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インフルエンザは大人のチェックテスト。大人らしく対処しよう!


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記事:門脇 めぐみ(ライティング・ゼミ 日曜コース 12月開講)
 
 
「インフルエンザなんじゃないの?」
 
友人からの一声にドキッとしつつも、そんなまさか、と思っていた。
 
旦那が急に高熱を出したのだ。
うちの旦那は割と体調を崩しやすく季節の変わり目になるとよく発熱している。
とはいえ、十数年の付き合いの中でインフルエンザにかかったことはなかった。
だから、油断していたのだ。
 
「インフルエンザA型ですね」
 
朝一番に駆け込んだ病院であっさりと告げられた。
 
二次被害だけは避けねばならない。
私は年末の仕事がまだ終わっていないのだ。
 
インフルエンザ告知を受けた旦那を家に連れ帰り、看病をしながらインフルエンザ予防のありとあらゆる対処を試みた。
マスク着用はもちろん、加湿器で湿度を保ち、除菌スプレーで事あるごとに各所を除菌した。
旦那の寝床も隔離し別の部屋で寝るようにした。
 
ところがだ、旦那がインフルエンザにかかって3日後の夜。
旦那の熱が引いてきたころに私は39.1度の高熱を出した。
 
インフルエンザだ。
 
そんな馬鹿な!
あんなに一生懸命除菌したのに!!
 
悔しかったがもはやここまでの高熱が出るとあきらめざるを得ない。
私はインフルエンザに白旗を挙げ、完全降伏状態で大人らしい対処を試みることにした。
 
そう、私はもう子どもではないのだ。
 
子どものころはインフルエンザや高熱を出したときには、親にべったり甘え切ってわがまま放題していた。
だが、私はもう30も過ぎたいい歳の大人だ。
ここは1つ冷静に対処しようじゃないか。
 
インフルエンザは大人のためのチェックテストかもしれない。
そう思うことにした。
 
手元には幸いにも旦那がもらっていた解熱剤があった。
解熱剤を飲みとにかく寝る。
 
とはいっても、解熱剤を飲んでも39.1度が38.8度に下がるくらいの微々たる違いだった。
 
氷枕を使って熱のたまりやすい脇の下などを冷やした。
子どものころは、氷枕は頭にのせるだけのものだったが今は違う。
適格に冷やすべき箇所を適度に冷やすことが重要なのだ。
 
高熱が出て身体がきしむからと言って泣いたりわめいたりしても何も変わらない。
 
黙々と寝る。
そして、水分を取る。
 
これに尽きるのだ。
 
よしよし。
我ながらうまく対処できている。
 
苦しい夜をしのぎ、翌朝病院に行った。
 
最近はインフルエンザ用の薬としてタミフル以外にもイナビルという吸入薬が出ているらしい。
 
小さなボトルから粉薬を吸引して口腔内に薬がいきわたるようになっている。
4回吸引したらそれで完結するという単発薬だ。
 
そしてまた、解熱剤を飲み、ひたすら寝る。
 
食べられるときには、よく噛んでおかゆを食べ栄養補給をする。
水分も欠かさずにとる。
 
すると、薬の効果があったのか、大人らしい対処法が効いたのか、わずか1日で解熱剤を飲んでも飲んでも下がらなった高熱が36度の平熱にまで下がった!
 
やった!!
 
大人になるとは素晴らしい。
数々の経験を経た今ならば、インフルエンザであっても効果的な対処法を取ることができる。
 
改めて考えてみると、熱を出して汗をかいたら着替えるとか、お腹にやさしいものを食べるとか、氷枕を用意するといった数々の対処法はすべて母から教わったものだった。
 
今、大人らしい対処法ができるのはすべて母のおかげといっても過言ではかった。
改めて母の偉大さとありがたさを感じた。
母のおかげで私はインフルエンザにかかっても1日で復活することができるようになったのだ。
母よ、ありがとう!!
 
最後に、インフルエンザになったまとめとして、注意点をいくつかあげたいと思う。
 
予防編
1. インフルエンザ保菌者には近づくべからず
2. 湿度を保ち菌の蔓延を防ぐべし
3. 間違ってもインフルエンザ保菌者と食事を共にしてはいけない
 
実は、私が旦那からインフルエンザをもらってしまった要因は3番目にあると思っている。
うっかり、旦那に出したが手を付けずに残したおかずを食べてしまったのだ。
食事をするときには当然マスクをはずしている。
つまり、食卓に並ぶすべての皿に咳と共にウイルスが撒き散っているということなのだ。
ちょっとした油断が命取りになる。
今後は気を付けたい。
 
インフルエンザにかかったら編
1. おとなしく薬を飲んでよく寝る
2. 水分をよくとる
3. 冷静に対処する
 
そう。
この3番目がミソなのである。
大人になってからかかるインフルエンザはもしかしたら大人のためのチェックテストかもしれない。
今まで床に伏してきた経験を活かし、いかに冷静に対処するか、これがすべてを握っている。
薬を飲むことも、水分をとることも、汗をかいたら着替えることもいたって普通のことかもしれない。
だが、その1つ1つをきちんとこなしていくことが早い復活につながる。
 
あんまり通過したくないチェックテストだが、インフルエンザにかかったときには大人のためのチェックテストだと思ってどうか冷静に対処してみてほしい。
 
ちなみに「私、大人らしい対処だったよね?」と旦那に聞いたところ、
 
「は? 何言ってるの?」
 
と不思議な顔をされた。
 
 
 
 
***
 
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2019-12-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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