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週刊READING LIFE vol.14

新しい年号になったなら≪週刊READING LIFE「今年こそは!」≫


記事:安光伸江(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)

今年の私の誕生日は、全国民がこぞって祝ってくれる!

そう、私は5月1日生まれ。新天皇の即位のため、今年に限り、祝日となる。兄は1月7日生まれで昭和の最後の日だったが、私は新年号の最初の日の生まれ。年号は、そうだなぁ、安光(あんこう?)なんてどうかなぁ、と友達とも話している。

思えば平成の間、私はかなり不遇だった。大学を出てすぐ音楽の道に進み、他大学出身者として1年早く大学院に入ったのが昭和の最後。院を出たのは平成だった。それから細々と演奏活動(伴奏ピアニスト、オーケストラのピアノパートなど)や音楽教師をしていたけれども、順風満帆というわけにはいかず、最後は病気療養のため音大の非常勤講師を年度内(後期が始まる1週間前)にやめるという不名誉かつ多方面に迷惑をかけることもしてしまった。

平成年間は、昭和の間がんばってきたことを熟成させるはずが、なにか使い果たしてしまうような感じだった。

そして今年、私の誕生日から! もしかしたら本当に「安光」元年になるかもしれない! 不遇だった平成は終わり、新しい時代が来る……かもしれない! うちの選挙区(山口4区)の代議士さん、またの名を首相ともいうが、そのお名前に「安」が入っているから忖度して「安」のつく年号にした、と言われるかもしれないけれど、略号がAならここ最近の年号とかぶらないし、なかなかいいんじゃないかな。「光」もなんとなくめでたい字だし。「安久」なんてのもいいな。どうかなどうかな。安光元年。いいと思いませんか?

そんなわけで新年号になったら、今年こそ! 私の時代が来る。来る。来る……はずだ。今までくすぶっていたけれども、平成の間に両親を看取り、残してもらった家となにがしかのお金をもとに、今までできなかったことをやってみたいと思っている。

まずはからだもこころも元気になること。
永年のうつ病もほぼよくなって安定しているし、2016年夏に発覚して全摘手術した乳がんも再発の兆候はない。母の介護でやめていたスポーツクラブにも2018年10月に復帰、調整系のプログラムと筋トレしかやってないけど、これも長く続けたい。できればボディコンバットみたいな激しいのにも出られるようになりたい。

そしてお金を稼ぐこと。
ありがたいことに、親が残してくれたお金は、贅沢しなければ何年かは暮らせるだけのものがある。乳がんでさっさと死んじゃうならたぶん大丈夫だからとりあえず治療に専念はできる。でももし長生きしたらそれだけでは足りないので、とにかく稼げる道を探すことと、今あるお金をうまく運用することを考えたい。

稼ぐにはどうするか。

まぁ……さしあたって、天狼院の公認ライターを目指して書く仕事をしたいなぁ、という淡い希望はある。書くことは好き。親指シフトでぱしぱしキーボードを打つのも好き。だけどプロフェッショナルゼミ~ライターズ倶楽部でちょっと躓いている。初心に返って、こどものころの心を思い出して、愛にあふれた文章が書けるようになりたいなぁ。

それと、母が亡くなったグリーフケアも兼ねて受けていたセラピスト養成講座、いちおう修了して、新しい年号になると同時に開業するつもりでいる。お客さんがどれだけ来てくれるかわからないけれど、家の洋間をサロンにして、やすらぎと癒やしをこの地域に広げていきたいと思っている。

運用は、親から相続した株式があって、証券会社の担当がついてくれているので、自分でも投資していろいろ勉強するようになった。短期で見るとあがったりさがったり心臓に悪いけど、長期保有して資産を増やしたい。もちろん、生活面でのお得も追求したい。いきなりステーキは1万円チャージして1500円ボーナスをもらう、とかね。

それと今年はもうひとつ、これはかなり切実なのだが

……体重、落としたい……

今年こそ、脂肪肝を解消し、膝痛の原因となっている体重過多をなんとかしたい。

そのためには歩くのがいいよ、とがんの主治医の先生にも言われてるので、徒歩数分のゆめシティ(ショッピングセンター)だけじゃなく、いろんなところに歩いていこう! 2kmほど離れている新下関駅近くにエディオンが出来たから、ガジェット系のものを見に行ってもいいしね。

今年こそ! といいながら、結局は今までやってきたことの続きになっちゃったけど

せっかくだからひとつだけ目標を書いておこう。

体重、マイナス10キログラム!

それでだいぶ健康になりそうな気がする。
ゆくゆくは下関の誇る海響マラソンにも出てみたいけど、それは次の段階だ。

今年こそ! 痩せるぞ。
そしておしゃれをするんだ! お金も稼ぐんだ! リッチになるんだ!

もっともっと幸せになるぞ!!!!!

おとうさんおかあさん、私に命をくれてありがとう。
今年こそ、元気で幸せになるからね、天国から見ていてね。

❏ライタープロフィール
安光 伸江(READING LIFE 編集部ライターズ倶楽部)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で伴奏ピアニストや音大非常勤講師などをしていたが、病気療養のため2008年9月に実家に戻り、2016, 2018年と両親を看取る。
2016年夏乳がんの全摘手術と抗がん剤を経験した乳がんサバイバーでもある。
2017年秋よりライティングゼミとプロフェッショナルゼミを2期ずつ受講、ライターズ倶楽部も2期目。天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。週間1位複数回。公認ライターを目指している。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜


2019-01-07 | Posted in 週刊READING LIFE vol.14

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