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週刊READING LIFE vol.52

スタバとポメラで生産性アップ!《 週刊READING LIFE Vol.52「生産性アップ大作戦!」》


記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
 
 

「アニバのミスト、トールで」
 
いつもの行きつけのスタバで今日頼んだのは、本日のドリップコーヒー「アニバーサリーブレンド」のカフェミストだった。ホットのドリップコーヒーを温めたミルクで割る、いわゆるカフェオレのことをスタバではカフェミストという。このところホットコーヒーをブラックでたくさん飲むのが苦手になった私にとっては、カフェミストはパワードリンクだ。いつも氷入りのお水とトレーをもらうので、行きつけの店では黙っていても水とトレーがセットでついてくる。
 
自室に机がないこともあり、私が原稿を書くのはこのスタバがほとんどだ。だから生産性アップに欠かせないのが、まず、このカフェミスト。スタバではドリップコーヒーもしくはカフェミストを頼むとドリップコーヒーのおかわりが100円でできるので、原稿を書くのに長居したい時はおかわり前提でミストかアイスコーヒーにする。アイスコーヒーは半分くらい飲んだところで備え付けの無料のミルクを足してカフェオレ風にする。量も増えるしお得な気分。
 
そして重要なのが水だ。これは頼みに行けば何度でもおかわりができるので、コーヒーを飲みながら水を飲み、コーヒーを飲み終わっても水だけ飲んで原稿執筆を続ける。コーヒーとお水がぐるぐるとからだの中をかけめぐり、脳の回転もよくなるような気がする。
 
原稿を書くのは、キングジムから出ているデジタルメモ「ポメラ」DM200だ。軽くて丈夫で電池持ちがいい。私はワープロを使っていたパソコン通信時代、つまり前世紀から「親指シフト」という入力方法を使っている。親指とほかの指の同時打鍵などを使って、かな文字を1ストロークで入力出来るというものだ。ローマ字入力も一応はできるのだが、アタマの中でローマ字に変換するストレスがかかってつらいので、親指シフトでかなを直接入力するのがお気に入りだ。スマホでもローマ字ではなくフリック入力してかな文字を直接入れている。ローマ字よりフリックの方が楽、という人なら親指シフトのよさも感じてもらえるんじゃないかと思う。
 
そしてこのポメラDM200では、親指シフト入力がサポートされているのだ! MacBookでも親指シフトできるが、そのためにはLacailleなどのソフトが必要だ。ポメラなら本体の設定に親指シフトがある。だから親指シフト使いが外で入力作業をする時はDM200が圧倒的にオススメ。入力速度はローマ字でももっと速い人がいるだろうけど、1ストロークでかな1文字ずつ入るというのはホントに手が楽で、手がしゃべるような感覚がある。脳への刺激も心地よい。だからポメラで親指シフト入力することは、私にとっては生産力アップのもっとも大事なキーポイントといっても過言ではない。
 
MacやWindowsでもソフトを使えば親指シフトできるんだから、MacBook Airなどを持ち歩けばもっといろいろ出来ていいんじゃない? という考え方もあるだろう。でもポメラならMacBook Airの半分以下の重さだし、入力専用マシンだから執筆に集中できるのがいい。あと電池の持ちもよく一日中入力でき、micro USB経由でモバイルバッテリーから充電することだってできる。もっとも私はうちの近所のスタバに数時間いて書いているだけだから、モバイルバッテリーは持ち歩いてないのだけれど。
 
あとMacBookよりポメラの方がいいのは、本体が小さいから場所をとらないということだ。スタバのテーブルにトレーを置いてもポメラなら十分なスペースがとれる。13インチのMacBook Airだと小さい方のトレーにしてもらってギリギリ置けるかな? というところだろう。ポメラならクッション性のあるパームレストを手前に置けるのが心地いい。これも生産性アップに役立っている気がする。パームレストは巾着袋に入れて、ポメラと一緒にリュックにぽん、と入れてある。そしてその巾着袋に一緒に入っているのが
 
パソコン用のめがね
 
である。遠くを見るためのお出かけ用、近くを見るためのパソコン用、母の生前お料理をしていた頃使っていた台所用、の3種類の単焦点のめがねを使い分けているのだけど、そのうちパソコン用のを袋に入れて持ち歩いている。ポメラの白黒反転画面でパソコン用のブルーライトカットが必要かどうかは定かではないが、乱視が入っていることもあり、このめがねをかけた方が執筆しやすい。これまた生産性アップの重要アイテムだ。パソコン用のめがねをかけて入力していると、頭がクリアになったような気分になる。
 
コーヒー、ポメラ、パソコン用めがね。この三種の神器のほか、もちろんスマホも持ち歩いている。ポメラDM200はWi-Fi接続してメール経由でデータを外に出せるので、iPhoneでテザリングしてEvernoteにメールするのだ。メール受信はできないもののメール送信はできるので、Evernoteに原稿の下書きを送るほか、ブログもモブログとして書くことができる。
 
そして原稿を書いたらポメラからEvernoteに送り、iPhoneやiPadのEvernoteで読み直す。ポメラでは背景を黒にしていることもあり、Evernoteでは見え方が違って、誤字脱字や文章の変なところを見つけやすくなる気がする。iPhone のフリック入力で編集することもある。そして家に帰ってからMacBookのWordにコピペしてそこで最終的な編集をしてからFacebookグループにアップする。完成原稿はもう一度Evernoteにコピペしなおして保存しておく。こうしておけば古い原稿、特に連載原稿の前の回などを読み直すのにiPhoneやMacでEvernoteを開けばいいから、かなり重宝している。
 
あとは資料になりそうなことをMacBookやiPhoneの純正メモアプリに入れておくのも重要だ。MacとiOSの連携は素晴らしく、どこで入れておいてもiCloud経由でメモが同期されている。だから外にいる時はiPhoneのフリック入力でちゃちゃっとメモしたり写真アプリから写真をメモアプリに入れたりすればいい。家にいる時はMacでいろいろテキストを書いたりスクリーンショットを貼り付けたりしてもいい。そう、以前はテキストしか同期できなかったのが、画像を貼っても同期できるようになったのだ。iPad+Apple Pencilで手書きメモを作ったのも同期できる。iPhoneやiPadを持っている人はMacを1台持っておくととっても便利に使えると思う。
 
ポメラDM200にもポメラSyncという機能があって、Gmail経由でテキストファイルをMacやiPhoneのメモアプリと同期できる。メモアプリで書いたものをポメラで編集できるのだ。だがポメラSyncは同期するのに時間がかかるので、ポメラを入力専用にして、Evernoteにメール送信して原稿を外に出すのが速くて便利だと思う。
 
あとiPad mini第5世代からApple Pencilに対応しているので、ポメラとともにiPad miniを持って歩くと幸せになれると思う。手書きメモが作れるからだ。キーボードで入力作業をするのもいいけど、手書きの方がアイデアが浮かびやすい、ということもあるだろう。だからiPad Proか第6世代以降のiPad、もしくは第5世代のiPad miniとApple Pencilを持っているとこれまた生産性があがる。iPad miniでもパソコン用のページが見られるし、日経新聞や山口新聞の紙面ビューワーなどはパソコンよりむしろiPadシリーズの方が見やすいから、iPhoneだけ持って歩くよりiPad miniを加えた方がいい。
 
そんなこんなで私の生産性アップ大作戦! は
 
スタバでドリップコーヒーかカフェミストを飲み、おかわりできる態勢を作る
ポメラ、iPhone、iPad miniなどガジェットを充実させ、クラウドを活用する
親指シフト入力を駆使して入力のストレスを軽減する
パソコン用のめがねやパームレストで快適環境を作る
 
といったところだ。これで連載「素人投資家いちねんせい」を半年以上書き続け、ライティングゼミやライターズ倶楽部の原稿も書いている。書き終えるとなんだかすっきりした気分になる。
 
もっともっと生産性をアップして、いつかは本1冊まるまるポメラで書いてみたいな! スタバでね。

 
 
 
 

◻︎ライタープロフィール
安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)

山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月に病気療養のため実家に帰り、音楽をやめて田舎暮らしをしている。iPad Pro・mini+Apple Pencilを愛用し、LTE契約なしのガラケーとiPhone 3本・Android 1本(格安SIM利用)を電話代込み月5000円未満で使うなど大のガジェット好き。文字入力は平成の初めから親指シフトとATOKを利用。ライター、セラピスト、ブロガー、素人投資家。
Web READING LIFE で「素人投資家いちねんせい」を30回超連載中。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。週間1位複数回。

 
 
 
 

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2019-10-07 | Posted in 週刊READING LIFE vol.52

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