第52回:連載1周年! アメリカ株は調子いいんだけど、の巻≪素人投資家いちねんせい実況中!≫
記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
昨年2月11日にこの連載を開始してから、今回で1周年になりました!
この1年、日本株中心にいろいろ失敗してきたけど、トータルの実現損益はマイナスとはいえ、アメリカ株だけになった現在の評価損益はプラス50万円を超えている! やった! 先日アマゾン株を売って資金を作り、MacBook Pro 16インチをゲットしたので、これからは「欲しいものがある時には株を売って資金を作る」という作戦に出ようと思っているところだ。生活費まで出せればさらによし。そんなにうまくいくかどうかわからないけど。
さて世の中はコロナウィルスの話題でもちきりである。チャーター機で邦人が帰国したり、クルーズ船が足止めされたり、たぶん現場は大パニックなんじゃないかと思う。ストレスたまってるだろうなぁ。ちょっとホッとしたニュースは、チャーター機を飛ばす時に、マスクなどの救援物資をどっちゃり積んでいったということかな。武漢加油! がんばれ武漢! と箱にメッセージが書いてあったとか。いやほんと大変だと思うわ。感染しちゃった人も発症しないといいな、と思う。私もうがい手洗い洗顔をこころがけるよ。
さてそのコロナウィルスのおかげで、中国ではいろんな会社がおやすみになっているそうだ。10日の操業再開予定もどうなるかわかんないって(これを書いているのは8日朝)。今朝の日経によれば、広東省の広州市や深セン市、浙江省の温州市など沿海部で感染が深刻化している実態が浮かび上がった、そうである。げっ、深セン? アップルストアに注文した時中国から来ることがあって、それがヤマト運輸の深セン支店だから、なんか人ごとではない感じ。先日買ったMacBook Proもカスタマイズしたら納期が1ヶ月かかることになっていたし、AirPodsを頼んでも遅くなるみたいだし、ユーザーにとっても売る人にとっても大打撃かも。
イギリスの調査会社も、新型肺炎の影響で、世界経済が1~3月期に前期比マイナス成長になるとの予測を発表したそうだ。中国ってすごいんだね。世界2位の経済大国! 知らなかった! 「生産や個人消費、ヒトの動きが乱れるなか、景気不安が世界に広がっている」(日経電子版より)。ひゃ~~~。大変だぁぁ。
株式市場も、新型肺炎がらみで下がったり、いやいやインフルエンザと大差ありませんよ、という情報で持ち直したり、と少々忙しい。日経平均も24000円に上がろうとしても抜けない。金曜大引けはちょっと下がって23827.98円だった。一時期はもっと下がっていたからずいぶん持ち直したじゃん? と思うけど、週が明けて、もし中国の企業の操業再開が延期されたら、また下がるのかなぁと思っている。
アメリカ市場は相変わらず強い。日本は中国と近いけど、アメリカは遠いから、関係ないよ~、インフルエンザの方がよっぽど深刻だよ~、という感じなのかもしれない。金曜は少し下がったけど、それでも今のところ、持っている株がすごく下がった~、という感覚はない。アマゾンなんて2079ドルまで上がってるし。株価アプリを見たら金曜のチャートは赤い(つまり下がっている)ところがわりとあったけど、これって新型肺炎がらみだろうな、と思った。いつまで続くのか不安だし、中国経済がいつ回復するのかわからないけど、まずは感染者が増えないことを祈るばかりだ。
さて今週は証券会社のセミナーに行ったり、ラジオNIKKEIの経済番組をたくさん聞いたりした。ずっと、ネットラジオレコーダーというアプリでNHK第2放送の語学講座をタイマー録音していたんだけど、よく見たらラジオNIKKEIの番組を音を出さずに同時録音することもできることがわかったので、日経電子版NEWSなどをじゃんじゃん録音してみることにした。置きっぱなし、開けっぱなしの古いMacBook Proでタイマー録音してDropboxに保存。手元のMacBookで聞いてもいいし、iPadやiPhoneで聞いてもいい。ぶんぶんハヤえもん、とかいうかわいい名前のアプリで聞くと、速聴することもできる。ハヤえもんのiOSアプリだとDropbox上にあるファイルを再生リストに加えてダウンロードせずに聞くことができるのだ! Mac版で聞く時はパソコン上のファイルを聞く。どっちもDropbox上のファイルが使えるからとっても便利。このおかげで語学講座に加えて経済番組を毎日どっちゃり聞いている。いろんな番組でコロナウィルスの話をしてたけど、とりあえずあんまり不安不安ってならずに、うがい手洗い洗顔を励行して元気に過ごしたいところだ。
元気に、といえば、4日の証券会社のセミナーの帰りにばったり叔母に会って立ち話をした。その時は顔色もよく元気そうだったので、今度従姉と3人でお食事会をしましょう、という話になり、「おばちゃん、うちのお母さんの分も長生きしてね」と言っていたのだけど、なんとその叔母が亡くなったという連絡がついさっき従姉からあった。4日前に会ったばかりだというのに、人間の命というものははかないものだ。自慢の息子、うちの親戚ではいちばんの出世頭の従弟がいま東京から帰ってきているところらしい。小学校からずっといっしょの学年だった従弟に会いたいなぁ、とは思ってたけど、こんな形で会うのはあまりうれしくない。
おばちゃん……うちのお父さんと、天国で仲良くしてね。よろしくね。
証券会社のセミナーでも、新型肺炎の話は別刷りで資料をくれた。これからどうなるかわからない、というところで資料を出すのはなかなか大変だったんじゃないかと思う。でもタイムリーな話題を別刷りで提供してくれたのはなかなかやるな、と思った。こういうことで経済が動くんだな、というのが勉強になった。
その時に勧められたキーサイト・テクノロジーとかAdobeとかいろいろ銘柄があったんだけど、半端に余っているドルがあったから、いつもの担当のにぃちゃんことM師匠に「何を買ったらいいですかね~」と相談しようと思って5時過ぎに電話してみた。そしたら「本日、Mは退社しました」とのこと。げっ。風邪か? と思ったら、働き方改革かなんかで定時に帰るように指導があったんだって。ああよかった。
で、その夜はなんとなくキーサイトテクノロジーを20株買ってみた。95ドルとか? わりとお手頃価格だったから。その話を翌日M師匠にしたら、価格で決めるのはあまりよくない、みたいなことを言っていた。そしてセミナーの前に会った時にも言っていたんだけど「フェラーリ、買いません?」と言われた。いや、車を買うわけじゃありませんよ。株ですよ。フェラーリは、ラグジュアリーな車だから、景気がどうこうとか関係なく、買う人は買うんだって。要するに本当のお金持ちしか買わないってことね。だから株も面白いかも、ということだったんだけど、もし前日の電話がつながっていたらキーサイトじゃなくフェラーリを買ってたなぁ、というなんともいい加減な取引をしたのだった。
で、木曜日だったか、なんとなくキーサイトが上がっていてフェラーリが下がっていたので、キーサイト20株を売ってフェラーリ10株を買ってみた。フェラーリを買った、ってなんか響きがいい! 私は車の免許を持っていないから車を持ちたいという欲求はゼロなんだけど、フェラーリを買った、って、かっこいい! フェラーリのティッカーコードがRACEというのもかっこいい! 利益が出るかどうかはわからないけど、これは持っていてもいいんじゃないかな、という気がした。
M師匠が勧める銘柄は、やっぱり男の子向け、という気がする。エヌビディアをがんがん押していたけど、私はあんまりエヌビディアにはそそられなかった。なんか、ゲームをやるパソコンの中に入ってるチップかなんか? を作る会社なんだって。すっごく速いんだって。M師匠のところはWindowsのデスクトップで、エヌビディアが入ってるんだって。で、ゲームをするのにすごくいいんだって。
M師匠と話していてわかったのは、男の子はいつになってもガンダムとかゲームとかが大好きで、女の子はお人形さんから、だんだんおしゃれやアクセサリーに興味が向いていくものだということ。といっても私はおしゃれはユニクロで十分でアクセサリーもつけないので、もっぱらクマのぬいぐるみと戯れているのだけれども、これも三つ子の魂百まで、という感じで、昔いた美加ちゃんといううさぎのぬいぐるみを愛玩していたのとまったく状況は変わっていない。そういうもんなんだな、M師匠のいう銘柄も、男の子がいうこと、というので話半分に聞くのがいいかな、と思った。リラックマを出している会社の株を買いたいところだけど上場してないみたいだしね。
そんなわけで今週はキーサイトとフェラーリの売買をしました、という話で終わりなんだけど、8日朝現在持っている株は
アップル50株
ビザ120株
アマゾン2株
フェラーリ10株
マイクロソフト80株
以上。フェラーリだけ3000円弱マイナスが出ているけどあとは万単位でプラス! トータルの評価損益、プラス52万円! わ~い! MacBook Proをクレジットカードで買ったお金はすでに円にして楽天銀行に入れてあるので、支払いも大丈夫だよ! といってもクレジットカードの限度額の残りがだいぶ少なくなったので、定期的な支払い以外はもうカードを使わないようにしよう、と思っているところだ。あとお金が必要になったら何か株を売る。いい循環になるといいな。
というわけで連載1年を迎えることになった「素人投資家いちねんせい」。2年めだから2ねんせいにならないの? と聞かれることもあるけど、これからも「いちねんせい」でいきますのでよろしくお願いします。
つづく。
❏ライタープロフィール:安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取り、金融資産と土地家屋を相続。2016年に乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。iPad Pro・mini+Apple Pencil愛用、4Gガラケー(au、通話のみ)とiPhone 2本・Android 1本(データのみの格安SIM利用)を電話代込みで合計月3000円ほどで使うなど大のガジェット好き。パソコンの日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。ライター、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。
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