週刊READING LIFE vol.17 特集「オタクで何が悪い!」

「うわー、こいつら、オタクだぜ!」

幼い頃、何度、そう言われただろう。
何をしていたかというと、教室の隅っこで大人しく、本を読んでいただけである。
絵を描いていただけである。
好きなものについて友達と語り合っていただけである。

それだけで、「オタク」という枠組みに放り込まれ、蔑まれたことが、これまでの人生で、何度あっただろうか。

心の底から好きなものを、「好きだ」と言っても誰にも文句を言われない環境にいられることは、案外、貴重なのだと知ったのは、大人になってからだった。

「熱狂的に好きだ」という気持ちを外に出すことは、恥ずかしいことであり、言ったら引かれるかもしれないと心配しなければならないことであるように、思える。どうしても。

けれども、おかしいじゃないか。
好きなものは、好きなんだ。

オタクだろうが、なんだろうが、好きなもんは、好きなんである。

誰がなんと言おうと!

「好き」を「好き」だと言って、何が悪い!

オタクで、何が悪い!

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