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週刊READING LIFE vol.14

今年は、自分に激甘でいこうかな、と。≪週刊READING LIFE「今年こそは!」≫


記事:弾歩夢(READING LIFE公認ライター)

新年明けましておめでとうございます。
新しい1年のスタートですね。
どんな気分ですか?
私は、ウキウキしています。えぇ、毎年始まりの時期はいつだって心を弾ませております。
なぜかって?
だって、1年の始まりですよ! 去年は、いいことも嫌なことも、ごちゃごちゃと発生したわけですが、そんな「色々」を一旦一気にリセットして、真っさらな状態から始めちゃえるような、ポジティブな気持ちになりません?
ここから、頑張ろう。
ここから、また始めようって!

ただそんなウキウキ気分の一方で、心の奥底には、ちょっとした予感を抱いてもいるんです。
これまでも、生きてきた分、何度も何度も、「新しい年」を始めてきました。
「新しい年」は、いつだか徐々に「新鮮さ」を失っていくものなんですよね。
いつの間にか日常の慌ただしさや、眠気や疲れに、気持ちは、支配されていくのでした。
そうなんです。たぶんきっと、この清々しい気持ちは永遠には続いてくれないんですよね。
とっても残念なことに!

去年だってね、私は、年始に決意したんです。
今年こそ、毎日自分の気持ちを紙に書き残そうって。
つまりは、日記帳に日記を毎日つけると決めたんです。
自分が何を考えていたのか、すぐに忘れてしまうので、メモをちゃんと取って、時々見返して、思考を深める時間をたくさん取ろうって思ったんです。
1月は、毎日日記帳の1ページ分、今日の出来事やら、夕ご飯のメニューやら、印象的な一言やらを書いていました。
お、なかなかいいじゃん。書いていると頭の中が整理されます。
そして、何日か分経ってから、書いた日記を読み返すと、自分の中に毎日がちゃんと積み上がっていることを実感出来て、とっても安心しました。
毎日同じようなことを繰り返しているって思ってたけど、そんなことないじゃん。いいじゃん、毎日しっかりいろんなことを、考えたり感じたり出来てるじゃん。
今年は良い年になるぞ、これを毎日やり続けたらきっと、年の終わり頃には大きな満足感と自己肯定感に包まれてるんだろうな。
楽しみ!
そう思っていました。

しかし、段々と新たな習慣の継続を阻む、「障害」が生じてくるんです。
強敵が襲いかかってくるんです。

例えば、出張という敵。
出張の荷物問題が勃発するわけです。パソコンやら、資料やら持っていくとですね、とにかく重いのです。
でも、持っていかないと仕事にならないので持っていくしかないのです。
頭の中に、ありありとイメージが浮かんできます。
肩に食い込むバッグの持ち手。
首が凝って、頭痛がしてくる。
足取りも重くなる。
移動だけで一苦労で、とても仕事に集中できそうにもない。
それは避けなくては。

荷物を減らしたい! そうなると削るのは仕事に使わない物となります。
日記帳は、毎日1ページ分あるので厚くて重いのです。
仕方がない。日記帳を持っていくのは辞めよう。
だいたい昼は打ち合わせで、夜は飲み会で、書く時間もないしね。
そうやって諦めるのです。
そうして、出張が終わり、家に帰ると、出張によって滞ったスケジュールに追いつくことと、体力の回復に時間を取られ、気が付いたら、日記帳を開かぬまま10日が過ぎている。
あぁ、今から10日分も書くの、面倒。10日前のランチ、何食べたっけ。完全に忘れた。あー、もうめんどくさい。また明日でいいか。その繰り返し。明日が明後日になり、明々後日になり。ページの空白が私を責めてきて、もう日記帳自体を見たくもなくなって、辞めてしまう。

そんなこと、あなたにはないですか?
例えばダイエット。頑張って間食をしないようにしていたけど、友達とカフェに行った時、コーヒーとケーキのセットがやたら、お得に見えるとか。そして、実際、コーヒー単体だけ飲むよりとてもお得。実質ケーキ200円くらいじゃん、みたいな。コーヒーだけだと損じゃんって。
友達だけにケーキを食べさせて、自分はコーヒーだけなんて、なんか友達に気を使わせてしまうしね。そんな言い訳をしながら、気が付いたらモンブランをフォークでつついていたこととか。
それをきっかけにして、一気にカロリーの大きい食べ物を我慢していた反動が襲ってきて、爆弾おにぎりとか、甘いパンとかラーメンとか、ダーっと食べまくってしまうとか。

資格試験を受けることを決めて、勉強時間の確保のために平日のランチの時間、ランチが終わったら勉強しようと決めていたけど、仕事が立て込んでランチの時間もバタバタになって、1日参考書を開けない日が来ると、次の日はもうやる気を失ってしまうとか。気が付いたらもう1週間も勉強はせずに無駄話に興じてしまっていた、とか。

私は、いつだってそんな感じなんです。
嬉々として何かを始めては、ちょっとしたことが引き金になって一回やらなかったり、失敗したりすると、そこで嫌気がさして挫折する。
そして、自分を責めるわけです。
おいおい、なんて意志が弱いんだ。
あー、あんなハプニングさえなかったらなぁ。
出張がなければ、友達がケーキセットメニューをもの欲しげにじっと見つめてなければ。仕事が忙しくなり過ぎなければ。
そもそも荷物があんなに多くなければ。
そうだったなら。こうでなければ。れば。れば。

でもね、何千回も何万回もこれを繰り返してきて思い至ったんです。

ハプニングも、予測してなかったことも、必ず起きる。
何かを毎日、やろうと思っても、どうしても出来ない日もいっぱいある。計画通りには出来ないものです。
思い通りにならない。

もしかしたら、超人ならば、ハプニングが起ころうと、不測の事態がやって来ようと、それでも決めた習慣を変えないのかもしれません。
自分で決めたルールを徹底的に守るのかもしれません。
私だってそうしたいんです。そうしたくてたまらないんです。
でも、出来ないんです。こんだけやって出来ないんだから、私には出来ないんです。
不測の事態が起きたら、そちらへの対応に気を取られてしまい、やっと定着してきつつあった習慣を捨ててしまいます。

だから、今年こそ一度決めたことを守れなくても、思い通りに出来なくても、そこで、もういいやって辞めてしまわないようにしたいと思っています。
たった一回、ハプニングのせいで、出来なかったからといって、それまでの積み重ねがなくなるわけではありません。
日記を1日くらい書けなくても、それまで書いていた日記が消えてなくなるわけではありません。
毎日、ランニングをしていたのに、ある日サボってポテトチップスを一袋やけ食いしたからと言って、一気に10キロ太るわけではありません。
気を取り直して、もう一回。
一旦、休止となってしまったけど、再スタート。
それを、今年こそ意識したいと思うのです。

意志の弱い自分を責めるのは辞めようと思うのです。
そうじゃなくて、その日までは、決めたことを続けてきた自分、そっちの方にフォーカスしようと思うのです。
こんな風に。
「今日はできなかったけど、昨日までは出来てたし、頑張ってたよ。偉いぞ、私」
「今日は、もう忙しかったからしょうがないよ。気にすんな。大丈夫だよ」
自分に甘く、優しく、いこうと思います。

そして、決めたことにこだわりすぎるのもまた、辞めようと思っています。
日記を出張先に持って行くのが重いなら、後で書くのも、もちろん一つの手ですが、ホテルに置いてあるメモ帳に書いたっていいはずなんです。
携帯電話のメモに書いてもいい。
他のやり方がいくらでもあるはずなのです。
それなのに、変に、このノートを埋めるんだ! と意気込みすぎるからダメなんですよね。
そうやってちょっと出来ないとすぐ嫌になるくらいなら、ルールを多少曲げても、緩くでも続けて行くほうがいいなぁと、心から思っています。

ということで、今年こそは、あまりガチガチに自分で決めた目標やルールにとらわれすぎないように、パーフェクトを目指さないようにしようと思います。
そして、出来なかったことではなくて、出来たことの方を評価しようと思います。
出来たら自分で自分を褒めたたたえ、出来なかった時は、自分は責めないということでいきたいと思います。
こんな風に自分を甘やかした方がきっと、最終的には良い成果が上がるのではないかと考えています。

1年の始まり。あなたはどんな目標を立てますしたか?
一緒に実りある良い年にしていけたら良いですね!
自分に激甘で、頑張っていきましょう!

❏ライタープロフィール
弾歩夢(READING LIFE公認ライター)
長崎市生まれ。
教育学部を卒業後、社会学系大学院に進学。その後、一般企業に就職。
会社員になって6年目。
アフター5は、外の世界に行きたがり。
知らないこと、知りたがり。アウェイな場所に飛び込みたがり。だけど、ビビリ。

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2019-01-08 | Posted in 週刊READING LIFE vol.14

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