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1時間で仕込む保存食作り

第14回:行楽シーズンにはちみつレモンで手作りのスポーツドリンクはいかが?《マンションの1室で簡単にできる! 1時間で仕込む保存食作り》


2023/5/1/公開
記事:赤羽かなえ(READING LIFE編集部公認ライター)
 
 
1時間あったら、いつもは何をされますか?
 
この連載では、マンションの1室で簡単にできる『1時間で仕込む保存食作り』についてご紹介します。日本に昔から伝わってきた美味しい保存食の知恵を、狭いマンションでも手軽に楽しめる工夫も含めてお伝えしますね。
 
今回は、ハチミツレモンを作ります!
 

 
保存性を高めるためにはいくつかの方法があります。その代表的な一つが素材を漬けるという方法です。
 
漬けるには、塩で漬けたり、甘味で漬けたり、オイルで漬けたりします。今回は、レモンを糖度の高いハチミツで漬けます。ハチミツを塩に替えるとモロッコやイタリアなどで使われる調味料「塩レモン」になります。
 
レモンは、今でこそ年中手に入るイメージがありますが、旬は他のかんきつ類一緒で旬は冬です。かんきつ類は、潮風のもとでも育つので、沿岸部でよく栽培されているため収穫量が多いのです。私が住む広島では、レモンの収穫量が日本一なんだそう。
 
少しずつ、汗ばむ季節になってきました。スポーツドリンクを持っておでかけやスポーツ、という方もいらっしゃると思いますが、たまにはハチミツレモンでお手製のスポーツドリンクを作ってみませんか?
 
 
<1時間でハチミツレモンを仕込む>
レモン2個分
仕込みの季節:年中可能
材料:レモン2個、ハチミツ適量
道具:包丁、まな板、煮沸した瓶、ボウル、ピーラー、スプーン
 
0:00 ① レモンの皮をむく

 
この際、レモンの皮は下記の写真の右側のように白い部分が残らないようにします。白い部分が苦みにつながりますので気を付けて下さい。左のように白い部分が残った場合には包丁でこそいで取ります。使い方に応じて、千切りにしておくと、お菓子などに混ぜたり、料理に添えたりするときに使いやすいです。

 
0:15 ② 白いワタを包丁でそぐ
①でも書いた通り、白ワタが残っていると柑橘独特の苦みがでるので、なるべくワタを取り除くようにそぎ落とします。

 
下記の写真のようになるまで白いワタの部分を取ります。

 
0:30 ③ ②をスライスし、取り除ける種を取り除く

 
0:40 ④ ③を煮沸した瓶に詰め、ハチミツがひたひたになるまで注ぐ

 
ハチミツに漬かっていないレモンが悪くなるので、途中スプーンなどを使ってかき混ぜ、ひたひたになるように注ぎ込みます。レモンの果汁が溶け出すので、ハチミツは瓶の8分目くらいまで入れるようにします。
 
これで仕込み完了です! 冷蔵庫に入れて一晩おいたら飲めます。冷蔵庫に保存し、1か月をメドに使い切ることをおススメしますが、ハチミツにきちんと漬かっていれば日持ちします。予め皮を外してあるので実も食べやすくなります。
 
 
<ハチミツレモンドリンクの作り方>
ハチミツレモン1に対して1~2の水や炭酸水で割ります。炎天下でスポーツドリンク代わりにする時には、少しだけ塩を入れます。汗で抜ける塩分を補いましょう。
 

 
その他に、鶏肉や豚肉やサツマイモを煮る時にいれても美味しいです。
 
Let‘s try ハチミツレモン!
 
 
*おまけ*ハチミツってすごい!
ハチミツレモンは、ハチミツで漬けました。ハチミツがない場合には、氷砂糖などで漬けることもできます。けれども私は、ハチミツで漬けるのを断然オススメします。ハチミツは、その名の通り、蜂の蜜です。人類最古の甘味料と言われています。ハチミツは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸を含んでいます。疲労回復や風邪の予防にもよいとされています。ハチミツを買う場合には、過度の加熱処理をしていないものや成分調整、添加物などのない純粋はちみつを選んでください。
 
 
 
 
(文:赤羽かなえ、写真:小島百合子)

□ライターズプロフィール
赤羽かなえ(READING LIFE編集部公認ライター)

広島県在住。横浜から広島に移住した当初はほぼ外食暮らしをしていたが、産直などで手に入る自然の恵みに魅せられて保存食作りを始める。今では味噌や沢庵などの発酵食品から梅干し、栗の渋皮煮などを手作りしながら、発酵仕掛人として発酵の魅力を伝えている。また、子供達が自分達の力で一汁二菜を作るキッズキッチンのインストラクターをしていた経験から、単に料理を作るということにとどまらない食文化を伝える食育の必要性を感じている。

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2023-04-26 | Posted in 1時間で仕込む保存食作り

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