心の状態が、あなたの顔を作る《週刊READING LIFE Vol.302 美しいひと》
*この記事は、「ライティング・ゼミ」の上級コース「ライターズ倶楽部」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
2025/3/31/公開
記事:みやび♪(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
「あなたは、三日も見れば慣れるタイプだから、大丈夫」
若いころ、私は、こんなふうに言われたことが何度もありました。
この言葉の意味、わかりますか?
「美人は三日で飽きるけど、そうでない人は三日で慣れる」という、妙な慰めのような言葉です。
当時の私は、それを聞くたびにちょっとザンネンな気持ちになっていました。
だから、鏡を見ながら「美人さんになりたいな」と思っていたものです。
私が子どもだったのは、昭和の時代。
今のようにネットやSNSはなく、小学生の私に届く“美しさ”の情報は、テレビや本屋さんで見かける雑誌くらいでした。
その中に映る“美人さん”といえば、モデルのように足が長く、体は細く、顔立ちは整っていて、はっきりした目鼻立ち。
そして、おしゃれで、メイクも上手。
そういう人たちが「美しい人」だと信じて疑っていませんでした。
それに対して、当時の私はというと、太ももは太く、背は低めで華奢な体。
顔は整っているとは言いがたく、中学生になるころにはニキビもひどくなり、鏡を見るたびにため息をつく日々。
髪の毛も天然パーマで、柔らかすぎてまとまらない自分の髪が、ずっと苦手でした。
今ではそんな私も母になり、思春期の息子たちがニキビを気にしているのを横目で見ながら、「ああ、若いって証拠よ。気にしなくてもそのうち治るわよ」と軽口をたたいています。
当時の自分の悩みは、今では少し微笑ましいものになりました。
社会人になってからは、年上の素敵な女性たちと出会うようになりました。
「素敵な」とは、肌ツヤがよくて、髪型も似合っていて、という表面的な意味でもあるのですが、実際にはもっと深いものです。
彼女たちの顔にシワはあります。
シミも、たぶんあります。
歩くスピードだって若い人のようにスタスタとはいかないかもしれません。
それでも私は、彼女たちを見て「ああ、美しい人だ」と感じるのです。
その理由は、心のあり方や生き方が、顔ににじみ出ているから。
私の母は生前、こう言っていました。
「今のあなたの顔、きつくなっている。
人の心の状態って、顔ににじみ出るのよ」
当時の私は、なんとなく聞き流していましたが、歳をたくさん重ねた今、その言葉がしみじみと心に響いてきます。
どんなにお化粧をしても、綺麗な服を着ても、にじみ出るものはごまかせない。
人の心の状態は、自然と顔にあらわれてしまうと知ったのです。
ある女性の友人と、久しぶりに夜ご飯を食べたときのこと。
なんだかいつもより顔がきつく見える気がして、少し戸惑いました。
「こんな顔だったっけ?」
角度や照明のせいかと思ったけれど、やっぱり違和感は拭えませんでした。
後から知ったのですが、彼女はそのとき、会社の承継問題で大きなストレスを抱えていました。
突然ふって湧いたように話が持ち上がり、誰にも相談できず、一人で苦しんでいたそうです。
その後、無事に承継を果たし、社長としての役割を果たしている彼女は、今ではすっかり穏やかでやさしい顔に戻っています。
とても女性らしく、かわいらしい、まさに“美しい人”です。
その変化が、私の中に深く残っています。
やっぱり人は、心の状態がそのまま顔にあらわれるのだと。
女性の場合、化粧をしても隠しきれない。
不思議ですが、不思議なくらい、その人の「今」が、にじみ出てくるのです。
では、心の状態とはどういうことなのでしょう?
何が、そんなに違うのでしょうか。
私も、美しい人になりたいとずっと思ってきました。
その答えを探して、あれこれと考えた末にたどり着いたのは、「今の自分を、しあわせだと思えているかどうか」でした。
私が尊敬している60歳代の女性がいます。
彼女はガンのステージ4と診断され、余命半年と宣告を受けました。
けれど、彼女は未来に夢を描いています。
無理に元気そうにしているのではなく、心からワクワクする夢を持ち、実現するのが可能だと、心から信じているのです。
その力が、ガンさえも吹き飛ばしたのです。
もちろん治療もしましたが、それにとらわれることなく、毎日を大切にそして喜んで、生きています。
今でも講師として精力的に活動されていて、そのエネルギーに私たちが元気をもらうほどです。
余命宣告期間から半年以上が過ぎましたが、彼女は毎日、元気です。
肌ツヤもよく、笑顔はやさしく、包容力を備え、常にオープンです。
まさに、“美しさがにじみ出ている人”です。
彼女を見ていると、心の状態がいかに人を美しくするかが、よくわかります。
本当の美人さんは、三日で飽きるなんてことはありません。
むしろ、会えば会うほど、その人の魅力に惹かれていきます。
もっと一緒にいたい。
もっと話を聞きたい。
そんなふうに思わせてくれるのです。
これは女性に限らず、男性にも同じことが言えると思います。
かっこいい人は、やっぱりかっこいい顔をしています。
それは作られたものではなく、心からにじみ出ているもの。
だから私は、思うのです。
「美しさが、にじみ出る人になりたい」
そしてそのためには、
今の自分を、しあわせだと思えること。
これが一番だと思います。
そのためには、どんなことにたいしても、「ありがとう」と思える心を持つこと。
ベッドで眠れること。
トイレがあること。
食事ができること。
天気が晴れなこと、雨なこと。
誰かとつながっていること。
この世に生を受けたこと。
たとえ、交通事故にあったとしても、ありがたいことだと教えてもらいました。
なぜなら、「死ななくてよかった、生きている、ありがとう」なのだから、だと。
今日も私の心臓は動き、息ができています。
これを、今までは「あたり前」と思っていました。
でも、違うんですよね。
すべては、「ありがとう」の気持ちをもって、毎日を過ごすこと。
そうすることで、たくさんのモノやコトが私にはあることに気づかされます。
今の私は、しあわせです。
そう感じられるようになった自分は、以前よりも美人さんになっているかしら?
あなたは、何に感謝し、どんなしあわせを感じますか?
それを感じる心が、美しい人になるための一歩なのかもしれません。
□ライターズプロフィール
奈良県生まれ、大阪育ち。
2024年9月より天狼院書店のライティング講座を受講。
「楽しいものに勝るものなし!」で何事も楽しんでいる。
リノベーション専門の仕事で今年、独立して27年目。
お母さんの味方になって、夢の実現をするリノベーションをサポートしている。
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