メディアグランプリ

第50回:休場明けに株を入れ替えてみました、の巻≪素人投資家いちねんせい実況中!≫


記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
 
 

1月20日は、アメリカ市場が休場だった。
 
この日は別に相談することがなかったんだけど、いつもの担当のにぃちゃんことM師匠が朝から電話してきた。アメリカの株はだいぶ上がっているように見えるけどこれは上がり過ぎということではなくて~、とかなんとか事細かに説明してくれている。何年前のビザの株価はこれぐらいだったけど、年末までにこれくらい上がって、パーセンテージからいえば今の上がり方とあまり変わらないとかなんとかそういう話だった。
 
「今日って休場ですよね?」「そうです、アーサーなんとかの日で」いや違うから。Martin Luther King Jr. Day って書いてあるから。アーサーちゃうねん、ルーサーやねん。しかも私はドイツ語学校に通っていたので「マルティン・ルター」としか読めないし。要するにキング牧師の生誕祭だ。 “I have a dream”の演説で有名なひと、という認識しかないんだけど、お誕生日が祝日になるなんて、アメリカにとっては超重要人物なんだな、というのはわかった。調べてみたら、お誕生日は1月15日で、それに近い第3月曜日をキング牧師の日に制定したそうだ。日本の成人の日が同じく1月15日から第2月曜日になったのとちょっと似ている。個人的には第2より第3の方がいいんじゃないかと思うのだけれども。だって15日当日になる可能性もあるでしょ? 成人の日が1月8日なんてどうもピンと来ないんだけどな。
 
それで、今日は休場だから何もできないけど、とにかくおとなしくしておいてくださいね、というようなことをM師匠に言われた。なんで電話してきたのかな~と思ったら、金曜日あたりに何か売っちゃってるんじゃないかと思ったんだって。金曜日は売り買いせずにおとなしく寝てたんだけどな~。ちょっと上がると売りたくなっちゃうの、バレてるからな~。というか株を始めたのが2018年の後半、高いところで買ったのがどかんと下がった時期だったから、上がると下がるんじゃないか、ってのがトラウマになってるんだよね。だからすぐ売りたくなっちゃうんだよね。だけど今持っている銘柄は悪くないから、じっくり持っていてもいいんじゃないか、というのがM師匠の見解なのだった。
 
といいつつ
 
休場明けの21日、持っている株の一覧とか株価アプリとか眺めていたら、なんとなくエヌビディアを売りたくなってしまった。持っている中では利益が少ない方だったので、これを売って、持ち株の割合がちょっぴり少ないビザを増やそうという魂胆だ。利益が少ないといっても30株全部売ったら265ドルほどの利益が出た。ビザは40株買って合計80株にした。M師匠に報告したら、まぁいいんじゃないですか、という見解だった。ビザはコケる要素がないからいくら買ってもいいみたいなことを言っていた。
 
あとさらに翌日、アマゾンを1株売ってマイクロソフトを10株買い、これも合計80株にした。アマゾンは45ドル弱の利益しかでなかったからもう少し待っていた方がいいんだろうけど、その後下がったからまぁいいやということにしている。
 
さてその翌23日には、ついにペッパーフードサービスを売ってしまった!
 
というのも1000円を切るところまで下がっていて、M師匠曰く「700円くらいまでくれば持ち直すかもしれませんけどね~」とのこと。楽天証券の手数料は10万円まで99円、20万円まで115円だから、99円の手数料にしようとして999円で指値をしてみた。そしたら1000.1円で売れた。そうだったそうだった。売る時は指値したのより高ければそれで売れるんだった。指したのより安く売りたい時は「逆指値」というのをしないといけなかったんじゃないかな、と思ったけど後の祭りだ。手数料は115円かかった。あぅ~。なんか損した気分。でもこの値段で売るんだったら、もっと早く売っておいてもよかったかもしれないよな~、とは思った。損益マイナス43%くらい。うぎゃ〜。もっと早く損切りするよね普通。まぁ、マイナス7万なにがし円は、アメリカ株の利益と損益通算されるはずだから、税金は多少戻ってくるとは思うけど。
 
さて今週は新春オンラインセミナーとやらがたくさんあった。来週あと2回あるけどそれは相続の話でもう親が死んでしまった私には関係ないから見ない。今週あったのは
 
2020年世界経済の潮流と日本経済の行方
テクニカルストラテジー
2020年のグローバル株式市場の見通し
 
なんてテーマだった。ちなみにグローバルなんとかいうオンラインセミナーがあった24日は、M師匠の支店でもサテライトセミナーがあって、同じ題目で同じ人が担当していた。私のお気に入りの人気ストラテジストさんだ。配布資料は同じだったけど、話はまったく同じというわけではなくてそれなりに面白かった。今年も中東情勢とか新型肺炎とか問題があるけど、株価は大丈夫です、とのことだ。24日夜のアメリカ市場は下がったから、肺炎もちょっと関係あるんじゃないかな~と心配だ。来週はどうなるかな。
 
あと来週は各社の決算発表がある。どうかなどうかな、業績上がってるかな。去年初めのアップルショックの時から株価は2倍くらいになってるんだけど、これからどうなるかな。今持っている株が高値づかみじゃないといいな。利益確定はどこですればいいかな。
 
利益は今のところ30万円くらい。ペッパーの損切りをしてもこれだけあるんだからアメリカ株ってすごい。あとは売り買いのタイミングを見ればいいや、って感じ。で、その利益を当て込んで、16インチのMacBook Proを買っちゃおうかな~とポチってみたんだけど、小心者だからローンの審査を受けるのが怖くてキャンセルしちゃった。24回まで金利0%とかいうやつ。私は定収入があるわけじゃなくて親の遺産を食い潰している状況だから、ローンを組むよりまとめて払っちゃった方がいいんだよね。クレカ(はなぜか持っている)一括でポイントをもらう。もちろん、払えるだけの預金残高があることを確認した上で、だけど。だからアマゾンを2株くらい売れば利益分+αくらいになってMacBook Proも買えちゃうかも~、と思ったんだけど、やっぱやめた。クレカの締め日が月末だから、せめて来月になってからにする。あと決算がよくて株価が上がるようなら、株を売ってもいいことにする!
 
なんて捕らぬ狸の皮算用をしているのだけれども
 
ちなみに16インチのMacBook Proはせっかくだから8コアの方にして、メモリを32ギガにしようと思っているところ。だから40万円あれば大丈夫! そうだな、もうちょっと利益が出てからにするかな。でも文章作成だけならポメラとMacBook Airで十分だから、いらないかな? MacBook ProはAdobeのアプリを使うためなんだよな~。クリエイティブクラウドとかいうやつ、何を血迷ったか年間会員になってるんだよな~。画像系苦手なのに……せっかくだから使えるようになりたいんだけど、なんとなく本末転倒な感じもしている。MacBook Pro買うのもったいないかな~。今持っているのだけでいいかな~。う~ん。
 
というわけで1月25日現在の株は
 
アマゾン8株
アップル50株
ビザ80株
マイクロソフト80株
 
なんか王道を行ってます、って感じ。MacBook Proを買うために株を売るとしたらアマゾン数株の予定。あとちょっと入れ替えもするかもしれないけど、それもアマゾンを売って何か買うことになるかな、って感じ。アップルを売ってMacBook Proにかえようかと思ったけど、アマゾンの方がいいというのがM師匠の見解だった。私もそんな気がしてきてる。
 
さぁ! 私はMacBook Proを買うのか? それとも決算で株価が下がって諦めるのか? それとも株価が上がって利益確定に走るのか?
 
まぁ、ここはしばらくおとなしくして株の利益を増やした方がいいとは思うんだけどね。
 
 
つづく。
 
 

❏ライタープロフィール:安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月、リーマンショックの1週間前に病気療養のため実家に帰る。その後2016・2018年と両親を看取り、金融資産と土地家屋を相続。2016年に乳がんの全摘手術と抗がん剤を体験した乳がんサバイバーでもある。iPad Pro・mini+Apple Pencil愛用、4Gガラケー(au、通話のみ)とiPhone 2本・Android 1本(データのみの格安SIM利用)を電話代込みで合計月3000円ほどで使うなど大のガジェット好き。パソコンの日本語入力は平成の初めからずっと親指シフト派。ライター、ブロガー、素人投資家。
天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

http://tenro-in.com/event/103274


関連記事