第82回：アップル株式分割！ 利益確定売りも、の巻《素人投資家いちねんせい実況中》
記事：安光伸江（READING LIFE編集部公認ライター）
8月31日、アップルの株式が分割された。１：４だ。
楽天証券での表示はいつ変わるのかな～とワクワクしていたのだが、夕方だったか、
平均取得価格は、分割後
現在価格は、前日の終値
になっている時間帯があった。不具合だと後でアナウンスはあったけど。評価損益がプラス300万円を超えていて、きゃ～すご～い、とぬか喜びした。手違いだとわかっているけど、なんとなく嬉しかった。これくらいプラスになるといいんだけどなぁ。
取引が始まってからの現在価格は分割後のものになり、評価損益も合計でプラス60万円くらいになった。うちにしては十分多いのでホクホクだ。というのも、バフェットさんが日本の商社に投資していると伝わったことで三菱商事などが上がり、株式分割でアップルも上がったから。わ～いわ～いうれしいな。もちろん利益確定するまでは「儲かった」とは言えないけど、評価損益がプラスというだけでワクワクしてくる。
さて前週末は安倍首相の辞意が報じられたのを受けて、金曜日午後２時を過ぎたあたりで日経がかく〜〜んと下がったのだが、月曜日は午前10時の時点で400円超高になった。官房長官が総裁選に出馬する意向、というのが報じられたのがこの頃だ。政策が引き継がれるという期待から幅広い銘柄に買いが入っている、と日経に書いてあった。そしてバフェットさんのとこが５大商社株の発行済株式の５％を取得したという報道。なんか期待感しかない感じ？
手持ちの三菱商事がいきなり上がったので、いつもの連絡をくれたうちの担当のにぃちゃんことＭ師匠に「バフェットさんですかね？」と開口一番言った。だいぶ、どういう理由で上がり下がりするか、というのが腑に落ちるようになってきた。Ｍ師匠と相談の結果、まだ上がるから今急いで売ることはない、という結論になった。それに９月末に配当も出るし。もちろん配当より値上がり益の方が多ければ売ってもいいんだけど、ずっと持っていたら134円／株が毎年入ってくる（半期だと半分ずつ）のだったら、定期預金より割がいいじゃないか。そしてクレカの支払いなどでお金がいる時は、いざとなったら売ればいい。日本株ってあんし～ん。アメリカ株だと為替の心配があるから、だいぶ儲けてないと売れないけど、日本株はそのままお金になるのがいい。
ここで、月末の時点での日経などを比較してみよう。
7月31日
日経 21,710.00
ダウ 26,428.32
NASDAQ 10,745.275
8月31日
日経 23,139.76
ダウ 28,430.05
NASDAQ 11,775.456
S&P500 3500.31
8月31日は月曜日だったので前の週末と比較してみると
8月28日
日経 22,882.65
ダウ 28,653.87
NASDAQ 11,695.63
そして9月4日の週末を書いておくと
9月4日
日経 23,205.43
ダウ 28,133.31
NASDAQ 11,313.13
S&P500 3426.96
ふ〜む、ダウがんばってるな〜。9月1日の日経より抜粋してみると、
８月のダウ平均は7.6％上昇。４月以来の上昇率の高さで、８月としては36年ぶり。金融緩和が続くとの期待からマネーが株式に向かう構図が続く。NASDAQは31日も史上最高値を更新。
アップルは８月に22％上昇（株式分割を考慮した基準）。時価総額は2兆2千億ドルを超え、連日で世界記録を更新。
ＦＲＢは27日、物価上昇率が２％を超えても金融緩和を続ける方針を表明。低金利が長期化する可能性が高まり、株式を買う動きが強まった。
31日にはNASDAQが11775.46と過去最高を塗り替えた。
と、景気のいい話が並んでいた。
私はというと、Ｍ師匠にAMD（アドバンスト・マイクロ・デバイス）という会社の株を勧められて（ハイテク関連、チップとかを作る会社らしい）２日に試しに手持ちのドルで20株買ってみた。前日終値より少し安い91ドルで指値をして、取引開始前になんとなく91.5ドルに上げておいたら、知らない間に買えちゃった。あら～。安値は88.74ドルだったから、90ドルで出しておいてもよかったな～と思った。まぁ誤差の範囲内だけど。
そしてその夜、というか３日の明け方、なんとなくマイクロソフトがひゅひゅひゅ～っと上がっていたので、なんとなく「ふん？」とカンが働いて、４時過ぎに20株ほど成行で売ってみた。1株232.38ドルで売れて、実現損益で560ドルくらい儲かった！ やった～。翌朝Ｍ師匠に「マイクロソフト232.38ドルで売れました」というと「いい時間帯に売りましたね」と褒められた。20株しか売らないのが小心者なんだけど、だいぶ上手になった、と褒められて気分は上々だ。
３日の夜はアメリカ株が下がった。たぶん利益確定売りだろうな、と思った。調整が入った、ってやつかもしれない（まだ専門用語がアタマの中でこなれていない）。AMDも買った時よりさらに下がっているので、４日金曜日、Ｍ師匠に「AMDを追加で買うというのはどうでしょうねぇ？」と相談した。「80切っていたらアリです」という答えだったので、79.5ドルで指値をしてみた。ついでにアップルも下がっていたから117ドルで指値をしてみた。そしたら両方とも買えちゃった。というかもっと安い時間があったからもっと安くしておいてもよかった。ここがうまくいかないのが小心者たるゆえんだろう。
株価アプリを見ていると、４日は取引開始からみんなと～～～～～ん、と下がって、底をつけて少し上がり、また下がって、それからまたあがる、という動きをしていた。私がチェックしているどの銘柄もチャートの形が同じだったので、個々の銘柄で何か問題があったとは思えない。政治的に何か起こったのかな？ とニュースを探ってみたけど、特に何も書いてない。トランプさんがまた爆弾発言でもしたのか、と勘ぐったんだけど、どうやらそんな気配もない。
ということは。
調整。
利益確定売り。
なんじゃないかな？ と思うんだけど、どうだろう？
金曜夜の取引に関しては100％自力でやらないといけない。それがよかったかビミョーだったか、プロの目による判断は月曜日までわからない。あああああ。この連載を書くのは土曜日の朝のスタバと決めていて、今回は土曜日に寝坊したから日曜日に書いているんだけど、月曜日にＭ師匠と電話で話すまでは不安でしょうがない。アップルが下がっているところで買ったのは正しい判断だったのだろうか。AMDは言われた通りの値段で買っているから大丈夫だと思うけど。う～ん。
で、９月第１月曜日は Labor Day とやらでアメリカ市場は休場だそうだ。だから３連休前の利益確定売りなんじゃないかと思っているわけ。Labor Day って日本で言えば勤労感謝の日みたいな感じかしら。
ではいつものように証券会社のレポートなどから週の振り返りをしてみよう。
東京
8月31日：４日ぶり反発、押し目買い優勢。首相の辞任観測が流れ売られた銘柄に割安感が強まり買い戻された。
9月1日：小反落。日本株全体を動かす材料がなく、方向感に乏しい一日。
２日：米株高を好感して反発。輸出関連銘柄の一部に買いが入る。
３日：上伸。米株高を好感。日経平均23465.53円、新型コロナ感染拡大に伴う急落前の水準（2月21日23386.74円）を６ヶ月半ぶりに回復。官房長官の出馬表明で投資家に安心感が広がる。
４日：３日ぶり反落。米株安を嫌気し利益確定売り。
ニューヨーク
8月31日：４日ぶり反落、利益確定売りが広がる。株式分割後初日のアップルとテスラは大きく値を上げる。
9月1日：ダウ反発。成長期待の高いハイテク株に買いが集まる。NASDAQは３営業日連続で終値の史上最高値を更新。５Ｇ対応のiPhone生産の検討報道を受けアップル４％上昇。
２日：ダウ続伸、６ヶ月半ぶりに29000ドル台を回復（29100.50ドル）。NASDAQ４営業日連続で終値の史上最高値を塗り替えた（12056.44）。
３日：ダウの下げ幅が一時1000ドルを超えた。8月に急上昇したIT株に利益確定売りが膨らむ。NASDAQは５％下落。アップル８％安、２日につけた史上最高値と比べると時価総額で2900億ドル減った。テスラやエヌビディアも９％値下がり。前日にダウ平均が6ヶ月半ぶりに29000ドル台を回復したことを受けて、利益確定売りが広がる。翌日に8月の雇用統計発表、また3連休を控えて「売りが出やすい状況」だった。
４日：ダウ続落、159ドル安。利益確定売りに押される。雇用統計は、失業率8.4％と前月(10.2％）から大幅に低下。市場予想の9.8％も下回った。労働市場の改善傾向が好感され、ダウは取引序盤に上伸。買い一巡後はハイテク株への利食い売りが止まらず、下げ幅は一時600ドルを超える。２日連続の急落に売られすぎ感も強まり、終盤には下げ幅を縮小。「相場環境は変わっていない。３連休前にひとまず利益を確定さけようという動きが出た」（日系証券）
日本は政策が継続されそうな感じで、なんとなく安心感が広まっている感じ。
アメリカはぐぁ～～～～っと上がった後だから利益確定売りで一時的に下がっている感じ。これはバブル崩壊ではない、と見ているんだけど、どうだろう？ Labor Day のお休みのあとどう動くのか、アメリカ市場から目が離せない！
さてそのLabor Dayの7日だが、日本では「今までに経験したこともないような勢い」の台風10号が来るとかで、ここ下関でもいろんなお店がお休みになることが発表されている。なんと、我が愛するゆめシティも７日は全館休業が予告されているのだ。年中無休のゆめシティが休みなんておおごとだ。食べ物買って帰らなくちゃ。雨戸閉めなくちゃ。
そんな台風が心配な週末の持ち株は
三菱商事500株
アップル80株
AMD 40株
マイクロソフト140株
評価損益プラス383,165円。
そういえばAMDとアップルを買い増して残ったドルを円に戻したのだった。ちょっと円安かな？ と思ったので。そういうカンもだいぶ働くようになってきた。Ｍ師匠の教育が行き届いているといえよう。
ともかく、台風がきても何事もなく過ぎることを祈ろう。
災害の少ない下関、が売りなんだけど、とりあえず雨戸は閉めたよ。
つづく。
❏ライタープロフィール
安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年９月、リーマンショックの１週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取り、金融資産と土地家屋を相続。2016年に乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。
iPad Pro WiFi版、iPad miniセルラー版＋Apple Pencil、iPhone11・Pixel 3などを格安SIMデータ専用で、通話は24時間かけ放題のガラケーを利用するなど大のガジェット好き。パソコンの日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。ライター、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。
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