抱腹絶倒?!とにかく馬鹿笑いしたい時に見たい映画5選《週刊READING LIFE Vol.216 オールタイムベスト映画5》
*この記事は、「ライティング・ゼミ」の上級コース「ライターズ倶楽部」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
2023/5/22/公開
記事:小田恵理香(READING LIFE編集部ライターズ俱楽部)
ここのところ、何かしら作業したりしてずっと忙しかったな……。
気付けばため息しか出ていないかもしれない。
弱音はなるべく吐かないにはしているけど、何となく疲れた。
そんな日もある。
そんな時私は、心のオアシスを求めてとあるジャンルの映画に頼ることが多い。
そう、コメディ映画である。
傍から見れば、ただただ馬鹿なことばかりしているだけ。
なんなら不快な表現のものも中にはあるかもしれない。
そんなコメディ映画の良い所は頭を空っぽにして、ストーリーを深く考えず気軽に見られることだと私は思っている。
金曜日の夜。
次の日は休み。
朝何も気にしなくてもいい、そんな夜。
コンタクトレンズを外して眼鏡に変えて、化粧も落として室内着になり完全にリラックスモードになったら、クラフトコーラとおやつを片手にTVのスイッチを入れる。
昔と違ってTVの画質は年々よくなり、家でも映画館のような気分を味わうことが出来る。
本当にいい時代になったもんだなとつくづく思う。
ソファに寝転がりながら、楽な姿勢でくつろぎながら見るのはまさに至福の時。
何も考えずただただ笑いたいなと思った時に、私が1人でこそこそ見ているコメディ映画を5つ紹介したい。
□マスク
ジム・キャリーが演じる冴えない銀行員、主人公のスタンリーはひょんなことから緑の木製マスクを手に入れる。
一目惚れした女性、ティナに恥ずかしい所を見られてしまってヤケになり、拾ったマスクをなんとなく顔に付けたスタンリー。このマスクは人間の潜在的な欲求を引き出す、いたずらが大好きな神様“ロキ”が封印されているというものだった。
そんなことを知らず、マスクをつけたスタンリーは緑の竜巻に包まれ、顔が緑色の変幻自在の怪人“マスク”に変身する。同時に超人的なパワーを手に入れ、ティナにアプローチを始めていく。
カナダ出身のジム・キャリーは俳優であり、コメディアンであり、漫画家・絵本作家という顔を持つ多彩な人物。
コメディ映画においてはその存在感から“コメディ王”と呼ばれている。
そんな彼が一気にブレイクしたきっかけでもあるこの映画。
原作が漫画と言うこともありワンピースのルフィと良い勝負が出来るんじゃないかというぐらいに体は伸びるし目玉が飛び出す。心臓を飛び出して相手にときめいていることを伝えるなどコミカルな表現も多く、テンポよく話も進んでいくので見終わった後は陽気な気分に浸ることが出来る。
□ナッティ・プロフェッサー ~クランプ教授の場合~
主人公のシャーマン・クランプは温厚で内気な性格の大学教授であり、超肥満体型。
その体型から毎日トラブルを起こしていた。
授業をしていても自分のお腹で黒板の文字を消してしまうぐらいだ。
そんな中、赴任してきた美人教授カーラの心を射止めようと減量に挑戦する。
だが自力での減量はなかなかうまくいかない。
家族が肥満体型なこともあり諦めていたが、ある日カーラと食事に行った先で体型をバカにされてしまう出来事が起こる。
そんな時自分自身が開発していた“やせ薬”を自分で飲み実験することに。
服用すると一時的ではあるがスリムになり、性格も陽気で強気な口八丁手八丁の別人、バディ・ラブに変身するようになる。
だが同時に、薬の服用回数が増えていくとともに、バディの人格が暴走していく。
最終的に恋の戦いを制するのは、シャーマンなのかバディなのか。
そんなコメディ映画だ。
この映画の驚きなのが、主演のエディ・マーフィーが特殊メイクを駆使して1人で7役も演じているところだ。
どことなくそんな雰囲気はあるものの自然と入ってきてしまうのは、メイクの技術はもちろんエディの演技力と言ったところだろうか。
ちなみに続編では1人で9役も演じている。
下ネタや際どいジョークなどが出てくるので、人を選ぶかもしれないが馬鹿笑いしたい時は1度是非見てみてほしい。
□ビーン
イギリスのITVで放送されていた人気コメディ番組“Mr.ビーン”の劇場版。
ヘンテコおじさんとして日本でも放送されていた当時、私は小学生だったが一時期はビーンの話で盛り上がっていたしビデオもよく借りて見ていた。
その劇場版はイギリスとアメリカの共同制作だ。
ローワン・アトキンソン演じるビーンは美術館で働く警備員。
トラブルばかり起こすので他の学芸員たちからは厄介払いされているが、会長からはなぜか好かれているので追い出すに追い出せない。
ある日、パリの美術館から名画“ホイッスラーの母”がアメリカのロサンゼルスにある美術館に展示されることとなる。
その展示会にロンドンの美術館から学芸員のうち誰かを1名派遣することになるのだが、あろうことかビーンを厄介払いするために美術の専門家としてロサンゼルスに派遣することとなる。
ビーンは空港到着からもうやらかしてくれる。
拳銃を持った警官を見て興奮し、銃を持っていないのに銃を持ったフリをして空港を大混乱させるのだ。
他にも行った先の遊園地のプログラムを勝手に改造して警察のお世話になったり、ホームステイ先の電子レンジを爆発させたりと怒涛のトラブルラッシュ。
極めつけは、名画“ホイッスラーの母”の肖像画の顔の部分にくしゃみをして鼻水をかけてしまう。
ふき取った布にはペンが液漏れしており、顔はペンのインキの色に染まってしまう。
修繕室に辿り着き、シンナーでインクを落とすことには成功したが、シンナーの濃度が強すぎたために元の肖像まで溶けてしまい、さらに強くこすってしまったために顔の部分が完全に消え去ってしまう。挙句の果てにビーンなりになんとかしようと、手書きで顔まで書いてしまうというドタバタぶり。
“ホイッスラーの母”は果たしてどうなってしまうのか。
気になったらぜひその目で見て頂きたい。
□テッド
テッドはうだつのあがらない中年男と生きたテディベアの友情物語だ。
主人公のジョンはいじめられっ子で孤独な少年。
クリスマスのある日ジョンはプレゼントにテディベアをもらう。
テッドと名付け毎日一緒に過ごしていたが、
「本当の友達になれますように」
とお祈りしたところ、何のいたずらかぬいぐるみに魂が宿り、ジョンにとって本当にかけがえのない親友となったのだ。
そしてそのまま27年の時が過ぎる。
相変わらず親友で、ともに中年となったジョンとテッドは、ソファでくつろぎながらマリファナを嗜む日々を送っていた。
そんな二人に愛想をつかした恋人ローリーが、
「自分を取るのか、テッドを取るのかどっちかにして」
と選択することを求めてくる。
ジョンが下した決断とは。
一見するとかわいらしい外見なのに中身はおっさん。
ナッティプロフェッサー以上に下ネタやギリギリのジョークが満載されているので、人と一緒に見る時は気を付けなければならないが一人で見る分には大丈夫だろう。
□ホームアローン
クリスマスの代表作品として公開されてから実はもう30年以上たっているこの映画。
なのにいつ見ても笑える。
本当に不思議な作品だ。
シカゴに住む大家族マカリスター一家は家族総出でクリスマスにフランスのパリへ旅行することとなっていた。
だが当日目覚まし時計が壊れてしまい遅刻寸前。
一家は慌てて家を出る。
だがその際に末っ子である8歳のケビンは置き去りにされてしまった。
ケビンはうっとうしい家族がいなくなり、一人暮らしを満喫する。
そんな中、クリスマスの休暇で留守にしている家を狙う強盗コンビが自分の家を狙っていることを知る。ケビンは自分の家を守るため、持てる知識とおもちゃを駆使して泥棒達と戦うことを決意する。この強盗コンビがなんとも憎めないというか、良い感じにフラグを回収してくれるまぬけなのだ。
所詮は子供のすることだからと舐めてかかるも一通りはまってくれるものだから実に面白い。ホームアローンの良い所は一人ではなく誰と見ても笑えることが多いのもおすすめだ。
これは余談だが、私も2歳の息子にホームアローンのような罠をトミカで仕掛けられていたことがあり、強盗コンビと同じぐらいに悶絶した。
以上の5つがとにかく笑いたくなった時に、私が頼る映画である。
人それぞれ価値観は違うこともあるから笑いのポイントも少し違うかもしれない。
だがなんとなく、何も考えず馬鹿笑いすると心も身体も元気になった気がする。
医学的にも証明されているようだが、笑うことは心と身体にとてもいいことなのだ。
免疫をコントロールしている細胞にいい刺激を与えるし、脳の働きは活性化され、自律神経が整う。また幸福感を感じるホルモンの分泌が促されるそうだ。
笑う門には福来る。
昔の日本人はうまいこといったものだ。
何かに追われていると、忙殺されてしまい笑う余裕すらない。
疲れた時、悲しいことがあった時、良くないことが続くと笑えるかよと思うかもしれない。
ただそんな時でも笑顔を作るだけでも、幸福を感じる脳内物質が出ることは科学的にも証明されている。
そんな時こそ、傍から見れば馬鹿馬鹿しい映画を見て馬鹿笑いしてみるのもいいのかもしれない。
□ライターズプロフィール
小田恵理香(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
大阪生まれ大阪育ち。
2022年4月人生を変えるライティングゼミ受講。
2022年10月よりREADING LIFE編集部ライターズ倶楽部に加入。
病院で臨床検査技師として働く傍ら、CBLコーチングスクールでコーチングを学び、コーチとして独立。日々クライアントに寄り添っている。
CBLコーチングスクール認定コーチ。
7つの習慣セルフコーチング認定コーチ。
スノーボードとB‘zをこよなく愛する一児の母でもある。
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