メディアグランプリ

第47回:令和2年、あけましておめでとうございます≪素人投資家いちねんせい実況中!≫


記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
 
 

この連載を始めたのが平成最後の建国記念日、時は流れて令和初のお正月を迎えた。
 
といっても曜日の関係で今年の大発会は1月6日だから、今回のお話はすべて年末年始のアメリカ株の取引のことになる。
 
まず、12月23日にいちど、マイクロソフトとビザを全部売った。2019年の実現損益はトータルでマイナスだったから、ここで利益確定しておけばその分には税金がかからない計算だ。これはもちろんいつもの証券会社の担当のにぃちゃんことM師匠の入れ知恵である。その日か次の日に買い戻したらほぼ同じ値段で継続できる、簿価(平均取得価格)は上がる、という話だった。で、あまり賢くない私は当日買い戻してみた。そしたら簿価は前のと平均されて、23日に買った時の値段よりは安く、それ以前の簿価より高いところになった。実現損益はその平均された簿価から計算されたから、最初にゲットしたはずの利益より少ないところになった。つまり税金がかからずに得られる利益が減った、っていうこと。売ったのと同じくらいの値段で買い戻しているのだから、これが得だったんだか損なんだか、
 
わからない
計算、できない
 
とりあえず463.81USD 45705円の利益が出たようだ。これは2019年内に受け渡しだから税金がかからなくてすむ……はず。最初の簿価からだったらもっと利益が出てたから、買うのを一日待ってそっちで利益確定すればよかったかもな~。24日はクリスマスイブで短縮営業だったけど、市場は開いていたもんな。ここまでに売買しておけば、国内約定日が26日になるから、年内の受け渡しになる。25日がクリスマスの休場で、26日に売買すると受け渡しが新年になるのだ。
 
さてクリスマス休暇があけた26日は、なぜかアマゾンがしゅるしゅるしゅるっと上がった。1840ドル7株で指値をしていたのを、慌てて7株から5株に減らしたけど、1840ドルはまだいかないよね、と甘くみていたので放っておいた。そしたら寝ている間に売れちゃった! しかもその日は1863ドルだったか? さらに上がった。げげっ。もっと高いところで指値をしておくんだった、と思ったけど後の祭りだ。もともと簿価1836ドルほどを超えたら一度売ってキャッシュを作ろうと思ってはいたんだけど、こんなに急に上がるなんて。今までずっと1800ドル切ったところで低迷していたのに。予期せぬところで売れたから利益は20ドルほどしか出なかった。もっと高くしておけばあと50ドルはいけたのに……
 
で、その日のうちにエヌビディアを25株買い増した。ちょこっとだけ簿価が下がった。翌27日金曜日はM師匠に連絡がとれなかったので、その夜さらにエヌビディアを10株買った。M師匠の話ではすごく速いチップを作っているとかで、ゲームとか? するのにすごくいいらしい。私はゲームをしないのでよくわからないのだけど、これからの5Gの時代に活躍するんじゃないかな、と思って今のうちに押さえておいたわけだ。
 
30日月曜日、大納会の日の朝にM師匠とやっと連絡がとれた。アマゾン1840で売れちゃった、と話したら、1880くらいで売れたでしょう、と言う。27日金曜日の始値がそれくらいだったからだ。でも私はその前から指値をしていて木曜日に売れたから1840なんです~、と報告した。それで、年内にもう一度アマゾンを売ってキャッシュを作っておくという作戦はどうかと相談したら、それはいい考えだけど、動かないようにと言われた。つまり売ったお金ですぐ次の株を買うなということだ。
 
ちなみに日本株で唯一持っているペッパーフードサービスの2019年の終値は1259円だった。安っ! 12月権利確定で私の貸株も26日にいったん自動返却された。30日に受け渡しになるように自動的に手配をしてくれるのだ。これで株主優待券はもらえる、はず。配当は、今回は無配と発表されているからもらえない。でも貸株金利が4%だから、ずっと持っているなら配当分くらいは金利でもらえているかもしれないね。
 
そして30日月曜日夜。アマゾンを1880ドルで指値してみた。金曜日の始値くらいだ。それより下がっている時間帯が多かったのだけど、ある瞬間1880ドルを超えたので、うまく売れた。220ドルくらい利益が出たので、2020年分としてこれは税金を払うことになるようだ。
 
アメリカの株式市場は大晦日もやっている。だから紅白(見てなかったけど)が終わって日本で「あけおめ~」とやっている時間も、6時までは絶賛取引中なのであった。だから株価アプリを見ていた記憶はあるのだけど、どんな値動きをしたのかよく覚えていない。そして元日だけ休場で、2日からはまた開いているから、新年の市場の動きがどうなるかちらっとのぞきに行ってみたら
 
株価アプリのチャート、緑! 緑! 緑!
 
前日の終値以上なら緑、それより低かったら赤で表示されるのだけど、持っている銘柄ほとんど全部(エヌビディアだけ赤だったかも?)緑だった。なんかすごく上がってる感じで、翌日の報道を見たら、ダウ平均最高値更新とかなんとかいう話だった。ひぇ~。これは動けません。
 
と思っていたら翌3日金曜日は少し下がった。これは何か押さえておいた方がいいかな? という気分になり、マイクロソフトとアップルを少し買い増してみた。簿価はそれぞれ少し上がった。アップルは300ドル超えた瞬間もあったけど、298ドル台で買えた。もっと安い時間帯もあったけど、まぁ最安値で買えなくてもしょうがないよね、と思うことにした。
 
6日からは、楽天証券で扱うアメリカのETFの手数料が無料になるらしい。だからSPYというS&P500のETFを買おうかなと思っているんだけど、上位の銘柄がアマゾンとかアップルとかだから、別にETFじゃなくても個別でいいかな~と思ったりもする。ダウ平均が最高値ということはSPYも上がっているだろうから、手数料払っても2019年内に買っておいた方がよかったのかな? どっちが得なのかな? と悩んだりもする。とりあえずドルはあと少し残っているから、週明けに何か買うかよく考えてみよう。M師匠とも電話できるだろうしね。
 
とりあえず週末1月4日時点では評価損益はプラスになった。ペッパーフードサービスのマイナスが5万超えているしエヌビディアがちょっとマイナスなのにトータルでプラスということは、アメリカ株、がんばってる感じ! 今年はうまく売り抜けて、利益を得たいなぁと思う。そして買いたいものは
 
MacBook Pro 16インチ(6コアの安い方でもいい)
エアコン
 
かな~。エアコンは母が心筋梗塞だか脳梗塞だかを患った入院中に急遽母の部屋(今の私の寝室)につけたもので、なんといっても「ナショナル」ブランドだ。パナソニックじゃないわけ。だからかなりの年代物なわけ。さすがに平成だとは思うけど、20年くらいたってるんじゃないかな。だから壊れる前に買い換えた方がいいかな~という気がする。壊れないでくれたら、今年じゃなくてもいいんだけどね。
 
MacBook Proは、画像とか扱うんだったら持っていた方がいいかな~と思っていて、せっかくアドビなんとかコンプリートプランに入っているから使えたらいいなぁと企んでいるわけだ。今持っているMacBook ProとMacBook AirもOffice 365 やらなんやらのために使い続けるんだけどね。
 
合わせると、50万円くらいするかな? ということは、相当がんばらないといけないなぁ。去年は実現損益マイナス15万円くらいだからね。リベンジしなくちゃね。日本株は相性が悪いので諦めたから、アメリカ株でがんばるよ。円高が心配だけど。
 
と、いうわけで、日本の大発会前の週末1月4日時点での持ち株は
 
ペッパーフードサービス100株(もはや一蓮托生でいく)
 
アマゾン10株
ビザ40株
マイクロソフト70株
アップル30株
エヌビディア50株
 
ビザが少なめだけど、アマゾンを少し売ってビザに回したら金額は全銘柄ほぼ横並びになる感じ。エヌビディアは今マイナスでなんとなく怖いからそのうち売っちゃうかな? という感じ。
 
さぁ! MacBook Proはいつ買えるか? エアコンを付け替えられるか? 今年は本気でがんばってみるよ! M師匠はそろそろ転勤になっちゃうかもしれないから、自分の判断でもうまくいくようにしたいよ!
 
そんなわけで今年も「素人投資家いちねんせい」よろしくお願いします!
 
 
つづく。

 
 

❏ライタープロフィール:安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取り、金融資産と土地家屋を相続。2016年に乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。iPad Pro・mini+Apple Pencil愛用、4Gガラケー(au、通話のみ)とiPhone 3本・Android 1本(データのみの格安SIM利用)を電話代込みで合計月4000円ほどで使うなど大のガジェット好き。パソコンの日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。ライター、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。

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