ふな寿司をめぐる冒険
「滋賀にはものすごく臭い“すし”があるらしい」と、全国的に密かに噂されている、鮒ずし。
琵琶湖の固有種であるニゴロブナを塩漬けにし、更に飯漬けにする発酵食品で、昔から保存食として食べられている。「鮒ずしを食べるぐらいなら、消費期限切れた牛乳を飲むわ」と言う人もいるぐらい嫌われてもいるけれど「鮒ずしがあれば、他には何も要らない!」というぐらい愛されている食材でもある。
食の多様化が進んだ現代において、未だに鮒ずしが食されているのは「美味しいからである!」そして「ここまで嫌われながらも、熱狂的に愛される食材は他にない!!」という思いから、一口食べたその日から鮒ずしのとりこになったライター・すずきのりこが、鮒ずしが大好きな人、滋賀の料理人、漁師などに話を聞きながら、鮒ずしとはどんなものなのか? その魅力は何なのか? を探る!
熱狂的に鮒ずし愛、滋賀県愛に溢れる本連載が鮒ずしの概念を変える!?