素人投資家いちねんせい

第40回:冬時間になりました≪素人投資家いちねんせい実況中!≫


記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)

 
 

11月4日、アメリカ市場は冬時間に戻った。
 
ヨーロッパ中央時は一週間前に戻ったんじゃないかと思うんだけど、Googleカレンダーの「アメリカの祝日」によれば、11月3日が
 
Daylight Saving Time ends
 
夏時間終了! ということのようだった。だからニューヨーク市場の取引時間は、日本時間で午後10時半からだったのが11時半からになった。朝は6時までだ。
 
これは……眠い。
 
NHKラジオの語学講座をこよなく愛する私は、9時~10時に基礎英語1〜3とラジオ英会話を聞いている。寝落ちすることもあるけど、タイマーで鳴るからいちおう聞いている。そして10時15分からがまいにち中国語。これも挫折してはいるけどたまにわかることばもあるから聞いている。
 
それが終わると、ニューヨーク株式市場の取引時間~♪
 
というのが夏時間の楽しみだったんだけど、それが1時間遅くなった。23時台にあるニュースで英語術とビジネス英語とボキャブライダーもいちおう鳴るようにタイマーをセットしてあるんだけど、ビジネス英語の途中まで聞いてやっと! やっと! ニューヨーク市場が開く。
 
……眠いよ
 
晩ご飯の早い私はたいてい先に寝ちゃって、うとうとしながら基礎英語を聞き、中国語はBGMで(はっきりいって何も理解していないに等しい)、たいていは英語の睡眠学習をしているところで
 
ふっ
 
と枕元のiPhoneで株価アプリを見る、というのが今週からの日課になった。それからも中途覚醒するし、睡眠のためにはアメリカ株の取引はあまりよろしくないかもしれない。6時まで取引できるんだから、5時台に早起きして株価アプリを見て、6時からまた基礎英語を聞く、というのが健康的でいいのかもしれない。
 
でも
 
夜中の株価の動きをオンタイムで見たいんだよな~。売買しようと思っている時期は特に。
 
といっても今はビザ・アマゾン・マイクロソフトの鉄板といっていい銘柄を持っていて、アマゾンがだいぶ下がっていることを除けば文句はない。ビザは181ドルになったら半分くらい売ろうかな、と思っていたのでいちおう指値もしている。木曜夜は180ドル65セントまでいったから、もうちょっとでどかんと売っちゃうところだった。まだ売るのは早い気もするから金曜夕方に182ドルに上げてみた。さぁどう動くかな。
 
さてこれを書いているのは8日金曜日の夕方である。今日は午後から証券会社のセミナーに行ってきた。8月に引き続き、人気ストラテジストさんが下関支店に来てくれたのだ! 私はストラテジストさん目当てなんだけど、この方が来る時はいつも2本立てで、前になにやら会社の説明がある。前回は証券会社自身の説明で、今回はトラクターなどを作っている老舗の会社の説明だった。
 
なんかいまどきの農業の機械化はすごいらしい。たとえば稲を刈る機械にセンサーがあって、田んぼ1枚1枚について米の成分やなんかがわかって、それに応じて肥料をどうするかとか決められるんだって。その管理は別の場所で一元化できるし、現場でいる人もスマホでいろいろ情報を見られるんだって。
 
すご~い
 
日本株はこのところ痛い目にあっているから投資するには至らないのだけど、いろんな世界があるんだなぁということがわかって面白かった。こんな機械化した農業なんてじじばばにはついていけないでしょう、とも思ったけど、若い人がどんどん農業に参入することを想定しているらしい。なるほどねぇ。
 
その会社は農業機械だけじゃなくて下水道の管とか? いろんなものを作っているらしかった。私たちの清潔で文化的な生活を支えてくれている縁の下の力持ちだ。こういう話を聞く機会も面白いものだな、と思った。経済の勉強をしていると世の中のいろんな情報が入ってくるのがなかなかよい。
 
さて人気ストラテジストさんは、相変わらず忙しそうで、今日もiPhone 7を持ってきていた。今日は「スタバに行くのをやめて1日350円投資すれば何十年後には何千万円」という話は出なかったし、いつもアメリカ株一辺倒の話なんだけど日本株についても話をしていた。
 
日本は人口が減っているというけど、労働人口はむしろ増えているんだって。それは年を取ってからも働く人や、女性の労働人口が増えているから、ということのようだ。年金がもらえるのがだんだん延びるというのでみんなが働くようになったのと、健康寿命が伸びてきているおかげらしい。
 
あと消費だけど、日本人がひとり年間に使うのは120万円くらいなんだって。で、インバウンドというか日本に来た外国人ひとりが使うのが15万円くらい。だから8人来てくれれば日本人の人口がひとり増えたのと同じ効果があるんだそうだ。来年のオリンピック、どれくらい来てくれるのかな。下関にも来るかな? やっぱり中国語もちゃんとやっておいた方がいいかな? なんてことをぼんやりと考えた。
 
それと、アメリカ大統領選挙まで1年を切ったということで、トランプさんの動きも変わってくるよね、なんて話もしていた。中国との貿易摩擦も解消の方向にいくだろうというのが大方の予想だ。そして来年3月のアメリカの動きには要注意とのこと。民主党の予備選があって、ウォーレンさんになるかバイデンさんになるかでいろいろ事情が違うんだそうな。あとFOMCが3月にあるけど、6月までで今の利下げの動き? だったかな? 緩和している? んだったかな? をやめるかどうか、決めるのがその3月のFOMCになるだろうとのこと。だからそれがどうなるかが
 
注目
 
なんだって。
 
あとはいつものように、損切りするラインをちゃんと決めておくこと、紙に書いておくこと、などを推奨された。がっつり損切りすると心が折れることがある、と言っていたけど、先日RPAホールディングスを25%くらいマイナス出して損切りしたことが頭をよぎった。5%とか10%とか、ラインを決めておいてそれで冷徹に切らないといけないんだって。RPAはもっと早く切ればよかったかなぁ、もしくはもう一日待って上がったところで切ればよかったかなぁ、と反省している。
 
ともかく日本の人口が減るのはあまり心配しなくていいということを聞いたのは安心した。私だって75歳くらいまでは働く気満々だもん。なんたてこの10年以上はリタイヤ状態で働いてなかったからね。もちろん体調をみながらだけど、ライターをはじめとして、私に出来る仕事を細長く続けたいと思うもん。そして、地方にいる人、女性、中高年、ひいてはちょっと前まで「お年寄り」と呼ばれていた年代の人まで、元気でいられるうちは働こう、という風潮になっていくと思うもん。すごく長時間毎日働く、という形ではなく、からだに無理のない形でみんなが社会貢献していく世の中になりそうな気がするもん。
 
なんてことを考えた今週であったが、株の取引はしなかった。8日夕方現在
 
ペッパーフードサービス100株
 
アマゾン18株
ビザ84株
マイクロソフト80株
 
以上。ビザは34株ほど182ドルで売りに出しているけど、そこまで上がるかどうか見届ける前に、
 
今日は寝る。夜中に株価アプリ見るの、やめる。
 
睡眠時間をちゃんととって、健康寿命を伸ばさないとね!
 
 
つづく。
 
 

❏ライタープロフィール:安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取り、金融資産と土地家屋を相続。2016年に乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。iPad Pro・mini+Apple Pencil愛用、4Gガラケー(au、通話のみ)とiPhone 3本・Android 1本(データのみの格安SIM利用)を電話代とWiFiオプション込みで合計月5000円かからずに使うなど大のガジェット好き。パソコンの日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。ライター、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。2019年11月よりWeb READING LIFEにて2つめの連載「クラウド生活のススメ」開始。

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2019-11-11 | Posted in 素人投資家いちねんせい

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