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ひとり旅を楽しむたったひとつのコツ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:大西 栄樹(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
ひとり旅は好きですか?
 
ひとり旅を勧める人の理由はだいたいこうだ。
誰にも邪魔されず、自分の行きたいとこに行けるから自由できままで楽しい。
旅先で人との出会いがある。
 
私も期待をもとに過去にひとり旅をしてみたけれど、そんな気持ちを得られることはなかった。それから、正直、私はひとり旅がかなり苦手だ。できれば旅行は誰かと行きたい。
 
でも、30歳を越えてくると、仕事も忙しくなり、友達は結婚していて子供ができて、休みを合わせるのが難しい。本当は、ひとり旅を楽しめる自分になりたいという願望がずっとあった。
なので、とりあえずチャレンジと思って今年の6月に再びひとり旅にでかけてみた。
 
そして、この体験で私はひとり旅のコツを掴んだ。少しタネ明かしをすると、ひとり旅は気軽なものではない。ちょっとした心構えと行動を起こす勇気が必要だ。
 
ひとり旅を楽しみたいけど楽しめなかった人、ひとり旅をやってみようと思っている人、そんな人に私が見出したコツを私の旅の一部をもとにお伝えしたい。ちなみに、このコツだが、冒頭の理由でひとり旅を勧めてくる「ひとり旅マスター」の人たちからは聞くことはほとんどない。なぜなら、彼らはそれらを無意識にやっているから、そんなこと言うまでもないのだ。
 
さて、私がひとり旅で訪れたのは大分県。2泊3日予定だったので、1泊は有名な別府。もう1泊は別府以外のところにしようと思い、竹田市にした。竹田市は、「たけた」と読むらしい。大分県の南西に位置していて人口2万ほどの街だ。いわゆる少子高齢化が進む田舎である。
 
なぜそこに行こうと思ったかというと、古民家を改装した素敵なホステルがあった。最近、地方創生に興味があり、この古民家は他の町から移住した人が建てたホステルということだったので見てみたいと思ったのだ。それにホステルなので一泊4000円と安い。
 
ここでまず、最初のひとり旅のコツである。それは、「興味ある目的地を決めていく」こと。
よく何も決めずに行くという人がいるが全くオススメしない。どこ行こうかと迷って時間を無駄にする。さらに、あまり事前知識がない普段だと行かないところとか、少し変わったところの方がオススメである。行ったことで新しい情報を得て達成感を味わえるからだ。私の場合は、あえて竹田市という場所の、普段行かないホステルへ行くということだった。
 
話を旅に戻そう。
目的地のホステルへレンタカーで向かった。WEBと見たとおりに古民家を改装したおしゃれな建物だ。入ると30代後半くらいのオーナーのお兄さんが出てきた。
 
「こんにちは。チェックインしますね。竹田は初めてですか?」
「はい。初めて来ました」
すごく気さくな感じのオーナーと簡単に会話をしてチェックイン。
 
「ご飯はどうされる予定ですか?」
「特に決めていないのですが……」
 
すると、ホステル周辺の手書きの案内マップを出してくれた。
「どんなものがお好きですか?定食系ならここ。ここの中華もおいしいです。あっ、ここのイタリアンは県外からも多く来るし、シェフが年近いです」
色々と聞きながら、迷った結果、イタリアンにすることに。
 
ここで2つ目のコツである。
「オススメを聞くこと」
その土地に詳しそうな人にオススメを聞くのが良い。私の場合はオーナーが話しかけてくれたので自然とそうなったが、いつもそうとは限らない。そんな時は自分から聞くことが大事だ。こうして誰かとコミュニケーションすることがひとり旅では最も大事だ。
 
ここで、人見知りで話かけられないという方にいくつかの武器を授けたい。
話しかけるきっかけのテーマだ。「オススメの飲食店は?」「お土産にできる地元の名産品は?」「歴史的な場所は?」この3つだ。事前に準備しておけば、それをあとは勇気を持って出すだけ。実は私も人見知りなので前回のひとり旅では全然話かけられなかった。でも、このコミュニケーションをするかどうかが実は非常に大切なポイントなのだ。
 
こうして私はオススメされたイタリアンのお店へ行った。おしゃれな雑貨屋のような雰囲気でとても居心地が良い。お店に入るとカウンターに案内された。
ここもポイントである。ひとり旅の飲食店では必ずカウンターに座ってほしい。シェフや店員さんと話やすいのだ。
 
「ホステルで聞いて来たんです。竹田のものを使ったものでオススメなにありますか?」
「竹田は水がきれいなので野菜がいいですよ。アスパラお好きですか?」
「はい! 好きです」
 
出てきたのは、アスパラと温泉卵のにトリュフ塩を少しふりかけた一皿。
「お、おしゃれすぎる……そして美味しい」
その後も、話をしながら竹田の話をしながら美味しい料理を頂いた。食べ終わった頃、店には私だけになっていた。するとシェフが言った。
 
「もうお店閉めるので、よかったらホステル行って一緒に飲みますか?」
「いいんですか?」
「もちろん、ぜひ行きましょう!」
 
ホステルに二人で戻り、ホステルのオーナーも交えて3人で晩酌開始。竹田の話や個別の家庭の話など。
「まさかこんな展開になるなんて。そうだ!これが人との出会い。ひとり旅で求めていたものだ」
この瞬間、ひとり旅のコツを掴んだ気がしたのだ
 
ひとり旅を楽しむコツは、勇気を出して人とコミュニケーションすることだ。待っていてもダメ。前回のひとり旅では自分から声をかけたりはしなかった。自分から行動を起こさないと本当のひとり旅の魅力は感じられない。
この心構えと決意を持ってぜひひとり旅に出かけてみてほしい。これさえできれば、忘れられない体験がきっとできるはずだ。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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