素人投資家いちねんせい

第20回:老後資金を着々と準備しているお話≪素人投資家いちねんせい実況中!≫


記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)

 
 

いつもの証券会社の担当のにぃちゃんことM師匠は、ご家族思いでもあるし、お客様思いでもある(ような気がする)。私が遺産を食い潰してしまわないよう、長生きできるよう、いろいろ考えてくれる。
 
今度持ってきた商品は、米ドル建てで、5年間据え置きで、その後5年で年金みたいにして受け取るというものだった。西京銀行で国民年金を受け取る予約をした関係で利息のいい定期預金があと500万円(100万円×5口)あるというのを口走ったら持ってきた。もちろん定期預金より手取りがいい計算だ。500万円以上じゃないと預けられない商品らしくて、条件に合致したらしい。
 
それでいろいろ計算してくれたところによると、楽天証券で株をやっている分は「ないもの」として、JAでやっている同じような5年据え置きの年金(母が亡くなって相続がすんでわりとすぐ契約したからもう1年たっている)と、今回持ってきてくれた商品とで乗り切れば、さらにこないだ契約したリートプラスが延長されれば、十分生活できるんじゃないの? という計算になったらしい。もしお金がいる時は、ゲノムと医療機器のファンドを切り崩してもいいから、定期預金で持っている必要は、ない。
 
ほんとに大丈夫かな? 定期預金でいつでも解約できるようにしておいた方がいいかもしれないな? と思ったけど、楽天証券の株を売ることやファンドを換金することで対応できるなら、まぁ、まぁ、大丈夫だろう。今日の明日にお金を払わなくちゃ~、なんて逼迫した状況になるような生活は、たぶんしないから。
 
そんなわけで西京銀行に行って、定期の解約と、証券会社附属銀行の私の口座への振り込み作業をした。こないだはルピーのなんとかを勧められたけど、強い意志を持って「解約と振り込みを」と言ったらあっさり通った。むしろ、条件のいい金融商品があるんだったら教えて欲しい、みたいな感じだった。振込手数料は証券会社が持ってくれるということで、864円もする手数料を負担してもらうことになった。手出しが500万円ということだ。そういえば前の担当のお姉さんの時に国債を500万円買った時も同じように「手出しで500万円」という扱いになった。M師匠の証券会社はいちおう大手なので、864円なんて手数料を負担するのははした金なんだろうな。あたしなんてATMで下ろすのに108円かかるのさえイヤだけどな。西京銀行の今日の担当のお姉さんも108円すらいやだって言ってたし。いや~太っ腹。だてに株や投資信託を買うときにがっぽり手数料をとるだけのことはある。
 
そんなわけでここ数年の資金の確保は、たぶんできた。無駄遣いをしなければ、という条件つきではあるけれども、堅実に暮らしている限り食いっぱぐれることはなさそうだ。頼むよ米国リートプラス。できれば延長してよ。食費分だけでも確実に毎月入ってくる、ってのは安心だよ。
 
で、M師匠の考えでは、というか私も全面的に賛成ではあるんだけど、当面の生活資金が確保できるんだったら、年金の受給年齢を先延ばしにした方がいいんじゃないかということになった。目標70歳。今のところ65でもらう予定なんだけど、それより4割くらい増えるんだって。国民年金だし学生が長くて払ってない期間もあったから総額は少ないけど、それでも4割プラスになったら食費くらいにはなる。そして60歳になっても払い続ければさらに増えるはず。
 
まぁ70まで生きられるかという問題はあるけれども
とりあえずがんの再発はいまのところみられないし
 
生きるつもりでいた方がいいんじゃないの~、って感じ。
 
年金をもらうのを延ばして額を増やすんだから、長く生きた方がお得だよね! アタマしっかりして元気に歩ける状態で生きたいよね! その頃までゆめシティが発展していて欲しいよね! いきなりステーキはちょっとどうかなぁという気もするけど。ゆめシティ(というかゆめタウン全般)には「ゆめかプラス」という60歳からお得になるゆめかがあるので、その恩恵を早く受けたいよ。
 
10年前「早く死にたい」とどっちゃりうつ病に落ち込んで東京から帰ってきた私が、長く生きてもいいかな、という気になってきたのはなかなかありがたいことである。亡き両親が守ってくれているんだろうな、と思う。M師匠もご自分のお父さんと年齢の近い私のことを心配してくれてありがたいことである。いい息子を持ってよかったよ(いや、私の息子ではない)。
 
そんなこんなで楽天証券に置いてあるお金は好きにしていいことになった。楽天銀行は普通預金で0.1%だから流動資金はなるべくここに置いておきたい。株もこないだアマゾンを売って1600ドルくらい利益が出たけど、利益分は円に戻してもいいとM師匠が言っていた。もともとなかったものだから、円高とか気にしなくていいって。あと1570日経レバをマイナス出しながらも売ったので資金はちょっとある。楽天カードの引き落としに足りる程度は楽天銀行に入れて、あとは好きに遊べる感じ。遊べるということで懲りもせずペッパーフードサービスの株を買った。だいぶ安い。大丈夫かな、と心配にもなるけど、6月末権利確定だからとりあえず株主優待のお食事券をもらうことにしよう! 村田製作所がうまく売れる時期が来たら、また何か買うかなんかして、値上がり益や配当を狙おう!
 
るんるん♪
 
とりあえず年金をもらうまでの間の資金もなんとかなりそうだし
うまくいけば年金も今の予定より増えそうだし
 
M師匠ありがとう。おばちゃんの面倒をよくみてくれてうれしいよ。これからは元気に楽しく生きていくよ。もちろん仕事もしたいしね。
 
そんなわけで今日の教訓:老後資金を確保すると安心できるよ!
 
まずは風邪を治さなくちゃね、とまだ咳でごほごほいっているのでした。
 
つづく。

 
 
 
 

❏ライタープロフィール:安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取る。2016年乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。LTE契約なしのガラケーとiPhone 2本・Android 1本(格安SIM利用)を合計月4000円ほどで使うなど大のガジェット好き。iPad mini・Pro+Apple Pencil愛用。パソコンの日本語入力は親指シフト派。
ライター、セラピスト、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。週間1位複数回。

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2019-06-24 | Posted in 素人投資家いちねんせい

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