週刊READING LIFE vol.236

紅葉はないけれど、気持ちよく散策できる宮ヶ瀬ダム《週刊READING LIFE Vol.236 私のベスト・トリップ》

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」の上級コース「ライターズ倶楽部」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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2023/10/23/公開
記事:ペン吉(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
 
 
「涼しくなってきたし、そろそろ紅葉を見に行きたいよね」と、私は言いました。
 
娘が2歳だったとき、まだコロナ禍は続いていました。けれど、「ステイホーム」の規制が緩和されて、ちょっとしたお出かけをして気分転換しよう、ということになったのです。
 
そして、我が家から車でそれほど遠くない場所で検討した結果、「宮ヶ瀬ダム」に行くことにしました。
 
「宮ヶ瀬ダム」は神奈川県愛甲郡愛川町(あいこうぐん、あいかわまち)にある、首都圏最大級のダムです。
 
ダムの下にある「県立あいかわ公園」という広い公園には、ゆったりと自然を満喫できるスポットがたくさんあります。
 
この記事では、私の体験を元に、誰でもリラックスして過ごすことができる、魅力が満載の「宮ヶ瀬ダム」をご紹介させてください。

 

 

 

まず、我が家は南駐車場に車をとめ、中央広場の方へ向かいました。ここにあるパークセンター内では、事務所の方に声をかけると、手作りの缶バッジがもらえるのです。
 
「どのバッジをもらう?」
「ぶたさんっ」と、うれしそうな娘。
 
娘はいつも、この缶バッジをもらうのを、楽しみにしています。
 
食事に関してですが、「県立あいかわ公園」に飲食店はほとんどありません。
 
こちらの「パークセンター」にお弁当を売りに来ている業者さんから購入するか、「工芸工房村」の隣にある「パークサイドキッチン」の軽飲食。ダムの上にある「宮ヶ瀬ダムLake Side Cafe」をご利用ください。
 
業者さんのお弁当は、韓国料理が多かったですが、フライドポテトも販売していました。ただ、作り置きのお弁当ですので、冷たいです。購入したら電子レンジを借りましょう。
 
「パークサイドキッチン」の軽飲食は温かいものを安く食べられ、おすすめです。お店が小さいので、早めの時間に食事をとった方がいいかもしれません。土日、祝日などには、ダムカレー弁当などを販売していると公式ホームページにも記載されています。
 
「もっと、ゆったりと、落ち着いた場所で食事をしたい」ということであれば、「宮ヶ瀬ダムLake Side Cafe」で提供しているダムカレーをどうぞ。
 
ダムを模したカレーなので、ご飯は押し寿司のように固いですが、写真映えすること間違いなしです。

 

 

 

話が少し、それましたね。散策の話に戻りたいと思います。
 
「パークセンター」の周りにある公園は、春になると桜が咲き乱れ、とても美しいです。ですが、今回は紅葉を目的に来たので、公園内はさっぱりした風景になっていました。
 
いつもは「パークセンター」から出発するロードトレイン「愛ちゃん号」に乗って、ダムの下まで行きます。ですが、今回は散策したいので、娘が行きたい方向へついて行くことにしました。
 
当時、よちよち歩きの娘は、階段をのぼるのが大好きでした。なので、必然的に「花の斜面」という、春はツツジがきれいに咲き誇る、階段だらけの丘を登り始めました。
 
思ったよりもつらくありません。途中、景色を眺めながら休み、難なく頂上についたのです。
 
途中で何度も、知らない方と会釈をかわしながらすれ違ったのですが、日本人は社交性が低いのに、会釈で知らない人に挨拶をかえす不思議な人種だな……。と思ったのはここだけの話。
 
けれど、会釈って日本人ぽくてステキだな、とも思っています。

 

 

 

さて、娘が指差す方へ行くと、「森のわたり橋」という名前の大きな橋が見えてきました。娘が楽しそうに渡ります。渡りきると、すぐ右手にお手洗いがあり、おむつを交換できるスペースがあったので休憩です。
 
このまま進んで行くと「冒険の森」というアスレチック遊具がある広場に出ることが掲示板でわかりました。
 
さぁ、大変です。娘は遊具で遊びたいと駄々をこねるでしょう。
 
遊ばせてあげたい気持ちはあるのですが、先ほど通りがかりにあった小さめのアスレチック遊具は、娘の対象年齢ではありませんでした。
 
それでも「遊びたい!」と泣きじゃくる娘を、何度かすべり台の途中から抱っこして滑らせてあげたのです。
 
それよりもはるかに大きいアスレチック遊具となると、娘を止めるのは難しそうです。ここは、主人の腰と膝が悪くなる前に、方向転換しましょう。
 
「あ! あっちに階段があるよ」と、私。
「のぼるっ、のぼるっ」と娘がうれしそうに階段の方へ向かいます。
 
方向転換に成功しました。危なかったです。これが失敗すると、軟体動物のように『くにゃくにゃ』しながら泣きじゃくる娘を抱きかかえる、大惨事になるところでした。
 
「風の丘」という広場の方へ向かうと、自動販売機と休憩スペースがあったので水分補給します。そこから見える「山の神」という坂をのぼると、石でできた階段がありました。
 
娘がうれしそうにのぼります。階段をのぼりきると、なぜか道路に出ました。マップで確認したところ、一般車両は通れない道のようです。左に向かって道路を歩くと、なんと、ダムの上でした。
 
今まで楽をして、下の方からエレベーターや、ケーブルカーを利用していたので、歩いてここまで来られたことに感動しました。
 
ダムの展望エリアから見てみると、「結構歩いたんだな」と驚きです。体力がなく、すぐに「膝が痛い、腰が痛い」と不平不満を言う主人が、景色を楽しみながら来られたのですから、すてきな散策でした。
 
本人は「また行きたい」、と行く気満々です。
私もこれくらいの運動量なら、気持ちよく散策でき、楽しいので、また来ようと思います。
 
「宮ヶ瀬ダム」は定期的に観光放流を行っています。我が家はいつも都合が合わず、本物を見たことがありません。
 
観光放流は12月から3月は行われていないので、来年に体験しようと思います。

 

 

 

さて、ダムの上からの景色を堪能しましょう。宮ヶ瀬湖の水の色はエメラルドグリーン。とてもきれいです。娘も「きれい、きれい」とはしゃいでいます。
 
反対側の放流する方は、自然の景色もきれいですが、遠くに町並みが見えます。ダムの上には展望室があるので、そこからの景色も楽しんでほしいです。
 
ダムの奥の方には「水とエネルギー館」の建物があり、受付でマニア大好き「ダムカード」がもらえます。
 
2019年には、「天皇陛下が御在位三十年を迎えられることを記念して、宮ヶ瀬ダム、石小屋ダムの特殊デザインの記念ダムカード」が発行され、もらったことがありました。
 
キラキラしたレアカードという感じです。もらうときに名前などを記入した紙と引き換えた覚えがあります。
 
ここで疲れを癒やすため、この建物内にある「宮ヶ瀬ダムLake Side Cafe」でコーヒーゼリーを食べながら休憩することにしました。コーヒーゼリーを受け取ると、なにやら普通なら乗っていないものが……。
 
「あんこ?」
 
コーヒーゼリーにあんこが乗っているデザートは初めて見ました。少なくとも関東に40年住んでいる私は知りません。どこかの地方では普通なのでしょうか。
 
コーヒーゼリーとアイスクリーム、あんこを一緒に食べると、「あ、悪くない」。
 
私も主人も、おいしくいただきました。娘はまだ偏食がひどく、お店で販売しているものが食べられないので、持参したベビー用のおせんべいをしゃくしゃく食べます。絵本がたくさん置いてあったので、片っ端からめくって見ていました。
 
建物の正面には、宮ヶ瀬湖を走る遊覧船、「ミーヤ丸」のチケットが購入できる売店があります。船乗り場は急な階段をくだって乗るため、ベビーカーは難しいです。
 
チケットを購入し「ミーヤ丸」に乗れば、湖を一周したり、目的地の船乗り場に行ったりできます。反対側の岸辺では、クリスマスになるとイルミネーションや大きいクリスマスツリーを目当てに観光客が押し寄せます。
 
宿泊施設や飲食店、お土産屋さんがたくさんあるので、余裕がある方は行ってみてくださいね。
 
ちなみに、チケット売り場の周りにいる管理スタッフの方々はおしゃべりが大好き。話しかけてもらったり、話しかけたりすると、宮ヶ瀬ダムについての説明や、四季折々の風景の良さなどを教えてくれますよ。
 
我が家は紅葉を探しつつ、散策して疲れたので駐車場の方へ戻ることにしました。

 

 

 

帰りは楽ちんコースで、「インクライン」というケーブルカーに乗ります。この「インクライン」はもともとダムを建設するときに使われていたものを、観光用にケーブルカーとして活用しているそうです。
 
斜面がかなり急で、4分の間の景色はダムの壁。ダムの横にある階段が気になります。利用できたら楽しそうです。「インクライン」は有料ですが、ダムの中央にあるエレベーターは無料ですよ。
 
ただ、このときはコロナ禍でエレベーターは感染の恐れがあるため使用できず、「インクライン」しか稼働していませんでした。
 
さて、下まで来ましたが肝心の紅葉が見当たりませんね。ダムの下にはロードトレインの「愛ちゃん号」の停留所があります。楽をして帰りたいので乗って行きましょう。
 
「愛ちゃん号」に乗っていると、アナウンスで宮ヶ瀬ダムについての解説をしてくれます。ここで、今日一番の衝撃を受ける発言がありました。
 
「宮ヶ瀬ダムでは、唯一こちらの木が紅葉になります。残念ながら、宮ヶ瀬ダムでは紅葉はこれしか見られないのです」
 
「なんですって!? (心の中の声)」
 
これだけ多くの自然がある場所なのに、紅葉がないなんてあり得るのでしょうか。それはもう、スキー場に雪がないのと同じくらい、スゴイことなのではないでしょうか。
 
まさか、落葉樹の木が1本しかないなんて……。どうりで宮ヶ瀬湖の周りにある自然が、もみの木のように緑だなと思いましたよ。
 
しかし、紅葉が見られなくて残念でしたが、「宮ヶ瀬ダム」と「県立あいかわ公園」の自然を堪能し、のんびり散策ができたことで気持ちがリフレッシュできました。
 
娘が、こんなにたくさん歩いたのは初めて見たので、とても楽しかったのだと思います。もう少し大きくなって、遊具の対象年齢になったら「冒険の森」のアスレチックエリアにも連れて行ってあげたいです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。私の体験を元に、誰でもリラックスして過ごすことができる、魅力が満載の「宮ヶ瀬ダム」をご紹介させていただきました。
 
ここで、少しお知らせがあります。2023年10月現在。「冒険の森」のアスレチックエリアは10月23日~3月下旬まで施設の更新、修繕のため使用ができなくなります。リニューアルされる頃は桜の季節ですね。その日を楽しみに待っていましょう。
 
ロードトレイン「愛ちゃん号」は10月7日より故障のため、再開が未定となっております。「愛ちゃん号」に乗りたいという方は、公式ホームページをご確認くださいね。
 
これらの休止情報は残念ですが、公園は広く、他にも簡単な遊具があります。ハイキングで自然も堪能でき、ダム周辺の景色はいつでも楽しめますよ。
 
この記事ではお伝えできませんでしたが、少し離れたところに観光客に人気のジェラートがおいしい服部牧場や、アンパンが有名なオギノパンもあります。ぜひ、「宮ヶ瀬ダム」の周りにある観光スポットも探してみてください。
 
この記事が、みなさんが自然を満喫しながら、楽しいひとときを過ごせるきっかけになれたら、うれしいです。
 
 
 
 

□ライターズプロフィール
ペン吉(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)

東京都生まれ。神奈川県相模原市に35年近く住んでいましたが、現在は東京都在住。
3歳女児のママ/WEBライターコース【初級】【中級】、取材ライティングコース修了/WEBライター検定3級/チャイルドコーチングマイスター資格/noteの公式マガジン「#編集 #ライター 記事まとめ 」に選ばれました。現在、育児の合間をぬってWEBライターの仕事を探し中。

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2023-10-18 | Posted in 週刊READING LIFE vol.236

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