第46回：2019年もお世話になりました≪素人投資家いちねんせい実況中！≫
記事：安光伸江（READING LIFE編集部公認ライター）
２月に始めたこの連載も46回目、2019年最後の更新となった。
今年はアメリカ株はまぁまぁだったのだけど、日本株の損が大きくてトータルの実現損益はマイナス20万円ほどになった。あ～あ。というかもともとアメリカ株の方が利益を出しやすいものらしい。今年の初めはまだ特定口座を作ってなくて、年末年始に株が下がった時に一般口座で買っておいたのが無駄になった。マイナスを出して売らないと確定申告しなくちゃいけなくていろいろ面倒なんだって。で、２月に２部上場の株でマイナスを出し過ぎちゃってエラい目にあったのも、今となっては懐かしい思い出だ。
年明け早々アップルショックなんてのもあったなぁ。私が買うと下がる、という株もいろいろあったなぁ。３月権利確定のケータイ関連株をだいぶ損切りしたけど、あと半年置いておけば儲かったんだよなぁ。３分割して買えるようになった村田製作所を買ってみたけど、私が買ったら連休後にすご～く下がっちゃって、半年たって少し上がってきたところでマイナス出して売ったけど、その後持ち直したんだよなぁ。どっちもあともう少し我慢すれば儲かったのに、待っている間がつらかったんだよなぁ。
そんなこんなで、どうも日本株は相性が悪いというのかタイミングが合わないというのか読めないというのか、先日見たところでマイナスが100万円、プラスが20万円くらいだったか、ともかくマイナスが大きかった。アメリカ株だけ見たらプラスだったけど、これも途中で全部売って買い直すなどしたから、１年通して持った株はまだ１銘柄もない。
15日の米中関税第４弾がひとまず回避されて安心した矢先、16日には証券会社のサテライトセミナーがあった。2020年のグローバルなんとかの展望がどうしたこうした、っていう話で、テーマを決めて投資しましょうとか、どんなテーマがいいとか、どんな銘柄があるとか、長期投資のススメ、とか、今年のまとめをしてもらった。５Ｇ、医療機器、ゲノム関連など、うちの担当のにぃちゃんことＭ師匠にも勧められていて私もけっこう手を出している銘柄のことなどを話してくれた。エヌビディアやインテュイティブ・サージカル（医療ロボットダヴィンチの会社）などの話が出た。サージカルは手術機器の本体だけじゃなく、部品を売る商売でさらに儲かるという話だ。私が買っていた頃は下がったのに、今はどっと上がっていて、さすがに手が出ない感じ。
その日はＭ師匠がおやすみで、翌17日に話をしたんだけど、16日から楽天証券で国内ETFの手数料が無料になったので、SPYというS&P500のETFを注文してみた。余ったドルのうち900ドルくらい円に戻して生活資金も確保した。ところがアメリカのETFの手数料が無料になるのは来年の１月６日（現地時間）からだそうで、じゃぁや～めた、ということで、何をとち狂ったかアップルを買っちゃった。最高値更新してるからやめとこうと思ってたのに、15日の関税が回避されたから大丈夫かもな、と思ったのだ。その話を翌日Ｍ師匠にしたら、ちょっとあきれているような感じだった。で、エヌビディアどうでしょうねぇ、という話をしていて「ボクなら買いますね」というのでその夜指値をしてみた。228ドルだっただろうか。１ドル足りなくて買えなかった。その次の夜に１ドル上げて指値をしたけど、今度は５ドルくらいひゅひゅひゅっと上がってしまって買えそうになかった。そこで何を血迷ったか、明け方になってほんの少し下がっていたアップルを８株買い増してしまった……
Ｍ師匠に、アップル、明け方に寝ぼけて買っちゃいました、というと、日本のアップルなんとかいう会社を寝ぼけて買ったんじゃなければいいです、なんて冗談を飛ばされた。まぁいい会社ですから大丈夫と思いますけどねぇ、という話をしたのが金曜日。とりあえず、上がったところを取りに行くというやり方もアリということを教えてもらった。ふ～ん。さらに上がることを期待する方法もあるのか。今年の初めはアップルショックがあったけど、今度は関税が回避された後だからそんなに下がらないんじゃないかな？
そして金曜日の夜、というか土曜の明け方になっていたのだけれども、エヌビディアをやっぱり持っておいた方がいいんじゃないかな、という考えに至った。これも高値でうろうろしているのだけど
来年は５Ｇの年だ！ たぶん、上がる！ 買うなら今だ！ これより後になってさらに上がったらもう買えないかも？
と思って、ビザを24株売って資金を作り、エヌビディアを15株買った。さらに資金が半端に余っていたので、マイクロソフトを６株買い戻した。簿価は少し上がったけど、まだまだこれもプラスだ。マイクロソフトとビザは折に触れて買い増してもいいんじゃないかな、と思っているんだけどどうだろう。
アマゾンは買った時が高くて下がってしまったので、戻っては来ているけどまだマイナスだ。これは簿価くらいのところまで来たら少し売って、S&P500のETFを買おうかな、と思っている。先日から楽天証券で扱っているS&P500のETFには、SPYとVOOというのがあってVOOの方が少し安いんだけど、Ｍ師匠に聞いてみたら取引額の多い銘柄の方がいいようなので、今のところSPYにしようと思っている。SPYという銘柄はいつかどこかで紹介されたことがあったけど、楽天証券でまだ扱っていなかったので買ってなかったものだ。16日から扱うようになったようなので、手数料を払ってでも早く買っておいた方がよかったのか？ それとも来年１月６日に手数料が無料になってから買った方がお得なのか？ ここひとつ読めないでいる。なんとなくアメリカの株価が上がっているから、先に買っておいても損はしなかったんじゃないかなと思うけど、私には未来を見通す超能力はないのでカンに頼るしかない。手数料を払ったところで楽天証券なら上限22ドルだから、値上がりする前に買っておいた方が正解だったかもな～。もう遅いけど。
日本株は12月末権利確定のペッパーフードサービスを持っているだけだけど、とりあえず権利確定までは売らないことにしようと思っている。評価損益で４万円少々のマイナスを出してまで十数万円の現金を作らないといけないほど生活は逼迫していないからとりあえず待つ。無配が発表されていて貸株金利も４％に下がったので、特に持っておく必要性は感じないのだけど、とりあえず株主優待のお食事券がもらえるかどうか待ってみようと思う。
それとＭ師匠の会社で買っている医療機器ファンドの年末の分配金が入ってきた！ ６月の決算で550円だったものが12月の決算では900円になったので、わりとまとまったお金が入ってきた。危うくMacBook Proを買ってしまいそうになったけどここは我慢して来年の生活費に回そう。あと、今は税金が引かれているけど、今年のＭ師匠の会社での取引はだいぶマイナスを出しているので、年末調整で税金分が返ってくるらしい。やったぜ！ 配当と分配金で払った税金が返ってくるみたいなんだけど、楽天証券でアメリカ株を売った時に払っている税金はどうなるのかな？ 日本円で取られてるんだけど。日米トータルの実現損益がマイナスなんだからもし返ってきたらうれしいな～。どうなるのかな～。これは来年の楽しみにとっておこう！
というわけで12月21日現在持っている株は
ペッパーフードサービス100株
アマゾン20株
ビザ40株
マイクロソフト46株
アップル18株
エヌビディア15株
とわりと中途半端な感じになった。ちょっとハイテクに偏ってるかな？ 医療機器とゲノムはＭ師匠の会社でファンドを持っているから個別株を買わなくてもいいと思うんだけど、ポートフォリオ的にはアップルじゃなくてETFにしておいた方がよかったかな？
これからクリスマス休暇、大納会、とあるけど、2019年の連載は今回でおしまい。来週はWeb READING LIFE の更新がお休みだ。次回は１月６日、大発会でペッパー売りました～、とかそんな話になるのかな？
来年こそ！ トータルの実現損益をプラスにしたいよ！ えいえいおー！
来年も素人投資家いちねんせいをよろしくお願いします。
つづく。
❏ライタープロフィール：安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年９月、リーマンショックの１週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取り、金融資産と土地家屋を相続。2016年に乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。iPad Pro・mini＋Apple Pencil愛用、4Gガラケー(au、通話のみ)とiPhone 3本・Android 1本（データのみの格安SIM利用）を電話代込みで合計月4000円ほどで使うなど大のガジェット好き。パソコンの日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。ライター、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。
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