メディアグランプリ

日常の小さなストレスをなくす魔法の布


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:菊田麻矢(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「レジ袋は、どうされますか?」
 
「しまった!またマイバッグ持ってくるの忘れた……、すみません、1枚お願いします」
 
スーパーのレジで、こんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。マイバッグって、畳むと意外にかさばります。だから常に持ち歩くには邪魔くさい。いざ買い物に行く時に持っていけば良いのだが、ついつい忘れてしまう……。私も、そんな日常の小さなストレスを感じることがよくありました。「あるもの」に出会うまでは。
 
「あるもの」との出会いは、仕事でたまたま出かけた展示会でのことでした。モダンな幾何学模様、北欧っぽい色使い、可愛らしい動物のイラストが描かれた、美しい正方形の布。それらが整然と並ぶブースに、目を奪われました。
 
「すみません、この布は……?」
 
「こちらはすべて、弊社の風呂敷です」
 
「風呂敷って、紫色の無地のやつとか、緑色の唐草模様みたいに、もっと地味なデザインしかないと思いこんでいました」
 
展示されていた風呂敷のデザインが想像していたのと違い面食らっていると、風呂敷メーカーの営業さんが、風呂敷の使い方を教えてくれました。
 
「風呂敷を使いこなすには、実は2つの結び方をマスターするだけでOKなんですよ」
 
これまた、目から鱗の情報。教えてもらった結び方は、「一つ結び」と「真結び」。
一つ結びのやり方は、風呂敷の端を持ち、指に巻きつけるようにゆるく輪をつくり、そこに端をくぐらせるだけ。
真結びのやり方は、風呂敷の端と端をもち、左端を手前、右端を奥にして重ね、中央で交差させます。手前の端を内側に倒し、奥の端を手前にかぶせ、輪に通し、結ぶだけ。
これら2つの結び方を組み合わせることで、バッグにしたり、箱や酒瓶を包んだり、あらゆるものを包むことが可能なんだとか。
たとえば、風呂敷をバッグとして使いたいときは、風呂敷を三角形になるようにたたみ、三角形の2つの角をそれぞれ一つ結び。そして三角形の上部を真結びにしたらバッグ完成。
あまりの簡単さに感動した私は、帰り道に早速風呂敷を購入。こうして私の風呂敷ライフが始まりました。
 
普段持ち歩くバッグに、風呂敷を一枚入れてみました。風呂敷はたたんでもかさばらないため、小さなバッグにもすっぽりおさまります。しかも、ものの10秒ほどあれば、風呂敷を結んでバッグを作ることができます。バッグに風呂敷を入れっぱなしにするだけで、スーパーに行く時にうっかりマイバッグを忘れ、ストレスを感じるということがなくなりました。
 
この経験から、すっかり風呂敷にはまった私。他にも裏ワザ的な風呂敷の使い方を試してみました。たとえば、小さなサイズの風呂敷でバッグをつくり、メイク道具のポーチとして使ってみました。メイクポーチはファンデーションの粉がこぼれたりして汚れがちですが、洗濯機では洗いづらいので、汚れても仕方なくそのまま使っていました。でも風呂敷なら、汚れても洗濯機でガシガシ洗うだけで簡単に清潔に保つことができて、ストレスフリーです!
 
さらに風呂敷の実力を実感したのは、旅行に行くとき。遠出するときは、着替え、道中に読む本、おやつ、雨具……あれもこれも持って行きたくなり、荷物が増えがちな私。そのくせ、整理整頓は大の苦手。いつもリュックの中が散らかり放題で、使いたいものがすぐに見つからず、ストレスを抱えていました。そこで、着替え、本、おやつ等カテゴリごとに荷物をそれぞれ風呂敷で包んでから、リュックに入れてみました。たったこの一手間で、リュックの中がすっきり。使いたいものをすんなり取り出せるように。風呂敷バンザイ!
 
風呂敷が活躍するのは、外出時だけではありません。家の中でも風呂敷が大活躍。たとえば、我が家にある、お気に入りのクッション。サイズが特殊なため、ぴったりのカバーがなかなか見つからず、困っていました。そこで、カラフルな幾何学模様の風呂敷の上にクッションをおき、風呂敷の角を二箇所、真結び。これだけで、あっという間にオリジナルクッションカバーの完成です。別の風呂敷に交換することで、簡単に雰囲気を変えることもできます。
 
風呂敷は、かわいい、簡単、コンパクト。日常の小さなストレスをなくしてくれる救世主。
風呂敷は、日本が誇る「魔法の布」です。あなたは魔法の布を、どんな風に使いますか?
 
 
 
 
***
 
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2020-08-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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