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冷えとりを10年続けてみました


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:井村 紗緒里(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「冷えとり」という健康法をご存じだろうか。靴下を重ね履きし、下半身を温めて上半身との温度差をなくすというものだ。
あくまで私個人の体験だが、靴下(とレギンス)を履くだけで、足の冷えやお通じが改善され、体調が安定したように感じている。
なんとなく毎日調子が悪いとか、足が冷えるという悩みがある人に興味を持ってもらえればと思い、この記事を書いている。
 
子どもの頃から冬になると手足が冷え、ゆううつな気分になったり、外出するのがおっくうだったりしていた。
そんな私が冷えとりを知ったのは約十年前。
おしゃれな雑貨屋に、冷えとり用の靴下と、日ごろのファッションに冷えとりを取り入れたスタイルが載った本が置いてあって、思わず見入ってしまった。
やり方は簡単で、靴下を重ね履きするだけ。
ただし、絹・天然繊維(絹以外で綿やウールなど)・絹・天然繊維……の順に履く必要があり、最初の二枚は5本指に分かれたものにする必要がある。
両足に4枚ずつ重ねる1セットが4000円くらいのお値段で、最初は買うのを迷った。
しかし、「いろいろな不調が改善した」という体験談に背中を押され、一足購入することにした。
 
履いてみて驚いたのは、気持ちよさだ。
汗を吸って外に出してくれるようにできているので、汗で気持ち悪いということがない。
靴の中が蒸れて臭くなる……ということもなくなった。
 
また、便秘が改善されたのもうれしい変化だった。以前はお通じが1週間に1~2度だったのが、2~3日に1度はあるようになった。
 
今では1年中靴下を重ね履きしている。
夏は暑くないのかと思われそうだが、汗を吸ってくれるため快適に過ごせる。
また、急に冷房の強い場所に入っても、足元を温めているので冷えずに済む。
冬はもちろん温かい。
冷えとりでは、靴下といっしょに絹のレギンスを履くこともすすめられている。
私も真夏以外はレギンスを愛用していて、冬はその上にもう一枚、靴下と同じようにウールのものを重ねると「最強!なんでも来い!」という気分になれる。
 
いいことずくめのようだが、デメリットもあった。
初心者の「あるある」は次の3つに集約されると思う。
 
一つ目は、靴下が安くはないのでなかなか数をそろえられないこと。
 
また、二つ目は、靴下の数が少ないうちは毎日手洗いして自転車操業になりがちなこと。
一度履いて気持ちよさを知ると毎日履きたくなるのだけれど、私が冷えとりを始めたばかりの頃は財布に余裕がなかった。
やっと2セットになったときは、毎日手洗いをしていたような気がする。
洗濯に関しては、普通の洗濯洗剤は絹の靴下には適していないので、手洗い用の中性洗剤で洗わなければならないのが少し面倒なのだけれど、最初に手洗いしたときは、汚れた水が出てきてびっくりした。
毛穴パックをはがしたときみたいに、「老廃物出てるー!!」と目に見えると、その面倒さえなんだか楽しい。
今では手間や時間短縮のため、手洗いモードのある洗濯機に中性洗剤を入れて放り込んでいる。
余裕があるときだけ、洗濯機に入れる前にぬるま湯で少し押し洗いし、「おー、出てる出てる」と喜んだりしている。
 
三つめの「あるある」は、靴が1サイズ大きくなってしまうので、今までの靴がはいらなくなること。
靴下に続いてまた出費……これは痛い。
気に入っていたパンプスに足が入らなくなったのは悲しいけれど、探してみると大きいサイズの靴を取り扱っているところも増えてきているのだ。
「ORiental TRaffic」は値段が手頃で26センチくらいまで対応しているし、「ビルケンシュトック」は普段はなかなか買えないけれど、足にやさしい形で履き心地がいい。
靴下に慣れたら、それに合わせた靴やファッションを探すのも楽しめるようになっていると思う。
 
そんな「あるある」も乗り越えて、私が今まで冷えとりを続けてこられたのは、やはり「気持ちよさ」と「楽であること」に尽きる。
健康のための運動とは違って、履くだけで実感できるこの健康法は、今や私にとっては歯磨きやお風呂のように、気持ちがよくて、それなしではいられないものになっている。
 
わたしが冷えとりを知ったころは、ちょうどブームが起こったころだった。
約10年が経って、その盛り上がりは過ぎたように思う。
冷えとり靴下をリアル店舗で取り扱っているところは少なくなってしまった。
しかし、東急ハンズなどの健康雑貨売り場で置いているところもあるし、はじめての人向けの2枚履きセットなどもある。
もし興味があれば、一度手に取ってみてほしい。
インターネットではもっといろいろな商品が出ている。
私が気に入っているのは「メリヤクー」というブランドのもので、一枚一枚が薄手なので、4枚履いても足元が分厚くなりすぎない。
一時的な盛り上がりは過ぎても、かわいい新商品が出てきているように、冷えとりをしている人は確かに存在するのだ。
 
あなたも、冷えとり始めてみませんか?
 
 
 
 
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2019-10-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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