第8回 《週間READING LIFE「けっこん、します」》
記事:藤原 宏輝(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
‘おふたりの土台作り、関係性を築く基本’
これまで、第2章としてお伝えしています。
個人の見解で異なる事もあるかと思います、個人差もございますので、よくご理解頂いた上で読み進めて頂きたいと思います。
今回は‘健全な関係をつくる’について、です。
結婚します。と、次のステージに進む。
令和のこの現代、結婚生活は様々な形があります。しかし、多くのご夫婦がこれまでと家族の形が変わる事で、おふたりの距離が一気に近くなる、と感じるでしょう。
恋人の時や結婚前には‘好き、大好き、愛してる’などの心地良かった感覚が生活を共にしていく事でふと、違和感を感じたり……。
また、一緒に過ごしていく時間の中で、心地よかった感覚が少しずつモヤモヤした気持ちを感じたり……。
お互いに心地良ければ、長く幸せな関係性が続くと言われています。
結婚して何年も経つご夫婦から‘お互いに空気みたいな存在’という言葉を聞いたことはあるでしょうか? 空気は絶対になくてはならないものですが、目に見えないし自分の邪魔にはなりませんよね。
そんな‘健全な関係をつくる’について、今回はお伝えしていきます。
ご新婦様のご試着がひと段落し、お茶を頂きながらだんだん和んできた頃。
私にはご新婦様のウエディング・ドレス選びの他に、どうしても気になっていた事があり、
「お父様とお母様は、とても仲が良くて、なんだかよく似ていらっしゃいますね」
とつい、言ってしまった。
この言葉が失礼になってはいけないので、ご新婦様のお母様に3度目にお会いした時の事。もちろん、初対面では絶対にそんな事は言わない。
「あら、やっぱり?! 最近、とくによく周りの人たちに言われるのよね。お父さん」
と微笑みながら、お母様が優しくお父様に声を掛ける。
「あ、うん。そうだな」
とお父様が、照れ臭そうに答えた。
ご新婦様のお衣装選びに、ご一緒下さるご両親様は、たいていの場合……。
なぜか? 不思議なほど、仕草や言葉遣いだけでなく、お顔がそっくりだ。
「そのまま、仲良くお買い物に出かけ、昔あったチャーミーグリーンのコマーシャルのように坂道を手を繋いで歩いてそう」
と、ふと思った。
ご両親様の嬉しそうな様子を見ていると、これまでご新婦様がどれほど愛され、大事に育てられたか。手に取るように分かる。
私はウエディングドレスのご試着に、ご両親様がご同行下さるこの時間が好きだ。
ご新婦様のウエディングドレスのご試着の時。
お2人の温度差が、最も出てくる事が多い。
ご新郎様には、ご新婦様のウエディングドレスの違いが分からない事が多い。さらに、試着したウエディングドレスを何着も見ていると、どれも同じに見えてくるようです……。
ご新婦様から「ねえねえ、どっちがいい? 3つ前のウエディングドレスと迷うの」
とか言われてしまうと「3つ前?」と、頭がぐるぐる回る? かも。
ご両親様のように、ずっとこの先‘健全な関係性’を築き仲良く幸せに暮らしていくには?
“魔法の言葉”をお伝えします。
ぜひ! 「これ、いいね。さっきのもいいね」か「とても、可愛いよ」とか「それ、最高だね」と彼女の素敵なところを、1つでも多く見つけて、見つけたところを言葉にしてみてください。
これ、絶対に必要不可欠です!
それが仲良しのご両親様のように‘健全な関係性を築く’一歩となります。
‘健全な関係性を築く’ために
- 言葉にして相手に伝える
面倒臭い、わかっているだろう、は厳禁です。そう思い始めた瞬間からスレ違いは始まります。困った時はまず、ひと言「そうだね」と相手を肯定し受け止めること。
「そうだね。どっちも素敵だから、好きな方を選んだらいいよ」
と、優しく言って下さい。
- 挨拶、ありがとう、ごめんなさい
おはよう、ただいま、おかえり、おやすみ、日常の挨拶すら面倒になる?
かもしれませんが、あなたから先に言葉を発してみて下さい。
当たり前の日常の言葉ほど、関係を支えていきます。
- 必要以上に干渉しない
聞きたいし! は大事ですが、過干渉はやめましょう。
お互い自立した大人なので価値観や世界観は、お互いにリスペクトしましょう。
- 1日1回は相手の良いところを探して褒める
人生において結婚生活が60年の場合、21,900回。
毎日同じ観点でも、違っても1日1つくらいは、絶対に相手の良いところがあるはず。
- 違和感をもし感じたら、そのままにしない
違和感は直感的に感じるものです。その違和感をスルーするとその感覚は記憶に刻まれます。違和感を感じた瞬間にキャッチして、相手に伝えればその時に解決する事もあるはず。記憶に刻まれた違和感は、だんだん判断基準となり心の中に静かに積み重なっていきます。関係性は、だんだん重症に……。
10年、25年、50年……、そして60年。
と、時間(とき)を重ねていくうちに、今回のご両親のように、だんだんとお2人のお顔が、そっくり! になり、空気のような存在になっていくのかもしれません。
なくてはならないけど、心地良い距離感。それが‘健全な関係性’のひとつの形です。
次回からは、いよいよ第3章‘衝突と修復’について、お伝えしていきます。
❒ライタープロフィール
藤原宏輝(ふじわら こうき)『READING LIFE 編集部 ライターズ俱楽部』
愛知県名古屋市在住、岐阜県出身。ブライダル・プロデュース業に25年以上携わり、2200組以上の花婿花嫁さんの人生のスタートに関わりました。さらに、思い立ったら世界中どこまでも行く。知らない事は、どんどん知ってみたい。 と、好奇心旺盛で即行動をする。
何があっても切り替えが早く、とにかく前向き。
これまでのブライダル業務の経験を活かして、次の世代に、未来に何を繋げていけるのか?
といつも模索しています。2024年より天狼院で学び、日々の出来事から書く事に真摯に向き合い、楽しみながら精進しております。
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