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旅先の街が好きになる方法


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:菅恒弘(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
泊まりがけの旅行や出張には欠かせない物がある。
それはランニング道具一式。
 
といっても、荷物はなるべく増やしたくないので、持っていくものはランニングに必要な最低限のものだけ。Tシャツとランニングパンツ、そしてランニングシューズくらい。どんなに荷物が多くなるときにも、無理やりにでも詰め込んで持っていくようにしている。
 
わざわざ旅先までランニング道具一式を持っていくというと、毎日走らないと気が済まないランニング中毒のように聞こえてしまうが、実は別の目的がある。
 
それは旅先で「普段着の街」を楽しむためだ。
 
「普段着の街」とは、生活感を感じられるような街の風景や雰囲気のこと。
 
旅先では時間に余裕がないことがほとんど。
旅行の場合は、どうしても代表的な観光地やネットでおすすめの食事処といった限られた場所だけになりがち。出張となると、ゆっくりと街を見て回るような時間はほとんどない。
そんな限られた時間で訪れるような場所は、その街以外からやってきた人に見せるための「着飾った街」。そんな「着飾った街」では、本来の街の雰囲気を感じるのはなかなか難しい。
 
一方で、その街で暮らしている人や、その暮らしを支えている街の風景は、その街で暮らす人たちの生活感が感じられる「普段着の街」。そんな「普段着の街」にこそ、その街が持つ本当の魅力を感じることができる。
 
そんな「普段着の街」を感じるにはどうしたらいいかを考えていて思いついたのが、旅先でのランニングだ。
 
時間帯は朝。特にお勧めは通勤・通学の時間帯。
コースは、観光地やオフィス街ではなく、住宅や商店街、小さな公園があるような、その街に暮らす人にとっては何気ない当たり前のような場所。目的地も決めずに、雰囲気のある建物や、なんとなく気になる通りがあれば、そちらに向かうといった感じ。
走るペースは、いつでも足を止められるくらいゆっくりとしたペースで。
 
そうすることで街の「普段着の街」が見えてくる。
通勤・通学の人、家の前や公園を掃除している人、お店の開店準備をしている人、犬の散歩をしている人。そんな人たちの表情や何気ない仕草、まとっている雰囲気。
手入れされた歩道脇の花壇、ゴミが落ちていない商店街、きれいな水の流れる水路、どこの街にもありそうな小さな公園、観光地化されていない神社やお寺。
そんな街の人や風景を感じながら、自分の街と似ているところに気がついたり、違った風景や雰囲気を感じたり。たまに足を止めながら、ゆっくりとしたペースで走って、その街の空気感や雰囲気を肌で感じるのだ。
 
旅先のランニングでは、ゆっくりとしたペースがかなり重要だ。
乗り物での移動では、どうしてもスピードがあり、街の何気ない風景には気づかずに通り過ぎてしまう。もし何か気になる物を見つけても、すぐに止まれないといったことも多い。
ランニングでも同様で、ペースを上げ過ぎてしまうと、ついつい走ることに気を取られてしまい、せっかくの風景を見落としてしまうことも。
旅先のランニングでは、気になったものがあればすぐに足を止めたり、進路方向を変えられるくらいゆっくりなペースで走るようにしている。
 
そんなランニングをしていると嬉しいことも起きる。
登校中の子どもたちや掃除をしている街の人と挨拶を交わしたり、街中にある史跡の案内板で自分の街とのつながりを発見したり、ガイドブックには載っていないような穴場的なスポットを見つけたり。
「普段着の街」を肌で感じながら、この街で暮らしたらこんな感じかな、住むならこの辺りがいいかな、通勤するならこんなルートかな、あの定食屋さん行きつけの店になりそうだな、そんな想像を膨らませながらランニングを楽しむのだ。
 
「普段着の街」を楽しむために、最近始めたことがもう一つある。
 
それは街にある昔ながらの喫茶店に行くこと。
全国各地にあるようなチェーン店ではなく、その街に昔からあるような喫茶店に行くようにしている。朝食をホテルではなくそんなお店に行ったり、ちょっとした空き時間で寄ってみたり。そんな喫茶店には、その街で暮らす人が多く、中には常連さんらしき人もいて、その街の雰囲気を垣間見ることができる。そんな人たちの会話も楽しみながら、ちょっとした時間を街の雰囲気を楽しみながら過ごすのだ。
この方法は、ランニングをしなくても「普段着の街」を気軽に楽しむことができるのでお勧めだ。
 
こうやって「普段着の街」を楽しむようになって、好きになる街が増えたように感じる。
旅先の街をちょっとだけ深く知ることで、その街を身近に感じるようになるからだと思う。そんな街にはまた行きたいなと思えてくる。
そう思える街が増えてくるのは、なかなか楽しい。
 
さあ、次はどこの「普段着の街」を楽しもうかな?
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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