「ホーストラスト霧島」行ってきた!
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:鐵谷知会子(2026年8月開講 ライティング・ゼミ福岡)
ねぇ、ホーストラスト霧島ってわかる? ホーストラスト北海道もあるんだけど、私の周りでは殆どの人が知らないし、主に競馬を引退した馬達がゆったり放牧されているんだよって教えてあげてもなんか興味全然ないみたい。
でもね、私が幼稚園の頃、近くの小さな牧場で馬のサラブレッド種が飼われていて、春になると親子馬が放牧してあった。馬って賢いから純粋な子供たちには優しいの。それで私、その辺の草をむしって親子にあげたりしてたよ。よく鴨も卵から孵って初めて見たものを親と思うとか言うでしょう。私は小さい頃に馬という生き物の賢さや愛らしさを刷り込まれたのよね。私が馬を好きな理由はそれかなー。なんか違う?
あっ、話がまたそれた? いや、又ってね、私しょっちゅう話がそれる訳、それ癖だからさ、ちゃんと確認するの。うん、だからね、そうホーストラスト霧島よ。もちろん他にも引退馬を引き取る厩舎はあるの。厩舎って馬の世話をしている場所の総称みたい。調べた限りでは、そういう引退馬を引き取る厩舎って他に結構あって、でもホーストラストの何が凄いかっていうと広大な敷地に放牧してあるから、そう自由なのよ。敷地の草を食んだり、気の合う馬とじゃれあったりして。そこに行ってきたのよ。7月のホーストラスト霧島にね。
母の里が鹿児島県の霧島だから、地理的には頭に入っているつもりでも、いざ行くとなると田舎道だから、ナビに入れていても何かよく判らなくって。特にホーストラスト霧島って高地にあるから到着するまでにすごく時間が掛る。びっくりするよ。でもさ行ってみたら大きめの道路もあって整備された駐車場もあるし事務所もあるし観光客の人も多くて、馬に関心がある人こんなにいるだなぁって嬉しくなった。
情熱大陸って番組あるでしょ。あれでホーストラスト北海道を紹介していて、ホーストラストというNPO法人を初めて知ったの。馬が好きな私はテレビで競馬を見るのも好きなのよ。賭け事なんかに興味ないよ。馬がパドックで歩くとき、パドックというのは、うーん、その競馬の前に馬の紹介をする処で、馬をゆっくり見る事が出来るのよ。テレビでもその時間は一頭一頭、丁寧に見せてくれるの。で、馬がめちゃめちゃ綺麗。毛並みは勿論、筋肉の付き方とか毛色とかの違いがあってさ。でもね、こんなに人間を楽しませてくれるのに、ディープインパクトみたいに伝説になる馬もいれば、その他大勢って役回りの馬だって当然いるじゃない。でもさ、皆一生懸命走るでしょう。そう、その他大勢の馬達はどうなるのって心配だったから、伝説の馬じゃなくても昼夜を通して放牧してくれる処があるって知って感激した。早速、何か出来る事ないかなと思ってサイト覗いたら月3,000円からサポートできるんだよ。すぐ申し込んだの。えっ、全ての馬が救われるかって? 私、それ言いたくない。自分で調べてよ。
だからサポートよ、それを申し込む時に、どの馬をサポートしますかって聞かれる。そう選べるの、でも沢山居るの、サポートを募集している馬。どうしようって見ていたら「ミスターロマンス」っていう名前が目に入って。ミスターロマンスって決してお洒落な名前じゃないけど名前を付けた馬主さん、きっととても優しい人なんだろうなと思ったの。
整備された駐車場に車を停めて事務所に行ったら看板犬ってホームページに載ってたワンちゃんが暑さでダルそうにしていたから、少し可笑しかった。電話で話した事のある那須さんって女性に手土産渡して、挨拶したよ。で、
「ミスターロマンスに会えますか」って聞いたら「夕方になったらまた、餌をやりに行くので17時くらいここに来て貰えますか。ここから30分車で登った場所にいるので」と言われちゃって。
私、実はさ家族旅行を抜け出して行っていたから、時間が合わなくて。調べてない私が、あほなんだけど馬の放牧地が霧島にそんなに何カ所もあるなんて思わないから。「時間がないからミスターロマンスには、また会いに来ます」と伝えたの。
そしたら那須さん「そこの丘に放牧している馬にも近づけますよ」って教えてくれた。
その事務所の目の前の丘だけでも本当に広くて馬が30頭位、放し飼いにしてあって、草の緑に彼らの躰がすごく映えて美しいの! 丘といってもまぁまぁの傾斜で、だから必死で登って馬の近くに行ったけど、近くで見ると思ったより大きいんだよ躰。なんか怖くて写真に撮るだけで精一杯。ちょっと悲しかった。
えー次? 次をね、いつに決めるかの前に一緒に感動してくれる誰かを探さないとダメでしょ、って思うんだけど、これがサーいない、いない。あっ! そうだ、あなたどうよ。行かない? えっ興味ないのぉー。私にここまで喋らせておいて。ああ、しようがないから聞いてくれてたの。ふーん、あなたって見かけに寄らず意地悪だよね。
≪終わり≫
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