ウルトラトレイルランナーが案内する日本一過酷な鎌倉・湘南観光

第21回:ダイエットの停滞期とその対処方法(シリーズ減量〜その5〜)《ウルトラトレイルランナーが案内する日本一過酷な鎌倉・湘南観光》


2024/9/30/公開
佐藤謙介(READING LIFE編集部公認ライター)
 
 
本格的に減量をはじめておよそ6週間が経過した。
ここまでの経過を見てみよう。
下の図をご覧いただきたい。
 
本当は1日単位で「体重」「体脂肪率」「摂取カロリー」「消費カロリー」を計測しているのだが、1日単位だと差分がわかりづらいため。1週間単位でその変化量を表した。
 

 
見ていただくと「8月15日〜21日」の平均体重は91.01kgであった。
直近「9月19日〜25日」では87.26kgとなっていて、その差は3.75kgである。
ちなみに同期間で体脂肪率を比べると、その差は2.56%減少している。
 
結果だけ見れば、順調に体重は減っているように見える。
しかし、これは本当に順調なのだろうか?
 
一番右側の列の「理論体重差分」という指標を見ていただきたいのだが、実はこれは1日に摂取したカロリーと消費したカロリーの差分を1kgの体脂肪を減らすのに7,000kcal必要だと仮定した時に、理論的に1週間で何キログラム落ちたのかという数字である。
 
これを見ると、先ほどの期間で比べると、理論的には-6.48kg落ちている計算になる。
しかし実際に減っている体重を見ると-3.75kgだ。
つまり実際には9月25日時点ではあと2.73kg少ない84.53kgになっていてもおかしくないはずである。しかし、実際はそうなっていない。
 
さらによく見ると「9月12日〜18日」の週の体重平均と翌週の体重平均ではわずかに増加している。
本来理論的には-1.27kg減っていなければいけないはずなのに、逆に増えているのである。
 
これはどういうことだ!?
摂取カロリーよりも消費カロリーの方が多い状態を保っていれば、体重は減るはずではないのか?
それとも私は実は光合成をしていて、太陽の光を浴びるだけでエネルギーを作り出すことができ、それで体重を維持しているとでもいうのか?
 
普通に考えてそんなはずはない。
これを解明するにはいくつか仮説が考えられる。
 
 

仮説と検証


仮説1:体内の水分量の変化
体重の増減は体脂肪だけではなく、体内にある水分の影響も受けている。
運動や食事内容によっては体内の水分が増えるため、体脂肪が落ちていたとしても、体重が落ちないこともある。
 
仮説2:筋肉が増加した
現在PFCバランスを見直し、これまでよりもタンパク質を多くとっている。
そのため同じ運動をしているのに、筋肉が今までよりもついて、体重が減らなかった。
 
仮説3:ウ○コを溜め込んでいる。
実はタンパク質を多く取ると便通が悪くなる。
これは紛れもない事実で、実際にタンパク質を多く取ると便が固くなり軽い便秘の状態になる。
そのため現在私の腹の中には2kgを超えるウ○コが溜まっていて、そのせいで体重が減っていない。
 
仮説4:計測機の誤差
私は現在 COROS(カロス)という腕時計をつけ、それで自分の消費カロリーを計算している。
しかし、この計測値が必ずしも実際に私が消費したカロリーを正しく計算できているかはわからない。もしかしたら、実際に私が消費しているカロリーよりも多く表示している可能性はある。
そのため、現在の運動量では摂取カロリーとそんなに大差はなく、体重が減っていない。
 
ざっとこのくらいの仮説が考えられる。
なるほど、どれも鋭い観察眼であると自分で自分を褒めてあげたい。
 
冗談はさておき、実際にはどの仮説が可能性として高いのだろうか?
仮説3と4に関しては、正直確認するのが難しい。
 
自分の腸の中のウ○コの総量がダイエット前よりも増えていることをどうやって確認するのか…
病院に行ってCTやエコーで見てもらえればわかるかもしれないが、流石に今からそれを行うのはハードルが高い。
 
また4の計測機の誤差も、これが正しいのかどうかを確認するのは簡単ではない。
他の消費カロリーを計算できるデバイスをつけて、その違いを見る方法はあるが、これも今から行うのは難しそうである。
 
ということで仮説の3と4はその可能性はあるということで、検証は保留としたい。
では仮説1と2はどうだろうか?
 
実はこれはTANITAの体組成計で「体水分率」と「筋肉量」は計測できるので、過去と比べて今がどうなっているかを確認することは可能である。
 
では実際に見てみたい。
 
 

データ(ファクト)を見る



【1ヶ月の筋肉量の変化】
 

【3ヶ月の筋肉量の変化】
 
まず筋肉量だが、1ヶ月のスケールで見ると確かに増加しているように見える。
しかし、3ヶ月のスケールで見るとほぼ変わっていないようだ。
筋肉量に関しては、現時点では明確にこれが要因であるとは言えそうにない。
 
では体水分率の方はどうだろうか?
 

【1ヶ月の体水分率の変化】
 

【3ヶ月の体水分率の変化】
 
ん!?これは明確に増加しているのがみて取れる。
1ヶ月、3ヶ月のスケールで見ても、明らかに右肩上がりとなっている。
 
ということは、現在体重が減っていない一番の要因はダイエットを始める前に比べて、体内の水分量が増えたことが原因と考えることができそうだ。
 
ではさらに検証を一歩進めると、なぜダイエットをはじめたら体の中の水分量が増えたのだろうか?
これには私の体の特徴が関与している可能性が高い。
 
実は私は知る人ぞ知る、超むくみやすい体質なのである。
例えば100マイルレースに出ると、私の足はまるで象のような姿になってしまう。
これを通称「象足」という ←そのまんまww
 

【通常の足】
 

【100マイル走った後の足(象足)】
 
その要因はいくつか考えられる。
①過剰な脱水により、体が水分を溜めようとしている。
②体に強いダメージを与えるため、その回復のために水分を必要としている。
③塩分バランスの変化により、むくみやすくなっている。
④その他
 
以上のような理由が私がむくみやすい理由だと思っている。
これに関しては、正直私の長年の悩みであり、まだその明確な理由はわかっていない。
いつか病院で調べてみようかと思っている。
 
ただ言えることは、この1ヶ月で私は食事内容をガラッと変えたという事実である。
もしかしたら知らずに今までよりも多くの塩分をとっている可能性がある。
また今年の夏は例年以上に暑かったため、体が脱水を起こしてしまい、より多くの水分を溜め込もうとしているのかもしれない。
 
これに関してはもう少し長期的に見ていかないと判断がつかなそうだ。
ただ言えることは、現時点で体脂肪率は減少しているということである。
 
体重はいくつかの要因でそれほど減ってはいないが、体脂肪率は順調に右肩下がりで減っている。
ということは、ダイエットは間違いなく進んでいるはずである。
 
その事実をプラスと捉え、しばらく現状のプランを続けてみたい。
加えて、「むくみ」についてはもう少し理由を探してみたいと思う。
 
というわけで、今回は現状報告が中心となったが、個人的にはこうしてデータを元に分析してみると、体重が減らないということに一喜一憂せずに済むので、ダイエットを継続するのにとても効果があると思っている。
 
引き続き頑張って皆さんに参考となるデータを集めていきたいと思う。
 
 
 
 

□ライターズプロフィール
佐藤謙介(READING LIFE編集部公認ライター)

静岡県生まれ。鎌倉市在住。
幼少期は学校一の肥満児で、校内マラソン大会では3年連続最下位。ところが35歳の時にトレイルランニングに出会い、その魅力に憑りつかれ、今ではウルトラトレイルランニングを中心に年に数本のレースに参加している。2019年には世界最高峰のウルトラトレイルランニングの大会「UTMB」に参戦し完走。2023年イタリアで開催された330kmの超ロングトレイルレース「トルデジアン」に完走。普段は鎌倉・湘南エリアを中心にトレイルランニングを日常として楽しんでいる。
天狼院メディアグランプリ 56st season 総合優勝

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