第80回：アップル時価総額２兆ドル到達！ の巻《素人投資家いちねんせい実況中》
記事：安光伸江（READING LIFE編集部公認ライター）
この連載も80回めになった。
夏休みといえば８月31日ギリギリになって宿題をするのが恒例だったけど、今年は17日からもう２学期になっているところもあるらしい。下関は24日からと聞いている。ひぇ～。宿題、出来たん？ とおばちゃんは心配になってしまうよ。
さて今週の話題はやはり、高校生棋士・藤井聡太くんが史上最年少で二冠をとって八段になったこと……だけではなくて、現地時間8月19日にアップルの株式時価総額が２兆ドルに到達した、ということだろう。アメリカ企業としては初めてだそうだ。１兆ドルを超えたのが2018年の８月２日だったそうだから、それから２年で倍になったことになる。
そういえば２年前の８月15日に私はアメリカ株の取引を始めた。大手証券会社の前の担当のお姉さんがうちの洋間にやってきて、手数料分キャッシュバックするからアメリカ株に挑戦してみませんか、というのだ。しかも300万円分買わないといけないんだって。悪いことにまだその頃は山口銀行に300万円のキャッシュがあったのだ（今はいろいろつぎ込んだからもうない）。ホントは親から受け継いだわけのわからん投資信託とか？ を売るつもりだったんだけど、キャッシュが別にあるならそっちからの方がいいとたぶらかされた。今から思えば、大手証券会社になるべく資金を入れさせたいという意向だったようだ。くっ。完全にカモネギな私である。
さてその時に勧められた銘柄はアマゾンとビザだった。でも私は、一覧表の一番上（だったと思う）にあった「アップル」という文字に心が躍った。アップル株、私なんかでも買えちゃうわけ？ それはうれしいかも。そこで、「アップルじゃダメですか」と言ったらそれでいいことになって、当時のお値段で140株買うことになった。株価は210ドルくらいだったと思う。しばらくしたらアップル株が上がっていたので、そうか～、株って上がるんだ～、とホクホクしていた。
その後アップルの発表会があって、新製品が私の感覚ではイマイチだった。これはアップルもうダメかな？ なんて思った矢先、お姉さんから電話がかかってきた。アップルはものを作る会社だからあまりよくない、アマゾンに買い換えなさい、というのだ。当時のお値段は2040ドル。アップルを全部売って少し現金を足してアマゾンが14株になった。その手数料はキャッシュバックがないから、今から思えば手数料をふんだくられたような気がしないではない。
その後アマゾンが下がってアップルはあまり下がらない、という事件が起きた。評価損益で何十万円かマイナスが出ている。ぎゃぁぁぁぁぁぁ。私はパニックを起こした。今なら数十万円のマイナスは持ち直すと知っているから耐えられるけど、当時は耐えられなかった。「お金、返してくださいっ！」と証券会社に文句を言って、それはできないというのがわかって、でもお姉さんとはもう取引をしたくないから担当者をかえてもらうことになった。お姉さんはAndroidのスマホを使っていたけど、今度の担当のにぃちゃんことＭ師匠はiPhone Xユーザーだ。なかなかよい。
Ｍ師匠に最初に言われたのが「アマゾンは大丈夫ですよ」そして「アップルが下がらないのは、自社株買いです」ということだった。今から思えば待っていればアマゾンが持ち直すというのはわかる。だけど当時はつらかった。2040ドルって当時の最高値に近かった（2050ドルくらいだったと思う）。それが1600ドルとか？ に下がったのだから、もう涙目である。
それからぐだぐだあったのは連載の最初の頃に書いた。まぁとにかくいちばん高いところで買わされて、その後すぐどか～～～～んと下がっちゃうなんて
なんという間の悪さ（号泣）
まぁでもそのおかげでお姉さんからＭ師匠に担当が変わったのは結果としてはよかった。Ｍ師匠は話し好きで、おばちゃんの相手をよくしてくれる。死んだ父と同じくらいの歳のおじいさんにも人気だ。高校は進学校だったから、いちおう進学校出身の私とも話を合わせてくれるし、しょっちゅう電話をくれる。直通電話も教えてもらってこっちからも連絡が取りやすくなった。最初は株も大手証券会社に置いてあったけど、楽天証券と２カ所にあるのはややこしいから楽天にまとめたいという話をしたら快諾してくれた。
理解が、ある。
でも大手証券会社から資金を持ち出そうとすると、魅惑的な別の商品を持ってきて、お金を置いておかせるようにするのはさすがやり手の営業マンである。しかも納得して買わせるところがエラい。お姉さんの時は、親の代からのつきあいだから、というだけで買っていたから、それと比べたらぜんぜんいい。
なんてことがあったのがもう２年前である。その頃アップルの時価総額が１兆ドルを超えたわけだ。それから２年たち、今度は２兆ドルというんだからびっくりだ。１：４の株式分割を控えて株価もどんどん上がり、21日の終値は497.48ドル。その日の高値は499.47ドルをつけた。ひゃ～、500ドルだよ。高いよ。すごいよ。
ちなみに20日付けのForbesに載っていたところによれば、他のＩＴ大手各社は時価総額でアップルに遅れをとっていて
マイクロソフト：1兆7000億ドル
アマゾン：1兆6000億ドル
アルファベット：1兆1000億ドル
フェイスブック：7610億ドル
なんだそうだ。アップルすごいわ～。私もアップル製品を使いまくっているけど、持っているだけでうれしくなるのよね。Androidも持っているけど、そこまでうれしくないのよね。通信料無料キャンペーンに惹かれてRakuten mini を買ったけど解約しちゃって、今は IIJmio の eSIM を入れてモバイルPASMO専用にしてるんだけどさ。なんというか。アップル製品の方が、魅力的なのよね～（個人の感想です）。
あと今週は、Ｍ師匠から「ZOOMで面談をしたい」という連絡があった。基本は電話で話すんだけど、チャートなどを私に見せたい時に、お店に行くか自宅訪問するかしなくても、ZOOMの画面共有で見せれば時間が節約できる、ということのようだ。コロナ関連でお店のセミナーもなくなっているし、ZOOMでお話しするというのも悪くない。とりあえず実験ね、ということでやってみたら、なぜか先方の回線が切れちゃって、Ｍ師匠が消えて私がホストになってびっくりした。回線さえしっかりしていたら顔を見て話せて楽しいかもしれないね。
ここで今週の証券会社によるまとめを転記しておこう。
日本
17日：GDP速報値が年率換算マイナス27.8％。日経５日ぶり反落
18日：小幅続落、景気敏感株に利益確定売り。105円半ばまで円高進む。
19日：３日ぶり小反発、内需株中心に買い戻し。円高一服で下値不安感後退。
20日：反落、ハイテク株に売り
21日：小反発、海外株高で買い戻し
アメリカ
17日：ダウ反落、NASDAQ最高値
18日：ダウ小幅続落、NASDAQは連日最高値
19日：アップル時価総額2兆ドル到達。ダウ３日続落。ＦＯＭＣ議事要旨が圧迫要因
20日：ダウ小幅反発、NASDAQ最高値更新
21日：ダウ続伸、IT株が牽引。NASDAQ史上最高値２日連続で更新
週末の終値を先週と比較しておくと
8月14日
日経 23,289.36
ダウ 27,931.02
NASDAQ 11,019.301
8月21日
日経 22,920.30
ダウ 27,930.33
NASDAQ 11,311.801
というわけでやっぱり
アップルすげ～
NASDAQすげ～
と思ったのであった。私の持ち株は先週と変わらず
三菱商事500株
アップル15株
マイクロソフト160株
評価損益のプラスは、アップルの方がマイクロソフトより多い！ 合計ではプラス260,292円。２月くらいにあった50万円ほどではないけど、なかなかいい感じで上がってきている。
金曜日にＭ師匠から電話をもらった時「売っちゃダメ？」と聞いたら「ダメです」と即答された。お金が必要だとか、別の銘柄を買ってみたいとかいうんだったら売ってもいいけど、急がないんだったら今は持っておいた方がいいって。実際アップルは株式分割したらさらに上がりそうな気がするしね。うまく利益確定したいけど、どうなるかしらん。Ｍ師匠にはエヌビディアを勧められたんだけど、キャッシュが足りなくて買えなかったんだよね。
そんなわけで藤井聡太くんは二冠になったし２学期は始まるし、何か新しい時代が来ているような感じだ。私も２月24日から毎朝やっているラジオ体操が半年続いて、ちょっと体調がよくなってきた感じ。
ともかく熱中症とコロナに気をつけて、暑い夏を乗り切ろう！
アップル、これからも頼むよ！
つづく。
❏ライタープロフィール
安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年９月、リーマンショックの１週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取り、金融資産と土地家屋を相続。2016年に乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。
iPad Pro WiFi版、iPad miniセルラー版＋Apple Pencil、iPhone11などを格安SIMデータ専用で、通話は24時間かけ放題のガラケーを利用するなど大のガジェット好き。パソコンの日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。ライター、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。
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