週刊READING LIFE vol.170

キーボードの異変とコンピュータの買い替え時《週刊READING LIFE Vol.170 まだまだ、いける!》


2022/05/23/公開
記事:飯田裕子(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
 
 
アップルの「マッキントッシュ・クラシック」やマイクロソフトの「ウィンドウズ95」が発売されてから、はや四半世紀以上。コンピュータは、今や、特に社会人には生活必需品だ。会社員であれば、会社から支給されたり、必要に迫られて個人でも購入し、持ち歩いていることも多いだろう。
 
私がここで言っている「コンピュータ」とは、「キーボード(文字打ち込み用機器)付」コンピュータを指している。タッチパッド(画面を触るだけで操作できる)機能付きのもので、タッチペン(画面に触る時や書き込み時に使えるペン)を使った操作も便利だけれど、まとまった文書やプレゼン資料を作ろうとすると、やっぱりキーボードは必要な気がしてくる。だから、社会人になったら、ほぼ100%キーボード付を使い始める、というイメージがある。
 
学校生活でも、コロナ禍のおかげというのか、だいぶ、デバイス自体は普及してきた気がしている。ただ、小学校や中学校だと、iPadなどのタッチパッド系のデバイスが多くて、打ち込むというよりは、書き込むことが多いだろう。まあ、文字を自分で書くことがまだ大切そうな年齢だから、仕方ないといえば仕方ない。
 
高校生や大学生が、キーボードを使用できるかは、ちょっと微妙なところだ。学校で、一人に一台、キーボード付きノートパソコンを支給してくれたりする場合はいいのだが、そうでなければ、学校でしか触る機会はなくなり、もっぱらスマホだけになってしまうという人も意外といるようだ。そうなると、授業のレポートをスマホで打ち込んで提出する人もけっこういると聞くし、就職活動の時さえ、学校のコンピュータで済ませる人もいるのだと聞いた。高校生や大学生はスマホの早打ちはお手のものだし、作業が出来るのであればそれでも構わない気もするが、卒業論文をスマホで書こうとしていた人がいたと聞くと絶句するし、キーボード打ちが出来ないと、きっと社会人になってから苦労するんだろう、と思ったりする。
 
なんで買わないんだ! 不便だろう? 5万もあれば、勉強に使うぐらいのコンピュータなら変えるんじゃない? と思う向きもあろう。私もそう思う。でも、彼らは、5万もあれば、別用途に使いたい年齢だ。きちんと仕事に就いて定期収入があるのならいいけれども、アルバイトで貯めたお金を、遊びとスマホ、定額サービス(サブスク)などにつぎ込んだら、スマホに次ぐ2台目のデバイスなんて、後回しになってしまうだろうな、ということは、十分想像はできる。
 
そういう私も、うんと大人な年齢のわりに、コンピュータには、日々悩んでいる方だ。コンピュータは、教材を作ったりオンライン授業(だんだん減ってきたが)をしたりするのに必要だ。それに、ライティングの勉強をしている身で、スマホ打ちで5千字を書くなんて、私には絶対に出来ない。ただ、どこまでのスペック(性能)のどんな大きさのコンピュータを購入し、一体どれぐらい使い続けるか? 懐具合と相談すると、とても悩ましい。実は今もちょうど悩んでいる最中なのだ……。

 

 

 

最初、私のコンピュータの異変は、Xから始まった。キーボードのXキー。最初は「あれ? おかしいな。キーが反応しづらくなっている」と思った程度だったが、次第に打てなくなってきて、今では、10回たたいてやっと1回ぐらい反応する程度になってしまった。
 
Xキーなんて、日本語を打つのにはほとんど必要はないはずなのに、なぜ打てなくなったのか? それは、今思えば、私がマイクロソフトを使用していて、文書作成時に、よく「カット&ペースト」機能を使用していたからなのだと思う。もちろん、いわゆる「コピペ」(どこかのホームページからそのまま情報をカットしてきて、ペーストしまくって文書を作り、自分がその文章を考えたようにしてしまう、いわば犯罪行為)は、誓って、していない。でも、例えば、参考文献集や目録を作らなければいけない時などは、図書館の書誌情報などから必要な部分をカット&ペーストしてきて、それを加工してまとめた方が、正確でかつ便利だったりすることがあったのだった。マイクロソフトでカット&ペーストをする時のショートコマンドは、カットが「コントロールキー+Xキー」で、ペーストが「コントロールキー+Vキー」だ。ショートコマンドを打つ時、Xキーは、ブラインドタッチで触りにくいところにあるため、近くのコントロールキーと一緒に変な体勢で押し続けたことが、使えなくなってきた原因だと考えられた。
 
Xキーが打てないのは不便だけれど、まあ、すごく使うわけでもないから、我慢するか……。最近少しカット&ペーストを多用しすぎていたかも知れないし。あまりそういうことをしない方が、文章も結果的には早く書けるしね。
 
しかし、それで終わることはなかったのである……。次は、%キーがだめになってしまった。つまり、テンキ―(計算機並びのキーボード部分)へ手を持っていかないと、数字の5も打てなくなってしまったのだ。「設問3の正答率は30%でした。ちょっと難しかったですね」なんて書いているから、酷使しすぎたのだろうか? 学生さんの怨念か? 少しの間は、「パーセント」と打ってから記号に変換したり、「ご」と打ってみたりしていたが、これらはXキーよりは確実に使うので、しばらくやっていたら、疲れてきてしまった。そうしたら、ほどなくして、&キーもだめになってしまった。これらのキーは、キーボード上では上の方にあるので、ブランドタッチでも滑らかには打ち難い。なのによく使う。きっと打つ時に、ポーン! とはじいたりして、無理な力がかかっていたのだ。
 
普通は、キーボードが壊れるより先に、ハードディスクが満杯になってきて、そろそろ買い替えかな、と思うのだが、キーボードが先にダメになるというのは、私にとっては初めての経験だった。今の代のラップトップコンピュータ(ノートパソコンより少し大きめだが、DVDも入れられて付属物の購入がいらないタイプ)を購入してから、約6年が経つ。しかし、コンピュータの性能や容量が昔より格段によくなってきているので、文書を作ったりインターネットで情報を見るぐらいの使い方しかしないのだったら、今までよりもうんと寿命が長くなってきているのではないか、と想像された。きっと他にも同様の悩みを抱える方がいらっしゃるのではないかしら?
 
実際問題として、だんだんいろいろなキーが打てなくなってきて、困ってしまった。これでは、ものすごく仕事に差し支える。さて、どうしよう? コンピュータを買い替える?
 
本当は、買い替えてもみたい。かも知れない。薄くて持ち運びがラクでスペックもいいノートパソコンか何かを……。でも、まだ使えるんだよね……。私の使用方法でこれからも行くなら、中身としてはまだまだいける。修理は、症状と物によってさまざまらしいが、修理に出す前に、また買い替えの前に、もう少し何か出来ないだろうか?

 

 

 

調べてみると、ネットには、いろいろなことが書いてあった。分かりづらいものも、分かりやすいものも、本当にたくさん。ノートパソコンでキーボード内蔵なのに、本当に何も打てなくなった時は、やっぱりちょっと面倒なことになっているらしく、アプリケーションの方に問題がなくて、水をキーボードに飛ばしたりして濡らした覚えがなければ、バッテリーを外したりして放電してみるといいと書いてあった。それでもだめなら修理に出した方がいいようだ。私のように一部のキーがダメな場合も、異物などで物理的に打てなくなっていないかを確かめ、変わった機能を間違って有効にしていないかどうかを確かめたら、デバイスドライバーやウィンドウズOSを更新してみた方がいいなどと書いてある。異物の確認と掃除ぐらいなら何とかなったが、それ以上のことは……。うーん。大変そうだ。
 
別の選択肢を探してさらに検索してみると、キーボードのキーボタンのうち、使用できなくなったボタン自体を取り外して別のものに付け替える方法というのが出てきた。接触が悪くなっているだけなら、再び接触しやすくすればいいというわけだ。でも、利用できなくなったキーボードのボタンを外してみることは、あきらめた。他は動いているのに、リスクが高すぎる。
 
あきらめずに探していると、内臓のキーボードの利用自体をあきらめて、外付けする方法もあると書かれた情報が出てきた。そうだそうだ、これよ! これなら、私でも試せそうだ。他のデバイスは外付けしてみようと思うのに、なんでそこに気づかなかったんだろう?
 
さっそく家電量販店に行ってみて驚いたのは、売っているキーボードの種類が半端ではなかったこと。USBでつなぐものからBluetooth(無線)のもの、キータッチが浅いもの深いもの、大きいものから携帯式のものまで、棚の2面を使ってざっと50種類ぐらいが並んでいた。こんなに種類があるのなら、今普通に動いているノートパソコンをお使いの方でも、気に入ったキータッチのキーボードを探してみて、外付けで使ってみるのも良いのかも、とも思った。値段もさまざまだった。
 
私は、USBの差し込み口を節約するためにBluetoothのものを選び、中でも、キータッチが試せた機種の中から、大きさが手頃で、自分が打ちやすいと思うものを買ってきた。コンピュータと新たなキーボードを両方並べて置くと、机がいっぱいになってしまうので、少し重ねて利用できるように、ラップトップを少し持ち上げておくための台も購入した。台の値段約2,000円と合わせると、合計で4,000円ぐらいの出費。プラス、電池代で済んだ。
 
その後、どうなったかって? わりと快適だ。何より、修理に出さずに、使い続けられているのがいい。ただ、時々、何の操作もしないでしばらくほっておくと、Bluetoothの通信が切れてしまって、キーを打ってもしばらく(けっこう長い時間)反応しないことがある。反応するのを待っている間に、せっかく思いついたアイデアを忘れたりするので、それを避けたいのであれば、USBでコンピュータにしっかり接続して使った方がいいのかも、とも思ったりはする。

 

 

 

キーボードの問題がなくなった今、私は、もう少し今のコンピュータを使おうかな、という側に傾いている。だいたい7対3ぐらいの前向きさで。正直に言えば、アプリケーションのインストールなどで容量の空きがだいぶ減ってきてはいるので、画面をいくつも開くと動作に問題を感じることもないわけではないのだが……でも、まだまだ使えている。今のところ、キーボード以外の重大な問題も起きてはいない。それに、なんやかやと6年も付き合っている同志でもある。
 
一般的には、5~6年経つとコンピュータの買い替え時で、だいたい3年経ったぐらいからは考え始めた方がいいようではある。だとすると、そろそろなんだけど……。決算セールの時やクリスマス商戦時、新モデルが出てくる1月、5~6月、10~11月頃に安くなったりするそうだから、5月の今は買い替え時ではあるのかも知れないけれど……。それに「『弘法筆を選ばず』と、私たちは違うのだ。弘法ではない一般人はきちんと筆を選ぶべきなのだ」という三浦店主のアドバイスも耳には痛い。だけど、あともう少しだけ……。
 
 
 
 

□ライターズプロフィール
飯田裕子(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)

2021年11月に、散歩をきっかけに天狼院を知り、ライティング・ライブを受講。その後、文章が上手になりたいというモチベーションだけを頼りに、目下勉強中。普段は教師。

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2022-05-18 | Posted in 週刊READING LIFE vol.170

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