週刊READING LIFE vol.211

エロから始まる私が愛した3大女優《週刊READING LIFE Vol.211 お気に入り〇〇ベスト3》

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」の上級コース「ライターズ倶楽部」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

2023/4/4/公開
記事:山田 隆志(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
 
 
「おい、好きな人いるんだろ。教えろよ!!」
 
小学校も高学年になってくるとそんな話題で持ちきりになり始める。めんどくさいのでその話題から無視していても、なぜかしつこく聞いてくるヤツが多かった。隠しているけど一人ぐらいは気になる女の子がいたのだろうって思うかもしれない。でもクラスの女子は全く相手にしていなかった。まあ、クラスのかわいい女子が私の名前をあげてくれて、チョコレートのひとつでももらえるのであれば考えてやってもいいのだが、そんなことは皆無であり、その傾向は今になっても続いてしまっている。
 
じゃあ私は女の人には全く興味がないというのか?
 
否、小学校の低学年から女の人が大好きだ。当時からアイドルに夢中になっており、アイドル見たさにドラマや歌番組を夢中になってみていた。
 
当時から中山美穂さんが大好きで、「ベストテン」や「夜のヒットスタジオ」をつけていれば、毎週本人が登場するかVTRが流れているのでテレビにくぎ付けになっていた。松田聖子さんや中森明菜さんも健在で、おニャン子クラブも解散したばかりだったが、それをきっかけに数多くのアイドルがいたので幸せな時間でもあった。
 
ドラマは「ママはアイドル」を見ており、中山美穂がアイドルとして絶大な人気を誇っていることを再認識し、突然中山美穂が母親になるということを想像して思わず親父に「中山美穂と結婚してくれ」と言って両親からこっぴどく怒られたこともある。当時の私に一言声をかけてあげるとするならば、「お前が結婚しろよ」と言ってあげればよかった。
 
中山美穂さんはアイドル四天王と言われるぐらいの80年代を代表するアイドルなのだが、90年代に入っても歌手として女優として第一線で活躍しており、当然のごとくドラマは常に正座して視聴し、発売されるCDはほとんど購入している。
 
私が小学3年ぐらいから大学生になるぐらいまでは、テレビに出ていない日はないぐらい活躍しており普通にテレビに出演していて何のきっかけなのかよくわからないけど、夢中になっていたようだ。
 
気が付いたらトップアイドルとして活躍されていたので、どんなふうにデビューしたのかを知ったのはだいぶ後になってからとなり、私の無知ぶりに激しく後悔したものだ。

 

 

 

中山美穂さんのデビューは85年のドラマ「毎度おさわがせします」の出演だった。役柄は中学1年の女子生徒で、口が悪くいつもトラブルばかりを起こす不良少女だった。
 
この時期はアイドルがたくさんデビューしており、松田聖子さんに代表される優等生の正統派アイドルや中森明菜さんのような少し不良っぽいアイドルもいる。他にも正統派の優等生や元気いっぱいのアイドルがたくさんデビューしていた。
 
中山美穂さんは口が悪くて不良っぽい雰囲気の女性デビューを果たし、平気で性に関係する言葉を口にしているばかりではなく、普通の女子生徒だったらやるわけないだろと思うことを平気でやってのける。
 
しょっちゅう出てくるシーンはひそかに想いを寄せる男子高生(木村一八さん)の部屋に忍び込み、勝手に人の家のシャワーを浴び下着姿で寝てたりする。そのシーンをそのままテレビに放映してしまうから、「毎度おさわがせします」はいつも苦情が殺到しているありさまだ。
 
帰ってきてシャワーを浴びようとすると、なぜか中山美穂がシャワーを使っていたら驚くだろう。慌てふためいている木村一八さんを横目に中山美穂が平然と「おい、一緒に風呂入るか」とかいっている。
 
そのシャワーシーンはニプレスこそしていたものの、中山美穂の正真正銘の「セミヌード」で、これが女優デビューである。
 
後々には日本を代表するトップアイドルとなり、私を筆頭とした誰もが憧れる女性として息の長い活躍をしているのだが、デビューがいきなりセミヌードで、いつもあけすけにエッチなことばかりしゃべって問題を起こす役柄だったのが衝撃的だったという。
 
中山美穂の衝撃的なデビューの時、私は小学一年生でありそんなことは全く知らず、後から知った時にレンタルビデオ屋でドラマを借りたのだが、性にあけすけで口が悪い中山美穂は出演していたものの、お目当てのシャワーシーンは見事にカットされていた。
 
とても残念だったが、あれだけ売れてしまったらさすがに出すことはできないだろう。

 

 

 

小学校3年生から今日に至るまでずっとファンであり続けた中山美穂さんでしたが、小学6年生のころには、宮沢りえさんに浮気をしてしまった。
 
小学生のころ「とんねるずのみなさんのおかげです」を欠かさず視聴しており、「仮面ノリダー」を毎週楽しみにしており、翌日には仮面ノリダーごっこが必ず行われていた。仮面ノリダーを楽しみにしていたのは間違いないのだが、もう一つのメインコーナーにとんねるずの木梨憲武が「木梨ノリコ」という口紅をべっとりとつけた強烈な女子高生としてのコントが行われていた。木梨ノリコのライバルとなるクラスメイトが「ザケンナヨ!!」の決め台詞と共に現れたのが宮沢りえだった。小学生の私にとっては、とんでもなく美人なお姉さんが現れたとびっくりした記憶がある。
 
あれだけの美女なら、私の周りだけではなく日本中で宮沢りえの人気が爆発し、翌年には「みなさんのおかげです」はもちろんのこと、CM、ドラマ、バラエティーとTVに出てこない日はないのではないかというぐらいのブームとなっていた。
 
1991年、わたしは私立の中学校に進学し、当時は私を含めたクラスメイトのすべてが宮沢りえのファンだったような感じだった。もはやアイドルの域を超えて日本を代表するアイコンだったといえる。
 
1991年10月13日、日本の男子が騒然とする事件が起きた。
 
その日にいつも通りに学校につくと、クラスメイトが騒然としていた。読売新聞を購読している友人があの「宮沢りえ」の裸が新聞に載っているというのだ。
 
そんな馬鹿な。冗談にしてももっとリアリティーのあるものにしてくれよ。
 
こうなってしまうと授業中だろうが何だろうが、その話題で持ちきりになっており、とても授業として成立していない。あまりに騒がしいクラスに先生が怒鳴り散らしていたが、間違いなく先生こそがその話題に興味津々なのは間違いない。怒鳴り散らしてごまかすのは見苦しいのでやめてもらいたいものだ。
 
中学の頃の私はとてもめんどくさい年ごろで真面目で硬派な人間と思われたかったのか、女の人に興味があるということを絶対に悟られまいとポーカーフェイスを装っていた。実態は他のクラスメイトと同じように、きれいな女の人が好きであり、中山美穂や宮沢りえの熱烈なファンであるが、ひたすら隠そうとしているめんどくさいやつだった。
 
その日は、宮沢りえの裸などなんも興味がないという態度をずっととっていたが、学校の授業が終わったら部活もさぼって、真っ先に帰宅して宮沢りえの裸が掲載されている新聞を無駄に探し回った。
 
この年の11月13日、ついに宮沢りえの写真集「Santa Fe」の写真集が世に放たれる。最終的には100万部を超えるベストセラーとなるのだが、それはそうだろう。当時の日本を代表するアイドルの宮沢りえのヌードだぞ。誰もが見たいはずだ。
 
当時の狂乱は今でも思い出すのだが、地元の本屋を何件もはしごしたのだが、どこに行っても「宮沢りえ『Santa Fe』売り切れ」の文字だけが無情にも現れただけだった。
 
こうして宮沢りえのヌード写真集発売によってこの年は空前の大騒ぎとなってしまった。
 
翌年、ヌード写真集の余韻も冷めないうちに、彼女は後に大横綱となる「貴花田」と婚約し、それから半年もたたないうちに婚約破棄が発表された。
 
この時を境に宮沢りえに対する興味もなぜか急速に冷めてしまった。ここまでの熱気は何だったんだろう。
 
それでも、日本のトップアイドルが裸になり、日本中の男子をバカ騒ぎさせた影響はかなりのものだと思う。

 

 

 

中山美穂も宮沢りえも、ずっと日本のトップアイドルとして長きにわたり活躍をしてきたのだが、二人ともエロから始まっているのが特徴的であるだろう。そして、二人とも私が夢中になってしまう存在であった。

 

 

 

1990年代は中山美穂も宮沢りえもドラマで大活躍していたのだが、当時ドラマを中心に活躍していた女優の一人に「常盤貴子」さんがいた。
 
彼女は「愛してるといってくれ」や「ビューティフルライフ」などのドラマに出演しており、出演しているドラマは視聴率が常に30パーセントを超えており、全盛期では1年間ぶっ通しでドラマに出演しているぐらいの当時を代表する女優の一人だった。
 
そんな常盤貴子さんが有名になったきっかけとなるのは、1993年夏のフジテレビ系列「悪魔のKiss」である。
 
「悪魔のKiss」というのは、再放送はとてもできないと言われるほどの問題作であり、東京に上京した3人がそれぞれ、苛烈ないじめにあったり、宗教にはまったり、果てはクレジットカードで多額の借金に苦しむ様子が描いた物語である。
 
常盤貴子さんは当時無名の女優であったが、初登場時はとにかく派手で態度が悪い女だったが、とんでもない美女が現れたと思った。クレジットカードで借金を重ねているうちに、闇金に目をつけられて、借金を返済するために風俗嬢になってしまう役柄だ。
 
その風俗で働いているシーンがあまりにもリアルすぎて、常盤貴子の裸がしっかり放映されてしまっているぐらいだ。デビューしたての女優ということでまさに体当たりの演技だったのだが、そのシーンを見た翌日はクラスで話題になってしまった。
 
「悪魔のKiss」も問題作ながらも常に視聴率が15パーセントをキープするぐらいの話題作となった。
 
このドラマをきっかけとして、常盤貴子さんは毎クールドラマに出演しており、彼女が主演となるドラマは必ず大ヒットとなる日本を代表する人気女優となった。

 

 

 

私が小学生から高校のころには、とにかくドラマや歌番組などを楽しんでおり、いろんなアイドルや女優に夢中になっていた。当時から個性的なアイドルや女優に親しんできたのだが、私が夢中になる人は奇しくも人前で裸になったことがある人ばかりのようだ。
 
偶然なのか。それとも私がそういう人間であるがゆえに必然だったのか。
 
考えても仕方がないが、とにかく楽しい時代を過ごすことができたことに感謝したい。
 
 
 
 

□ライターズプロフィール
山田 隆志(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)

2018年よりインスタグラムをはじめて5年、ゲームと平成レトロを中心とした投稿でフォロワー1000人の方に集まっていただき、最大で250件の「いいね」を頂いた。もっと読んでもらえる文章を求めて2021年夏天狼院ライティングゼミの門をたたく。
2022年1月よりライターズ倶楽部参戦するもあまりのレベルの高さに騒然とし、ライティングゼミNEOでライティングを鍛えなおす。同年10月よりライターズ倶楽部復帰
2023年よりライティングパスポートを購入し、メディアグランプリ優勝を狙う
さらに多くの方にインスタを見ていただくべく、4月より「発信力養成ラボ」に参画する

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2023-03-29 | Posted in 週刊READING LIFE vol.211

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