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夢は小さい方がいい


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記事:かみて理恵子(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
夢はもっていたほうがいいとわかっていても、夢を持てないときもある。
 
昔は、将来の夢を持っていた。
子供のときは看護婦さん、学生のときは先生だった。
結構現実的な、出来そうな夢だったのだけれど、
教育実習に行ってみて、無理だと思った。
40人近い生徒が、ワタシを見て。とそれぞれアピールしてくるのだ。
限られた生徒だけに対応するのは、贔屓になるし、贔屓される方も嫌だろうけど、
自分も落ち着かない。
やっぱり、全員を公平に見てあげたい。けど、絶対にできそうもない。
そう思って、先生の夢は教育実習で終わってしまった。
 
夢諦めて、普通に一般企業に就職した。
でも、まだ、一生できる仕事をみつけて頑張ろうと思っていた。
好きなことを仕事にしようと服飾系のお仕事を探してみた。
これだ!と思って、洋服の型紙を作る仕事パターンナーに就こうと考えた。
仕事を終えてからの夜学に通い始めた。
宿題もあったし、けっこう大変だった。けれど、楽しかった。
2年ほど通って、まずは経験を積める会社に転職した。
そこで2年ほどがんばってから、
ちょっと名の知れているブランドにパタンナーとしてステップアップした。
やっと、自分の夢が実現する入り口にたどり着いた気がして、うれしかった。
 
入ってみると、仕事は予想以上に激務だった。帰れない日もあった。
忙しすぎると、心をなくして思考も狭まる。
あんなにがんばって、就いたパタンナーだったけれど、楽しくなくなっていった。
もしかしたら、自分に型紙をつくるセンスと細やかさがないのかもしれないと思い始めた。
肉体的にも精神的にも追い詰められて、パターンナーを一生の仕事にすることを諦めた。
この時点でワタシの夢はなくなった。
 
先生もパタンナーも、したいことだったけれど、できないと諦めた。
できないと思っても、したいことだったら、続けていたのかもしれない。
けれど、続けられなかった。
 
夢だと思っていたけれど、もしかしたら、自分の夢じゃなかったのかもしれない。
もしかしたら、諦めが早かったのかもしれない。今までのことが無駄になったし、挫折だった。
 
このあと、これと言った夢や希望を持つことはなく、
偶然の出会いと重ねた経験の導きで仕事をつないでいった。
仕事をしながら、どこかにあるはずだと、自分の夢を探していたけれど、見つからなかった。
 
この頃は、もうだいぶ大人になっていたから、
夢はあったほうがいいけれど、なければないでどうに過ごしていこうと思っていた。
 
夢はなにのために必要なのか。
自分の幸せのためなのかなと思う。
夢を持っていて達成したら、それが確実な幸せへの道なのだろう。
みんな、幸せになりたいのだ。だから、夢を探す。
 
私の場合、若いときに、2回もつかみかけた夢があったけれど、
向いていないとわかった夢だったからか、幸せは全然感じなかった。
正確にいうと、結果として幸せは感じられなかった。
 
夢に向かってがんばっていたときは、楽しかったのだ。
楽しかったから、がんばることができた。
このときに幸せを感じていたのかもしれない。
 
このがんばっている最中に、自分の夢や考えも広がって、楽しさが増す気がする。
自分で自分の人生をコントロールしている感じがするのかもしれない。
 
そうか、夢は、到達して幸せになるために必要なのではなくて、
その過程のがんばりを経験することで得られる幸せのために必要なのだ。
 
そう思うと、夢の概念が変わっていく。
どんな小さなことだって、そのためにがんばれるのだったら、それは夢だ。
 
たとえば、今日、この本を読むための時間を持ちたい。という夢があったとしたら、
時間を作るために、自分のスケジュールを見直し、調整していく。
したいことがあれば、どんな調整だって出来る気がするし、しちゃう。
そうか、小さい夢をいっぱい持っていたら、
それを達成するために、そのたびに頑張ったら、
そのたびに幸せを味わうことができる。
 
小さい夢を叶えるためには、
当たり前のことを当たり前と思わずに、トライすることも大切。
そうでないと、達成できない。
当たり前だと思ってしまったら、おしまいだ。
 
ということは、大きな夢より小さな夢をたくさん持っていたほうがいいのかもしれない。
そのほうが何度も達成のための努力をするし、
達成自体も達成しやすいはず。
 
ということは、2回の挫折を知って、大きな夢を叶えられなかった今のほうが、
幸せをたくさん得ることができたのかもしれない。
 
自分の幸せのために、次の小さな夢を探さなくっちゃ。
 
 
 
 
***
 
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2020-08-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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