変態おとこと対峙した話
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:てーちゃん (26年9月ライティングゼミwithAI)
仲人に憧れる筆者が恋愛について好き勝手に語るブログ
神戸の某有名美術館を鑑賞した帰りに突然、「パンツー!」という甲高い奇声を上げた人物がいた。聞いたこともない、嬉しそうな声だった。
「何かのアニメを見て、叫んでいる子供がいるんだなぁ。かわええなぁ……」
筆者は、子供が叫んでいると思った。
ふと子供を探す。子供の姿はない。
あたりをぐるりと回ってみたが、一緒にきた相手の姿も見つけられなかった。
声が聞こえた先を見ると、「小学生くらいの女の子のオブジェ」の下で、満面の笑みでパンツを覗き込んでいる男性がいるではないか!ニヤニヤしながら仁王立ちしている、変な男性がいた。
「個性的な男性って、本当に存在するんだなぁ……。もし彼女さんがいらっしゃったら、大変そうだな……」
感傷に浸れたのも束の間だった。
細マッチョな身体に、身長170センチくらい。メガネをかけた20代後半の男の横顔が目につく。よく見ると、見たことのある面影だった。絶対にこの男を知っている。
誰だ。誰だ。誰だー!
「おまえかよっ」
少しの時間が経って思わず、心の中で叫んでしまった。
そう……。奇声をあげていた張本人は、付き合ったばかりの恋人だったのだ!
この彼のことを、「ヘンタイ」と呼ばせてもらおう。
恥ずかしくて仕方がなかった。皆がこちらに注目している。
筆者は昔から人に見られるのが苦手だ。とにかく注目を浴びたくない!
本音とは裏腹に、悲しき事実が胸を突きつける。四方八方どこを見ても、世の美男美女カップルたちと目が合うのだ! 注目されない方が無茶であろう。ヘンタイの隣にいるのだから……。
これぞ「四面楚歌」状態か!
筆者は突然、学生時代の国語の授業を思い出した。
四方を敵に囲まれ、味方がおらず孤立する……。
故郷の民に寝返られた項羽も、こんな気持ちだったのであろうか。
悲しき時間を減らすには、この事態をうまく収拾するしかないことを理解するのに、さほど時間はかからなかった……。
次の瞬間、もうどうにでもなれとばかりの言葉が出てくる。
「ほんまやなぁ〜!パンツやなぁ。嬉ちいー?」
と明るく合わせてあげるほか、為す術はなかった。
カップル揃って変態だとわかると、何も見なかったかのように周りもスルーしてくれる。非常にありがたい。もう二度と見ないでくれと、心から願った。
「筆者の辞書に名誉という文字はない」
かのナポレオンと友達であったなら、変態枠として張り合えたであろう。
こうして筆者は彼と2人で、変態への道を進むことになったのだ。
嘘のような実話である。
結局、この彼とは別れたが、変態への耐性はついたと思う。
この彼の更に上をいく変態と出会ったとしても、驚かないであろう。
なんせ、あの危機を乗り切ったのだから。手を挙げてくるなどの、危険な方以外であれば、どんな男性とも理論上はやっていけると思う。
彼の名誉のためにいうが、本当におもしろい人だった。
デート中に「パンツ」と叫び出す男性は、なかなかいない。個性があって素敵だ。
おもしろい人が好きな関西女子の一部は、この魅力に惚れ惚れするであろう。
どうしても、変態を引きたくない女子たちのためにも、見分け方を伝授しよう!
神戸市立美術館デートを提案しろ!
そして黄昏時に、海風を浴びに歩け!
そこにある少女のオブジェに「パンツー!」と叫ぶか、嬉しそうに近づいていく素ぶりがなければ、まず合格だ!
筆者の元彼のような、つき抜けた個性はないと判断できる。
なお、2人きりの時間の変態は赦してやれ。残念だがそんなものだ!
話を戻そう!
万が一、変態に出会ってしまった、そこの幸運なあなたに伝える!
チャンスだ! 恥を捨てろ! 恥ずかしいのはその瞬間だけだ!
とにかく打開策を全力で考えろ!
相手の想像のその上をゆく煽りをするのだ!
女子の恥は、優しくスルーしてもらえる。
なんなら、ノリの良い男性に、優しくフォローしてもらえることさえある!
その素敵な男性と付き合えるかもしれない!
筆者は現在の彼氏とこうして出会った!
そう書きたいところだが、残念ながら違う。
ただ、恋人を選ぶ基準に「変態」かそうでないかが加わったのは、言うまでもない。
筆者調べの変態傾向は次のとおりだ。
割とイケメン! 割と賢い! 高学歴高収入!
皆の憧れ、ハイスペック男性を狙う女子は、変態遭遇率が高いと思え!
それでもいい! 可愛いからと思える女子は変態向きだ!
とても性格の良く器の広い、美人な女子に多いと思う!
筆者もそうなりたかったが、そこまでの器にはなりきれなかった。
だから適度にノリが良く、無理をしなくても良い男性に行き着いた。
それが筆者にとっての幸せだったからだ。
相手の名誉を下げないために、頭を常にフル回転する。
そんな日々が続くと思うと、やりきれなかった。
何も気を遣わずに安心できる、そんな相手を探していたことに気づく恋であった。
《終わり》
お問い合わせ
■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム
■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。
■天狼院カフェSHIBUYA
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目20番10号
MIYASHITA PARK South 3階 30000
TEL:03-6450-6261/FAX:03-6450-6262
営業時間:11:00〜21:00
■天狼院書店「京都天狼院」
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00
■天狼院書店「名古屋天狼院」
〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-5-14先
Hisaya-odori Park ZONE1
TEL:052-211-9791
営業時間:10:00〜20:00
■天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00







