第25回：アメリカ株を全部売っちゃって買い直そうとしているお話≪素人投資家いちねんせい実況中！≫
記事：安光伸江（READING LIFE編集部公認ライター）
アメリカ株をじゃんじゃん売っている。
アマゾンとアップルを手放し巨額の富（というほどではないが私にとっては大金）を手に入れた私は、次に何を買おうかなと手ぐすね引いていた……のだが。
こないだ残してあったチェックポイントとアリババ、まずはチェックポイントがいまいち気に入らないのでマイナス30ドルくらい出したけど売っちゃった。 さらに夜中に株価アプリを見ていると、各種の株が突然どかんと下がったタイミングがあった。
これってなぁにぃ？
もちろんまだ日経には出ていない。ブルームバーグの日本語のサイトもまだ情報はない。ええい、じゃぁＣＮＢＣだ！ ということで、いつもの証券会社の担当のにぃちゃんことＭ師匠に「情報源としていいですよ」と入れ知恵されていたＣＮＢＣのアプリを見た。
ブレイキング・ニュース
トランプさんが中国関連でなにやら言ったらしい
英語はあまり得意とはいえないのだけれども（高校までは得意だったつもりが大学でまわりができすぎるので挫折したともいう）、ニュースを読んでみた。米中貿易の交渉、時間かかりそうだよ、とかそんな感じの話だった。
え～、やっぱ中国がらみじゃん。アリババって中国でしょ？ ヤバくない？
ということで、少しプラスになっていたアリババを成行で売り払った。50ドル少々のプラスが出た。円建てだとマイナスだったかもしれないけど。
そんなわけでアメリカ株はすっからかんになった！ ドルだけちゃぷちゃぷ残っている。
それも寂しいので、米中摩擦にはあんまり関係なさそうな銘柄、ゲノム関連のイルミナというところの株を買ってみた。なんか数日前にどかんと下がったところで、十分安くなっているからいいかな、と思って。
これはもちろんＭ師匠ご推奨銘柄である。ゲノムと医療機器に関してはＭ師匠は目の色が変わる。会社の方針もあったのかもしれないけど、医療機器ファンドとゲノム関連ファンドに関しては、強く、強くＭ師匠に勧められて、根負けしてほかのところから資金を動かしたのだ。損切りしてまで買ったファンドだからがんばってもらわないとね。
で、イルミナは高い時に380ドルくらいをつけているので、戻るとなるとそこまでいくはず。買った時は300ドルちょっと。ここ数日間そのあたりをうろうろしている。タイミングとしては悪くなかったんじゃないかと思う。たぶん米中摩擦にも利下げにも関係ないんじゃないかな、と思っているんだけどどうだろう。
あとは７月末のＦＯＭＣで本当に利下げが発表されるかどうかでいろいろ変わってくるんじゃないかと思う。市場は利下げをすでに織り込んでいるとのこと。だから利下げされても実はそんなに変わらないのかもしれない。う～ん。アマゾンを売ったのは早計だったか。先日1962ドルで売ったのは早すぎたけど、今から買い直す勇気はない。買ってすぐガクンと下がるんじゃないか、とおびえて暮らすのもなんだかなぁ、なのだ。
あと８月になったら円高になるんじゃないかというウワサをどこかで読んだ。円高がきゅ～～～っと進んでしまうと、ドルで持っているお金は目減りする。う～ん。どうしようかなぁ……と、迷った結果、１万数千ドルを円に戻した。円貨決済でアメリカ株を買った時より円高だからもしかしたら損かもしれないけど、これから先円高になったらまた円貨決済でアメリカ株を買えばお得になるかもしれない。アバウトな理解しかしてないけど。
そしてアマゾンは１株あたりの値段が大きくて値動きを見るのが心臓に悪いので、単価の小さいマイクロソフトとビザに指値で注文を出してみた。期間指定は10月なかばまでできた。ＦＯＭＣの後は株価が下がると根拠なく思っているので、少し低めのところで指値をしている。余ったお金でグーグル（議決権あり）を指値したら買えちゃったんだけど、これはその日のうちにすぐ売った。なんかこのあとまた下がりそうな気がして。
グーグル、つまりアルファベットの株は、議決権ありとなしがある。ＧＯＯＧＬ（クラスＡ）が議決権ありで、ＧＯＯＧ（クラスＣ）が議決権なし。ティッカーを逆に書いてあるサイトもあったから逆かもしれないけど、どっちがどっちかよくわかんない。株価はたいして変わらないからどっちでも実害はなさそう。Ｍ師匠の会社ではＧＯＯＧＬの方を扱っているということだった。どっちがいいんですか、と聞いてみたけど、Ｍ師匠がまだ新人に近い頃に分かれたらしくてよくわかんないみたいなことを言っていた。とにかくＭ師匠の会社ではクラスＡのみ扱うんだそうだ。だから私もクラスＡにしてみた。アメリカから英語で議決権に関する書類が送られてきてもちょっと困るけどね。
そんなわけで７月17日の取引が終わった時点で、アメリカ株で持っているのはイルミナだけ、注文が繰り越されているのがビザとマイクロソフトになった。銘柄としては悪くないんじゃないかな、と思っている。とりあえず今はこれで動かないことにしてみようと思う。
あと興味があって株価アプリに入れてあるのは、スターバックス、グーグルＡ、アマゾン、アップル、アリババ、アドビ、ネットフリックス、インテュイティブサージカル（医療機器ダ・ヴィンチの会社）、キーサイトテクノロジーズ、エヌビディア。もちろんこれらを全部買える財力はないから、交替で買うような感じになると思うけど、Ｍ師匠ご推奨のハイテク・医療機器・ゲノム関連を除けば、サブスクリプション関連株が多くなった。いまや時代はサブスクだ！ と私は思っているらしい。スターバックスは完全に趣味というかいつも日本のスターバックスにお世話になっているから（今もスタバで書いている）というだけで、株価も低いから気軽に持っていてもいいかな、と思っているところだ。でもいま最高値なんだよね。値下がりしてから買おうかな。
と、いろいろ迷いながらも様子見といったところである。これが載る29日にはまだ利下げは発表されていないだろう。さて８月はどうなるのか！ ドキドキである。
日本株は……変わらずといったところ。村田もペッパーも下がっているけどペッパーの貸株金利が22日から８％になるというので損切りはしないでおこうと思っている。損切りしてお金として持っておくより、評価損益マイナスでも貸株金利８％をもらった方がお得な気がして。だいぶナンピン買いもしちゃったけど大丈夫かな～。はたして株価が持ち直すかどうか？ 今日もいきなりステーキに行って「とにかくつぶれないでね！ 頼むね！ あたしの株と肉マネーがかかってるからね！」なんてお願いしたところだ。売り上げが上がって欲しいと切に願う。
そして19日未明、イルミナがまた下がっていたので成行で売っちゃった。マイナスを出したけどこれは勉強料ということにしよう。よく見たら「決算を嫌気して」どかんと下がったというのがニュースになっていた！ そうか、下がった理由が問題なんだな、ちゃんとニュースも見ないといけないな、と反省した。ビザとマイクロソフトの注文もいったん取り消しておいた。アマゾンなども下がっている。ああ買い直さなくてよかった。なんとなく、ドキドキする。
そんなわけで今はアメリカ株がなくなって、日本株の村田製作所とペッパーフードサービスがほとんど塩漬け状態、という状況だ。月末までおとなしくしていようかな、それともスターバックスを買っちゃうかな。
株価も為替の動きも気になる、７月なかばのご報告でした！
❏ライタープロフィール：安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年９月、リーマンショックの１週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取る。2016年乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。LTE契約なしのガラケーとiPhone 2本・Android 1本（格安SIM利用）を合計月4000円ほどで使うなど大のガジェット好き。iPad mini・Pro+Apple Pencil愛用。パソコンの日本語入力は親指シフト派。
ライター、セラピスト、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。週間１位複数回。
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