料理上手でも胃袋はつかめない。7年の婚活迷子を救った息子の一言と「ナポリタン」の衝撃
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:マーガレット佐々木(ライティングゼミ2026年1月コース)
「57歳で出会って2ヶ月でプロポーズされました」 そうお伝えして「自慢ですか?」と返されたことがあります。でも、それは大きな誤解です。
50歳で離婚して7年。私は出口の見えない「暗黒の婚活時代」を彷徨っていました。なぜ、もっと早く幸せになれなかったのか? もしアナタが今「頑張っているのに報われない」等と感じているなら、少しでも私の話がお役に立つのではと思い、アラフィフ世代の婚活コーチである私、マーガレットの婚活当時のイタ過ぎる黒歴史を告白しようと思います。
【落とし穴】私の料理は「愛情」ではなく「武器」だった
実は私、料理の腕にはかなりの自信があります。婚活当時、 ホームパーティーを開いては、友人に「誰か紹介して」と手料理を売り込んでいましたし、コロナ前には「手料理ランチ付きコンサート」を企画して常に満席。週末は近隣の高齢者宅へ家庭料理を宅配するなど、料理はもはや副業でもありました。
だから「胃袋をつかむなんてカンタンよ」と、婚活を完全にナメていたのです。 しかし、当時の私の料理には「3つの毒」が混じっていました。
- マウント: 「私の料理、すごいでしょ?」という誇示。
- 自己満足: 自分が評価されるためのメニュー選び。
- 無言の圧力: 「ほら、感謝して! 褒めて!」という重すぎるオーラ。
男性が求めているのは、映えるパーティー料理ではなく、ネクタイを緩めて「今日のご飯、何?」と笑い合える安心感です。それに気づかない限り、どんな豪華なご馳走も相手の心に届きません。
【転機】息子が教えてくれた「一番のご馳走」
目を覚まさせてくれたのは、当時寮で暮らしていた息子との何気ない会話でした。
有名料理家に師事し、最高の食材で腕を振るっていた私は、夏休みが終わって帰寮しようとする息子に「この夏休みで、一番おいしかったお母さんの料理は何だった?」と尋ねました。返ってきたのは、余りに無慈悲な即答。
「焼きそば!」
ガックリ肩を落とす私に、息子は続けました。 「家のご飯ってさ、食べた瞬間に『あぁ、帰ってきたな』って感じる。そういう料理が一番のご馳走なんだって、俺は思ってんの」
ハッとしました。男性にとっての「料理上手」とは、テクニックの高さでもレパートリーの広さでもない。身体を思いやる和食でも野菜尽くしでもなくて、「自分のために、好きなものを作ってくれる人」であり、「リラックスして食べられる、居心地の良さを作ってくれる人」。大切なのはソコだったのです。
【発見】「料理上手」の定義における、婚活界のマリアナ海溝
では、男女の決定的な意識のズレを整理しましょう。ここにも「婚活界のマリアナ海溝」とも呼ぶべき深い溝が存在します。
- 女性が思う料理上手: レシピなしで一通りの定番料理が作れ、冷蔵庫の余り物でパパっと創作、時短料理ができ、「おもてなし」にも動じない……。
- 男性が思う料理上手: 「自分の好物を作ってくれる人」。
つまり女性は、自ら「料理上手」に高すぎるハードルを課し、胃袋をつかむのは無理だと放り出してしまったり、容易く先送りにしてしまう。猛烈にもったいない話です。
極論、白いご飯を美味しく炊ける、冷凍餃子を焼かせたらピカイチ。それだけで男性にとっては「料理上手」です。レシピを見ようが、時間がかかろうがどうでもいい。 「一緒に食べよう」「どう、美味しい?」とニコニコ笑って出してあげたら、それだけでアナタは「自慢の彼女」です。
【実践】夫の告白を引き出したのは、超々シンプル弁当だった
この真理に気づいてから、私の婚活は劇的に変わりました。
例えば夫がプロポーズを決意したきっかけは、私がドライブに持参したお弁当だったのですが、その中身は以前とはまるで違っていたんです。おにぎりと卵焼き、ブロッコリーにミニトマトという超シンプルさ。 大事なのは気持ちであって中身じゃない、というアレを実践しただけ。ただ、事前に彼から「梅干しは苦手」「甘い卵焼きは嫌い」と聞いていたので、そこだけは外さないようにしました。そのお弁当を私の気遣いと受け止め、以前の会話を覚えていたことを喜び、お箸を入れ忘れて青くなった私の失策にすら目をつぶって、(いえ恐らく目を細めて)私たちの将来の家庭を想像してくれたようです。
さて、再婚してから夫にふと思い立って「何が食べたい?」と聞いたことがあります。数々の自信作を繰り出してきた私に、彼が言い放ったのは、
「ナポリタン」
既に、男性の料理の好みに関して一家言あった私は、恐らく定番の肉系だろうと想像していたのですが見事に外れ! すき焼きでもトンカツでもなく、夕食に「ナポリタン」。まさかでした……。ごめんよ夫、そんなに「お子様」だったとは知らなんだ(笑)。でも、その「ツボ」さえ押さえれば、胃袋をつかむのに難易度の高い料理修業など1つも要らないのです。
【結び】胃袋をつかむのは、料理ではなく○○
もしアナタも今、暗黒の婚活時代を彷徨っているのなら、まずは彼に聞いてください。 「食べ物なら 何が好き?」と。 その答えがたとえ「ファミチキ」であっても、全力で楽しむ。その笑顔こそが、彼が一生手放したくない最高のご馳走なんです。
そしてもう一つ。料理を、アナタが好かれるためではなく、彼に喜んでもらうために作ってください。胃袋をつかむというのは目的ではない。「結果」なんです。私はそこに気づくのに7年もかかってしまいました。料理の腕で胃袋はつかめません。胃袋は「真心」でつかむものだからです。
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