかのように決めつけ、勝手に失望する。これを日常的に繰り返していました。せっかく優しい言葉をかけられても「真意は何?」と裏を読もうとしては自爆するので、どんな人と会っても上手く行きません。

実は、こうした「優しさへの嫌悪」の正体は、心理学的には自己肯定感の低さに起因するとされています。 「私なんか優しくされるはずがない」 「どうせ裏がある」 と感じてしまうのは、自分には価値がないと思い込んでいるから、相手から向けられた善意を素直に受け取れないのです。男性は総じて「女性のヒーローになりたい」生き物。 それなのに、せっかく喜ばれたくて差し出した「優しさ」というギフトを「結構です」「大丈夫ですから」「自分でできます」と、私はゴミ箱に捨てていたのです。

 

3.私の知らなかった夫の過去
そんな私が、なぜ「優しい夫」と結婚するに至ったか。その裏には、私の固定観念を根底から覆す衝撃の出来事がありました。

結婚相談所が運営するマッチングサイトで出会った彼は、まさに「温泉男子」。穏やかで、刺激がなくて、私の意見を何でも尊重してくれる。「あぁ、このパターンね」「いい人なのは分かるんだけど……」 そんなふうにジャッジを下しかけていた時のことです。夫は私と同じ大学の2年先輩だったことから、共通の知人に偶然、学生時代の夫の話を聞いたのです。

「え、知らないの?主将だった人でしょ」 夫は学生時代、空手部の主将を務め、多くの後輩達から厳しさと優しさを兼ね備えた人物として尊敬を集めていたそうです。「俺なんて『神様みたいな人』って思ってたもん」 それを聞いた私は、耳を疑いました。それが(私の前では優しいだけの)夫のこととは信じられず「嘘でしょ!」と口走っていたんですね。私は知人に「多分それ人違いよ。念のため写真送ってくれる?」 
今だから語れる笑い話です。

本当の強さを知っているからこそ、女性に優しくできる。私が「優しさ=弱さ」だと思っていたのは、単に無知だったから。彼は、私を喜ばせたくて、あえてその「強さ」を「優しさ」という包み紙に包んでプレゼントしてくれていたのです。「受け取る」ということは、相手の優しさを受け容れること。そして彼が私に優しいのは、私が彼にとって「優しくする価値のある女性」だから。 そのことに気づいた時、7年の霧が晴れていきました。

 

  1. 「奢られるのが苦手」という負けず嫌いの罠
    私のような、「優しさを受取ることが下手な女性」が陥りやすい、もう一つの罠が、奢られるのが苦手だということ。私はかつて、アプリで出会った彼に、とある大失態をしでかし、彼にとっての「本命」から脱落してしまったことがあります。それは頑なに「割り勘」を貫いたから。

「対等な大人でありたい」 「負担をかけたくない」 お会計のたび、食い気味に財布を出していたのです。
そんなある日、彼から言われた衝撃の一言。
 「結婚したい人ができたんだ。 君は奢らなくていいから楽だし、 これからも『飯友』としてなら付き合ってくれるだろ?」
……頭が真っ白になりました。 彼を思いやったつもりの「割り勘」が、 彼にとっては「俺は必要ない」というサインとして受け取られていた。私は自分で、「愛させないバリア」を張っていたのです。

愛されるには、甘えること。 大切にされるには、受け取ること。
受け取り下手は、愛され下手です。 もし今、アナタが「大切にされていない」と感じるなら、 「奢らない男性とはデートしない」くらいの覚悟を持って、まずは受け取ることを自分に許可してあげましょう。アナタ自身が「高嶺の花」として振舞うことで、周囲も自然とアナタをそのように扱い始めます。

 

  1. 「甘える」とは、彼をヒーローに仕立てること
    では、どうすれば受け取れるのでしょうか。
    受け取る用意ができていることを相手に示すには、甘えれば良いのです。
    それでも 「甘えたことのない」女性が多い。甘え方が分からない方はこうしてください!

端的に言えば、甘えるとは「誰にでもできそうな、簡単な頼み事をする」ことです。

  • ペットボトルのキャップを開けてもらう。
  • 「機械に弱くて」と呟きながら、リモコンの電池を変えてもらう。
  • 方向音痴のふりをして、目的地まで連れて行ってもらう。

そしてやってもらったら、「すごく助かった!」「頼りになるわ」「優しいのね」
そう言って、「笑顔」と「ねぎらい」をセットでプレゼントします。
男性は、自分の力で女性が笑顔になるのを見た時、「俺は彼女を幸せにできる男だ」と確信します。アナタが甘えることは、彼をヒーローにすること。これこそ彼に最高の自信をプレゼントすることなのです。

 

  1. さいごに

幸せな結婚生活に必要なのは、隣にいるだけで心がほどけるような安心感です。
もしアナタも「優しい男性は物足りない」と感じるなら、心がまだ戦いの渦中にあるからかもしれません。 でも、もう戦わなくていい。甘えていいのです。

「私には、優しくされるだけの、愛されるに値する価値がある」
そう自分に許可を出した瞬間、アナタの婚活は劇的に動き出すはずです。
差し出された「優しさ」という相手からのギフトを、両手いっぱい、最高の笑顔で受け取るだけ。
その先には、きっと穏やかでほのぼのした暖かな毎日が待っています。

 

 

 

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