第23回：米国リートプラス延長発表！ の巻≪素人投資家いちねんせい実況中！≫
記事：安光伸江（READING LIFE編集部公認ライター）
「いま、いきなりしてます」
「あ、じゃひとことだけ……米国リートプラス、５年間延長決定しました！」
証券会社のセミナーに行ったときには会えなかった、いつもの担当のにぃちゃんことＭ師匠から電話があった。セミナーの帰りは４時くらいになるからいきなりステーキの５時までのランチで晩ご飯をすることに決めている。この日食べたのはワイルドコンボ、ワイルドステーキとハンバーグが150グラムずつあるがっつりメニューだった。それを食べ終わってさぁスタバに行こうかな、と思っていると
ちゃっちゃ～らちゃ～らららっらっ（田園）
とケータイが鳴った。げっ、Ｍ師匠だ。うちのガラケーは証券会社からの電話は田園、訪問看護のひとからの電話は春の小川が鳴るようになっているのですぐわかる。なんやねん、さっきセミナーの帰りに呼んだらおらんかったやん、と思って出たら冒頭のことばが返ってきた！
やったぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！
米国リートプラスというのは、前から何度か書いているように、アメリカのリート（不動産投資信託？ なのかな？）とバンクローンとやらを組み合わせた、リスクがわりと少なくて分配金ががっつり出るという商品だ。私は毎月分配型為替ヘッジなし、というタイプにしている。基準価格に対して100円とか110円とか分配金が出るので、ざっくり言って購入価格100万円につき１万円弱の分配金が出る。私はがっつりつぎ込んだので毎月数万円もらえる。元本を本当に切り崩してないのか心配ではあるけど、とりあえず毎月の食費がまかなえるのはありがたい。
そして米国リートプラスは最初の設定から５年で償還とやらをすることになっていて、お客様に利益があると認められたら延長「もありえる」という話になっていた。たぶん延長するんじゃないですかね～、とＭ師匠も課長さんも言っていたけど、これが延長されるかどうかで私の生活設計がずいぶん変わってくる。
リートプラスが始まったのが2016年だったらしくて、当初の償還期限は2021年２月26日ということになっていた。それが、５年延長される「予定」ということが７月３日に公表された！！！！！！ 2026年２月までということは、ＪＡとＭ師匠のところに預けている年金みたいなやつも支払われる時期だ。
リッチ♪
生活、できるじゃ～ん。生きてていいじゃ～ん。
おとうさんおかあさんありがとう。私が生きていけるようにこんなに貯金を残しておいてくれたなんて、どれだけ働いてどれだけ節約して生活していたんだろうね。じぃちゃんが生きてる頃は「ケチやな」と思ってたけど、それは私が生活に困らないためだったんだね。
ありがとうありがとうじぃちゃん、ママ
ありがとうありがとうＭ師匠ならびに証券会社の皆様
米国リートプラスの分配金はざっくり言って年利10％くらいになるので、10年続けてくれたら元本がそのまま返ってくるって感じ。これで元本の切り崩しがホントになかったら？ それってすご～くすご～くありがたい感じ。
音楽大学での仕事が病気でできなくなってまもなく11年。うつ病はまだ薬を飲んでいるし、乳がんも患った。定期的な、長時間の労働はまだできない。こうやって原稿を書いている分にはアタマもからだも平気だけど、立ち仕事はできないし、長い時間じ～っと座っているのもちょっと無理。どかんと気持ちが落ちる前に数時間ごとにお薬をちょろっと飲んでいる日々。
労働、してない。
という引け目は、ある。パートでもなんでもすればいいじゃない、と言われるだろうけど、レジの仕事とかコンビニとかマクドナルドとか、ぜったい、無理！ うちでクマちゃんたちとごろごろ寝て本を読んでラジオの語学講座を聞いて、ゆめシティ（うちから徒歩数分のショッピングセンター）に食べに行ってスタバでお茶したり原稿を書いたりする、というのが日課といえば日課である。
……つまんない。ちょっと退屈。
でも、米国リートプラスのおかげで、ベーシックインカムというのか、月々の食費＋αが確保できるようになった。去年は遺産をだいぶ天狼院ゼミやセラピスト養成講座など勉強や心のケアに使っちゃって、いったい全部でどれくらい使ったかを見るのは恐ろしいのだけれども、リートプラスで月々これだけ入ってくる、医療機器のファンドで年２回分配金がある、というので、プラスのお金が入るようになった。
そうすると、なるべくその範囲で生活して、無駄なお金は使わないようにしよう！ という意識が働くようになってきた。といいつついきなりステーキはプラチナカードだしスタバにもだいぶ貢いでいるんだけど。家を出ないのは精神衛生上よくないからというので、わざわざゆめシティでお昼を食べるようにしてるんだけど。でもその分もリートプラスの分配金でまかなえる。
ありがたやありがたや。
それが５年間延長となると、基本的な生活はできるから、今感じている退屈感を払拭すべく、なにか、そう、何かまだわからないけど、新しいことを、やりたい。
ふつふつとそんな気持ちが沸き起こっている。
生前父は「俺には食べることしか楽しみがないんやけ～の」と言っていた。正直、その気持ちがよくわかるようになった。今は毎日食べることしか変化がない。毎週原稿を書くご用があるからそれなりに経済や世界情勢の勉強をするけど、それくらいしかない。
うが～～～～～～
米国リートプラスが延長されて、月々の生活費がまかなえるうちに。
何か、やりたいぞう～～～～！！！！
それには体調の安定がいちばん。健康第一だ。うつ病はほとんど安定してるけど、まだお薬が必要というのがちょっと気になる。これが薬なしでも元気でぴんぴんしていられるようになったらまた事情は変わってくるんだろうな、と思った。
そして株の方はトランプさんの言動次第という感じで、ぼちぼちでんな～、といったところ。G20の週末に、終わったら上がるだろうからということでアマゾン株を買ったので、７月４日の独立記念日の休場までに
バフェットさんのところ
アップル（やっと買値を超えてきた！）
ビザ
アマゾン
を持っている。とりあえず全部プラスだ。そういえば夕べ上がったんだった。
あとＭ師匠や支店長の勧めでチェックポイント（ティッカーコードＣＨＫＰ）とやらとアリババに買い注文を出したんだけど、安く指値をしたので買えなかった。まぁいいや。アマゾン株で儲けたいとは思っているけど、この間読んだ本に「今の状況はリーマンショック前に似ている」なんて書いてあったからドキドキしている。うまく売り抜けられるといいんだけどなぁ。
日本株は相変わらず村田製作所とペッパーフードサービス。これらは適当なところまで上がったら損切りでも売ろうとは思ってるんだけど、なかなか売る勇気が出るところまで上がってくれない。村田製作所は７月に入ってぐっと上がったので、このまま上昇するか？ と思ったら次の日にはしょぼんとしているし……。Ｍ師匠と話したところでは、実現損益が今プラスなので、年末までにペッパーを損切りして売って調整するのもいいんじゃないか、ということだった。税金対策だ。マイナスだったら税金とられないからね。村田はちょっとマイナスがでかすぎて手が出せない感じではある。どうしてくれよう。
ともかく日本株の評価損益マイナスが大きい。この間載った回ではペッパーがマイナス４万だぁぁぁと騒いでいたのに、今は８万を超えている。おい。なんとかしてくれ。貸株金利が４％だから損切りするより株にしておいた方がいいと思って置いているけど、正直言ってお金に戻したいよ。
といいつついきなりステーキには貢いでいる。なんか今度ワイルドコンボのキャンペーンがあって、ワイルドステーキ300グラム＋ハンバーグ150グラムっていうすごいボリュームのが出るというウワサだ。これが載る頃にはもう出ているだろうけど。お店のひとはこういう新しい情報をこっそり教えてくれる。でもインサイダー取引にはならないよ。これくらいじゃ株価は上がらないに違いない（苦笑）。
今の希望では８月半ばまでに村田かペッパーを売ってリンガーハットを買いたい。そしてまた優待のお食事券をもらいたいなぁなんて思っているところだ。うまく買えるといいんだけどな。ペッパー、下がってるからな……。村田もだけど。
なんてことを書いていると、なんだ、私、けっこう毎日楽しくしてるじゃん、ということも思った。この間ついにセラピスト（いちおうやっている）の方で初めてのお客様がいらしたし。なんとか働けるようになりたい。私の体力で何ができるかな？ 何をしたら楽しいかな？ 天狼院のゼミで学んでいることを、人生に生かしたいな。
まぁそんなこんなで、今は村田とペッパーが上がるのを待っているところだ。ここを乗り越えないとプチ資産家にはなれないだろう。米国リートプラスでベーシックインカムを確保しつつ、株などの資産運用で財産を増やす。年金生活に入る頃には悠々自適になるように。でも年金生活に入ってからも元気で仕事ができたらさらによし。
さて、今日もいろいろ本を読みましょうかね。
つづく。
❏ライタープロフィール：安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年９月、リーマンショックの１週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取る。2016年乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。LTE契約なしのガラケーとiPhone 2本・Android 1本（格安SIM利用）を合計月4000円ほどで使うなど大のガジェット好き。iPad mini・Pro+Apple Pencil愛用。パソコンの日本語入力は親指シフト派。
ライター、セラピスト、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。週間１位複数回。
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
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