第10回 《週間READING LIFE「けっこん、します」》
記事:藤原 宏輝(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
これまで‘結婚とは何か?’、‘おふたりの土台作り’をお伝えしてきました。第10回からは3章として‘向き合うこと’について、お伝えしていきます。
個人の見解で異なる事もあるかと思いますし、個人差もございます。これらをよくご理解頂いた上で、読み進めて頂きたいと思います。
今回は‘ケンカ後の仲直りルール’について、です。
皆さんはケンカをした事がありますか?
「ケンカするほど、仲が良い」というように、ケンカは大切なコミュニケーションの1つだと思います。最近では「私たち、ケンカを一度もしたことがありません」というご夫婦も増えてきています。
「ケンカ」は一見ネガティブなものに思えますが、実は関係を深めるための大切なステップでもあります。
「私たちさぁ、あのままだったら、きっと別れてたね」
察して欲しい彼女と、確認したい彼の結婚論。
恋をしていた、あの頃。
「何が? どっちが?」
「別にいい」
「もういい」
という言葉を最後によく、会話もLINEも止まった。
お互いに主語がなくコミュ力が低くめで、感情だけがぶつかった。
彼女はその夜も、スマホを握りしめていた。彼からのLINE。
「それは、どうなの?」
この “それ” が何を指すのか、彼は一切書かない。
主語は行方不明。文脈も半分しかない。
彼女は、ちゃんと気づいてほしいし、言ってほしいタイプ。
構われたいけど、縛られたくないという、
‘繊細ゆらぎメンタル’の持ち主。
それなのに「別にいいし」と返信。
「別にいい」わけでは全然なくて、むしろ「もっと聞いてよ、察してよ、気にかけてよ」
というヘビー級のサイン。
彼は彼で、その空気圧だけの返信読みながら、
「いや、何が‘別にいい’なの? 気にしてほしいなら、ちゃんと言葉にしてよ」
そう心の中で、つぶやいていた。
しかし、彼もまた
‘言葉にするのは、ちょっと負けっぽい’とどこかで思ってるタイプ。
彼女の気持ちに全力ダイブ出来ずに、いつもの曖昧さが続く。
「なんで、そんな言い方すんの?」と彼が返信すると、
「そんなって何?」と彼女が反撃、ここで話の本題から少しズレる。
「いや、だから“それ”のこと」彼の返信に、とうとう沈黙。
既読にはなるが、彼女からの返信は届かず……。
スマホ画面の向こうで、2人とも同じタイミングで、ため息をついていた。
“自分のことを、察してくれない彼”にイライラする。
“言わないくせに、構われたい彼女”にモヤっている。
2人とも、こういう“はっきりしない”を変えたいと思っている。
なのに、変えるための最初の一手が怖くて打てない。
PDCA(計画・実行・評価・改善)が、停止状態……。
夕方になり、ようやく“既読”がついた。
その瞬間、彼女は昨夜からのモヤっと感より嬉しさが勝り、朝のモヤモヤも、昨夜の涙ぐみも全部リセットされた。
結婚してからも、
正しいとか、間違っているとか、
良いとか、悪いとか、
そんな二元論では語れない2人。
一緒にいると落ち着く、不器用なままでも、そのまま続く関係。
“言語化”というツールが、最初から存在していたら、愛は、もっと深くなるはず。
でも、これがお2人の“令和の愛のかたち”なのかもしれない。
言葉が、足りない。
勇気も、足りない。
でも、離れるという選択もない。
誰もが完璧じゃないからこそ、その不完全さもまた、愛の一部として残っていく。
しかし夫婦だからこそ、「ちゃんと言う。逃げない」
あの頃、
「何が? どっちが?」
「別にいい」
「もういい」
感情だけが、ガチンコにぶつかりあった日々。
今は曖昧さの中でも、言葉を選び、言葉を怖がらず、言葉で関係をメンテナンスする。
恋は感情で始まり、結婚は“伝えあう夫婦”へ。
言葉1つで、未来が繋がっていく。
あなたは、どんな言葉を紡ぎますか?
‘ケンカ後の仲直りルール’ケンカのメカニズムと向き合い方についてまとめました。
- なぜケンカをしてしまうのか?
主な原因は‘期待と現実のギャップ’と‘甘え’に集約されます。
・「わかってくれるはず」という期待は距離が近いので、説明しなくても自分の価値観や状況を理解してほしいという甘えが生じ、それが裏切られた時に怒りに変わります。
・相手を自分の一部のように感じてしまい、自分と異なる意見を持たれると、自分を否定されたような感覚に陥ることがあります。
→さらに、疲労やストレスが溜まっている時は脳が攻撃モードに入りやすく、些細な言葉がトリガーとなってしまいます。
- 夫婦喧嘩の効用
ケンカを破壊ではなく、建設として捉えると、以下のようなメリットがあります。
・普段の会話では蓋をしていた不満や、相手が本当に大切にしている譲れない一線が明確になります。
・ほんの些細なスレ違い、これまで上手くいっていた事が合わなくなっている事を知らせるアラームの役割を果たします。
→絆の再確認、ぶつかり合っても「この人とはやっていける」というプロセスを繰り返すことで、関係の強度が上がります。
- ケンカの後の「仲直りルール」
後を引かないためには、感情が爆発する前に「出口」を決めておくことが重要です。
・一時休戦(タイムアウト)
感情が昂ぶったら、一度別の部屋へ行く。など、物理的な距離を置くことで冷静さを取り戻します。
・「I」メッセージで伝える
「あなたはいつも〇〇だ」ではなく、「私は〇〇だと悲しい」と、自分の感情を主語にして伝えます。
・謝罪のハードルを下げる
どちらが正しいかではなく「不快な思いをさせたこと」に対して、先に謝る。
・「仲直りサイン」を決める
言葉で言いにくい時は「コーヒーを淹れる」「特定のスタンプを送る」など、仲直りのサインを共有しておきます。
「ケンカができるのは、お互いが対等に向き合おうとしている証拠」
とも言えます。大切なのは勝つことではなく、お2人の未来にとっての‘最適な解’を見つけること。
好きから始まり、理解に変わり、やがて信頼になる。しかし、ケンカはしてしまう。
‘ケンカ後の仲直りルール’はいかがでしたか?
次回は‘向き合うこと、感情’について、お伝えしていきます。
❒ライタープロフィール
藤原宏輝(ふじわら こうき)『READING LIFE 編集部 ライターズ俱楽部』
愛知県名古屋市在住、岐阜県出身。ブライダル・プロデュース業に25年以上携わり、2200組以上の花婿花嫁さんの人生のスタートに関わりました。思い立ったら世界中どこまでも行き、知らない事はどんどん知ってみたい。好奇心旺盛で、即行動をする。
何があっても、今を全力で生きる。切り替えが早く、とにかく前向き。
これまでのブライダル業務の経験を活かして、次の世代に、未来に何を繋げていけるのか?
といつも模索しています。2024年より天狼院で学び、日々の出来事から書く事に真摯に向き合い、楽しみながら精進しております。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
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