第199回：年の瀬に分配金が出ずしょげたお話《素人投資家いちねんせい実況中！》
2022/12/19/公開
記事：安光伸江（READING LIFE編集部公認ライター）
あ〜、今月も米国成長株投信分配金が出なかった！ 半年ぶりのことだ。
今月はアメリカのCPI（消費者物価指数）の発表とFOMCがあるのでドキドキしていた。噂通り利上げが0.5%に縮小されるなら株価は上がるものと思われていた、のだけど。米国成長株投信の基準価額が1万円以上なら分配金が100円出るのが通例だったから、14日時点で10011円ということで「たぶん100円は出るでしょう」と証券会社の担当のにぃちゃんことＫ師範とも話していたのだけど。
決算日である15日の基準価額が9957円に下がり、分配金は0円になってしまった。今まで前営業日14日の基準価額で決まるものだと思っていたから、当てが外れたわけである。ああ。ワタシの米国成長株投信。去年の今頃米国リートプラスから米国成長株投信に買い換えて1年、買った時は基準価額が12000円を超えていたので分配金300円ペースだったのに、この1年で分配金が出なかったのが3回？ 4回だっけ？ けっこうあって、もう、完全に当てが外れてしまった。
去年買い換えた時点では、分配金の額が米国リートプラスよりだいぶ多いから、これは生活費が十分まかなえるのではないか、と思っていたのだが、今年の株価ダダ下がりのおかげで分配金は出ないわ、下がりかけの時に株を買っちゃったため現金ポジションが足りなくなってネットローンで借金をしちゃうわ、もうさんざんだった。ああ〜。米国成長株投信を持っている人で今年儲かった人はいるのかしら。今年買った人なら少しは儲かったかしら。去年の暮れに買ったのは失敗だったかな、米国リートプラスのままの方がよかったかもな、とちょっと泣きたい気分になっている。
半年決算の医療機器のファンドの方は、6月決算の分配金が500円だったところ、12月決算では800円になった。同じく6月に米国成長株投信の分配金が出なかったので、その時よりは少しましではある。でもネットローンを返すのにお金を回せるかな〜。ちょっと心配だ。楽天銀行にある現金、今月のクレカ代金は払えるけど、来月はもし分配金が出なかったらヤバいかもしれないから少し回しておかなくちゃ。
はぁぁぁぁ
といいつつ、今週はお食事会が2回もあって楽しい日々を過ごしたのだった。木曜日に小学校の時の友達（中学から私立に行った）とウン十年ぶりに再会、そして日曜日に高校の部活の後輩たちと先生を囲んでお食事会をした。小学校の時の友達はなんと！ 投資をしているそうで、私がこの連載で「米国成長株投信」の話をよく書いているのを読んでくれていて、「これってアレよねぇ」と旦那さんと話をしていたそうだ。
彼女は米国成長株投信のことを「AB」と呼んでいる。アライアンス・バーンスタインの略だ。しかも私と同じDコース。それこそ14日の基準価額が10011円と出た後だったので「分配金、100円みたいよ〜」と言うと「え〜、100円〜？」とがっかりした声を出した。どうやら彼女も基準価額11000円超えていた時に買っていたのではないかと思うのだけどどうだろう。基準価額11000円、分配金200円だった日が遠い昔のことのように感じられる。
日曜日の高校の同窓会は、メンバーの一人がめちゃくちゃ気に入っている糸島パスタで行った。前に集まった時が6人で大きいテーブルに座れたので、8人がけだと勘違いしていたら、いちばん大きいところで6人がけだとわかり大慌て。就学前のこどもさんを連れてくる人もいて、大人7こども1の8人ということで、どうなるか心配だったけど、私が先発隊をして一番乗りで名前を書いておいたので、4人テーブルが2つあるブースに入れたのでよかった。注文はテーブルごとでシェアするようにしたけど、こどもさんの好きなミートソースも頼めたしこちらのテーブルもうまくシェア出来たし、めでたしめでたしであった。
その後はなぜか我が家になだれ込み（親子連れはこどもさんの好きなエレベーターに乗りに行ったのでそこで別れた）、エレクトーンを弾いた。今度の週末に病院のクリスマス会で弾く予定の曲を聴いてもらったのでいい練習になった。あとは秋にカジュアルモデルを買った後輩がレジスト（音色などのデータ）なしでいろいろ弾き、T-SQUAREの楽譜のある曲をもう1台のエレクトーンで弾いたら適当に合わせてくれた。
彼はレジストを買うより、音色などは適当にセットして好きなように弾くのがお気に入り。リズムも内蔵のを使ったり自分で打ち込んだりしているみたい。ピアノから入った私は楽譜を見て弾くのが習慣になっているけど、彼は聞き覚えで弾けちゃうので、すごいなぁと感心した。機能に関してはすでに私より把握しているのではないかと思う。
さてそんな風に楽しく過ごした今週のまとめを書いておくと
東京 前週末 日経 27901.01 TOPIX 1961.56
12日：小反落＝イベント前で買い手控え、様子見の中、小口売り 27842.33 -58.68
13日：反発＝米株高受け主力に買い、幅広く買いも警戒強い 27954.85 +112.52
14日：続伸＝米CPI通過、株高受け買い優勢 28156.21 +201.36
15日：３日ぶり反落＝半導体株安が重し、買い手掛かり乏しく 28051.70 -104.51
16日：大幅続落＝米株安嫌気、値がさ株重し、世界的な景気後退懸念 27527.12 -524.58 TOPIX 1950.21 -23.69
ニューヨーク 前週末 ダウ 33476.46 NASDAQ 11004.617 S&P500 3934.38
12日：反発、500ドル超高＝重要イベント控え買い戻し 34005.04 +528.58
13日：続伸、103ドル高＝利上げ懸念が後退 34108.64 +103.60
14日：反落、142ドル安＝一段の利上げ警戒 33966.35 -142.29
15日：大幅続落、700ドル超安＝米利上げ長期化懸念 33202.22 -764.13
16日：続落、281ドル安＝景気後退懸念強まる 32920.46 -281.76 NASDAQ 10705.414 -105.112 S&P500 3852.36 -43.39
日米とも週末に向けて下がっていく感じだった。今週は売買をしていないのだけど、現金ポジションがあれば大きく続落したところで買っておきたかったところである。やはり現金を持っていないというのはよろしくない！ といってもこれ以上ネットローンの借金を増やすのも絶対よくないと思うので、今はおとなしくしておくしかない。
それで米国成長株投信の報告書を見ていたところ「11000円未満の時は基準価額の水準等を勘案して分配金を決定」ということなので、10000円台なら100円出しますよ、とは言っていないのである。だから14日の時点で10011円だったのが15日にさらに下がって1万円を切ったから分配金を出しません、というのは間違っているわけではないのである。
さらなる説明では
「分配金額は、委託会社が基準価額水準、市場動向等を勘案して決定します。ただし、将来の収益分配金の支払いおよび金額につい て保証するものではなく、分配対象額が少額の場合等には、収益分配を行わないこともあります」
「毎計算期末の前営業日から当該計算期末までに基準価額が急激に変動した場合等、基準価額水準や市場動向等によっては、委託会社の判断で上記とは異なる分配金額となる場合や分配金が支払われない場合があります」
とのことなので、今月は「分配金が支払われない場合」に該当してしまったのであった（号泣）。
あと、組み入れ銘柄上位10を見てみると
マイクロソフト
VISA
ユナイテッドヘルス・グループ
アルファベット
バーテックス・ファーマシューティカルズ
コストコ・ホールセール
モンスター・ビバレッジ
ゾエティス
ホーム・デポ
インテュイティブ・サージカル
前に見た時はアマゾンなどが入っていたようなおぼろげな記憶があるのだけど、今は入っていないので、アライアンス・バーンスタインさんがいろいろ売ったり買ったりしているのかもしれないな、と思った。こういうのもチェックしておいた方がいいような気がしてきた。決算が出るごとに記録に残しておくことにしようか。
そんな分配金が出ず失意のどん底（というほどでもないが）にある週末の持ち株と終値は
ENEOS 500株 455.2
アップル 12株 134.51
アマゾン 11株 87.86
AMD 22株 65.41
エヌビディア 51株 165.71
評価損益マイナス683,848円、実現損益は変わらず+2,530,690円。
なにやらAMDが藤井聡太五冠（でよかったっけ？）にRyzenの入ったコンピュータをプレゼントしたとかいうニュースが出ていたので、AMDの株価が上がるかな〜と期待したけどそんなでもなかったみたい。藤井聡太くんが人気あるのは日本だけなのかな？
ともかく連載も今年残すところあと1回、そして次回はいよいよ200回目である。投資の成績がよくなくてしょげている年末だけど、とりあえず週末のクリスマス会でのエレクトーン演奏を頑張ろうと思うのであった。
来年はうさぎ年だから株も上がる、とＫ師範は言っていたけど、ホントかなぁ。だったらいいんだけどなぁ。
ま、無駄遣いせず、うまいごと運用して、頑張りましょうや。
つづく。
❏ライタープロフィール
安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学文学部西洋史学科卒業、東京藝術大学音楽学部楽理科中退、同大学院ソルフェージュ科ピアノ専攻修士課程修了。
大学卒業後は東京で伴奏ピアニストや音大非常勤講師などをしていたが、2008年９月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため東京の住まいを引き払って実家に帰る。
その後2016・2018年と両親を看取り、金融資産と土地家屋を相続、2018年夏から投資を始める。市内有数のショッピングセンター「ゆめシティ」から徒歩数分・築40年ほどの戸建てに住む、還暦を機に繰り上げ受給で年金生活に入ったおひとりさまシニア。
2021年初め十数年ぶりにピアノのリハビリを始め、同年7月エレクトーンを始める。自宅で音楽教室を細々と営み、2022年秋よりjet全日本エレクトーン指導者協会ヤマハ福岡店支部会員。
2016年秋に乳がんの全摘手術と抗がん剤治療、2021年に骨転移して放射線治療を経験し、2022年から化学療法真っ最中の現役ステージ４がん患者でもある。
iPhone 2本、iPad Pro+mini、MacBook Air+Proなどを駆使する大のApple製品好き。日本語入力は平成の初めから親指シフト派。
天狼院読書クラブエターナル会員、メディアグランプリ 21st season 総合優勝。
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