ギーって何者?
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:井上あやの(2026年4月開講・京都/通信・2週間集中コース)
「ん、ギーって何?」
4年前にギーという言葉を初めて聞いたとき、私は目が点になりました。年月が経って少し形が変わってきた木のドアがギギギーっと開く音しか頭に思い浮かばなくて、食べものらしいけれど、色とか形とかはまったく想像できませんでした。
それが今や、ギーは我が家の台所にいつもあって、私や家族にとって欠かせないものになっています。
ギーとは、無塩バターなどを煮詰めて水分、タンパク質、糖分を取り除いた高純度のオイルです。インドなどの南アジアで古くから作られていて、「奇跡のオイル」と言われています。南アジアでは今でもふだんの料理に使われていて、日本の味噌のようにどの家にも普通にあるそうです。
会社員時代のインド人の上司が、ヨーロッパに出張した時に同僚たちに当たり前のようにギーの話をしたら「え、そもそもギーって何?」と言われて、ショックだったと言っていました。またそれぞれの家庭でギーを手作りするのも一般的だそうで、うちのギーが一番おいしいから食べて食べてと勧められた、とインドに駐在経験がある日本人の方から聞いたこともあります。
ギーは、見た目や香りはバターと似ていますが、乳たんぱくや糖分が煮詰める間に飛んでいるので、牛乳アレルギーや牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人でも食べられます。味もバターに似ていますが、バターのようなこってり感はなく、より食べやすくて優しい味です。私は小腹が空いたときなどに、ティースプーンでペロッとそのまま食べたりします。
ギーは、今はオンラインでも買えて、輸入食品を売っている大きなお店で見かけることもありますが、まだまだ知らない人が多いです。そんな中、すばらしさをどうしたら分かりやすく人に伝えられるだろうかとよく思っていて、ギーって卵です、という伝え方を思いつきました。
私がギーは卵だと思う理由は、二つあります。
まず一つめに栄養が豊富だということです。卵は、一食当たりに必要な栄養素を一つの食材で満たす完全栄養食と言われます。ギーも「奇跡のオイル」と言われるだけあって、実に多くの栄養素が含まれています。そのため、体や心にいいことがたくさんあります。
たとえば、
・消化力を上げる 腸内環境を整えて消化を助ける
・免疫力を強化 ビタミンAやEなど抗酸化成分が免疫力をサポートする
・保湿効果 肌に直接塗って保湿する
・脳機能の活性化 精神を安定させてストレスを軽減する
・アンチエイジング 抗酸化作用で細胞の老化を防ぐ
・寝つきの悪さを改善 ホットミルクと一緒に飲んで睡眠の質を上げる
などです。おもしろいのは、食べたり飲んだりする内用だけでなく、肌に塗ったり外用にも使うということです。
ギーが卵だと思う二つめの理由は、いろいろなジャンルの食べ物に使えるということです。卵って、和食、中華、イタリアン、フレンチ、スイーツなど、いろいろなジャンルの食べ物に使いますよね。ギーも同じように、いろいろなジャンルの食べ物に使えます。例えば、普段使っている油の代わりに炒めものに使ったり、蒸し野菜や肉や魚のグリルにのせたり、ホットミルクやコーヒーに入れたり、みそ汁に入れたり、パンに塗ったり、ご飯にのせたり、りんごと一緒にソテー、などです。ギー自体の味がまろやかで主張しすぎないので、何にでも合います。
どの食べ方もおすすめですが、個人的に一番好きなのは、シンプルに炊き立てのご飯にのせるというものです。お米とギーそれぞれの甘みやうま味が組み合わさって、本当にいいバランスになります。卵かけご飯TKGに対抗して、ギーかけご飯GKGです(笑)。きざみのりやしらすと合わせるのも、おすすめですよ。
ギーは瓶詰めされたものがオンラインで買えます。オンラインで買おうとすると、いろいろなブランドのものが出てくるので、迷うこともあると思います。商品によっては乳臭いと感じるものもあるそうなので「グラスフェッド」というワードが入っているものを選ぶと、おいしいものが買えるはずです。
オンラインでもおいしいギーを買えますが、無塩バターを使って自分で作るのが本当におすすめです。なぜ手作りがおすすめか、理由は単純。手作りのほうが、断然おいしいからです! 私は、グラスフェッド、つまり牧草(グラス)を食べて育った(フェッド)牛の乳から作られた無塩バターを使って作ります。鍋にバターを入れて、弱火でゆっくり煮詰めていきます。煮詰める時にただようおいしそうな匂いを嗅いだり、分離したタンパク質や糖分を取り除いて、透明な黄金色の純度の高いオイルになっていく様子を眺めたりするのが、いつも至福の時間です。
今この文章を書いているのは午前中で、今日の私のお昼ごはんはもちろん、ギーかけご飯GKGです。想像したら、おなかが空いてきました。お昼の時間が楽しみです。
≪終わり≫
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